147 / 208
146
しおりを挟む
「…まあ結局は人間同士、連携が取れないどころか敵対している状態だったから全ての軍が魔王軍に敗れたわけだ」
「漁夫の利を得ようとして、逆に魔王軍に漁夫の利を取られた形ね。情けない」
「…鉱山とか先に魔王軍倒してからじゃダメだったの?」
おじさんとお姉さんの話を聞いて俺は疑問に思った事を質問する。
「先に魔王軍を倒しちゃうと、ほら…派遣の名目が無くなってただの侵略戦争になっちゃうじゃない?」
「…近隣諸国の政府達は魔王軍を倒す前に鉱山や拠点を作ってアレコレ理由を付けて実効支配するつもりだったようだが…」
目論見甘く魔王軍に負けた挙句に国を占領されてしまった。と、おじさんは苦い顔をしながら言う。
「まあそんなわけで…占領してる魔王軍を倒せたらあの国が貰えるんだって」
「…そんな簡単にいく?領土と国って違うんじゃ…」
「一応こっちには元だけど王子と王女、騎士団の団長がいるし…」
…必要経費に1000万ぐらいかかっちゃうけど…と、お姉さんは声が少しづつ小さくなりながら話す。
「…だが確かにあの鉱物資源は魅力的だな。事業が軌道に乗ればおそらく目も眩むような金が舞い込んでくるだろう」
「でしょ!?まだどこも魔王軍を倒せてないし…今がチャンスだと思うんだけどなー」
おじさんが顎に手を当てながら賛同するとお姉さんは俺をチラチラ見ながら言う。
「…うーん…まあ考えとくよ。とりあえずは明日ドラゴンを捕まえる事を優先しないと」
「じゃあオッケーって事でいいの?良かったー…やっぱり君なら受けると思ってた!」
「え?いや…」
話して良かったー。と、お姉さんは強引に話を進めて家の中へと戻って行く。
「…少しは注意した方が良いんじゃないか?」
「…言って聞くかな?」
「…そうだな。無駄かもしれん」
おじさんは玄関を見ながら呆れたようにため息を吐いて片付けを再開した。
…翌日。
朝早くから情報屋の男が来てドラゴン4体の生息場所を教えてくれたので朝食を食べてから早速向かう事に。
「…お、いたいた…今回はドラグーンに頑張ってもらおうかな…」
教えてもらった場所の近くで飛んでるドラゴンを見つけたので近くに降ろしてもらい…
俺は外に出て白い籠からドラグーンを出した。
「…倒さない程度にお願いね」
俺がお願いするとドラグーンは咆哮してから飛んでるドラゴンの所へと一直線に飛んで行く。
「…あらま、全然戦いにすらなってないじゃない」
「…原種のドラゴンでも上級レベルのハズだが…流石に高級レベルが相手だとまるで赤子扱いだな」
ドラゴンとドラグーンの戦い…と言うにはあまりに一方的すぎる光景にお姉さんとおじさんが同情したような感じで感想を言う。
…ドラゴンの攻撃が当たらない上になんとか当たったところでかすり傷っぽいダメージしか入ってない…
なのにドラグーンの攻撃は今のところ必中だし…
ドラゴンが吹っ飛んだり身体が揺らいだりしてるのを見る限り一撃も重いんだろうな…
…10分ほどでドラゴンが地面に落とされたのでおじさんとお姉さんがギリギリまで体力を削る。
そして罠、状態異常、状態変化のコンボからのテイム。
「…今回はずいぶん簡単だったわね」
「『ドラゴンキラー』の効果がここまでだとはな…」
ドラグーンの時は全く実感出来なかったが…と、おじさんはつまらなそうに言ったお姉さんと違って称号の効果を確認していた。
「ほい。あと3体」
俺はテイムしたドラゴンに回復アイテムを使ってから白い籠の中に入れて車内へと戻る。
「漁夫の利を得ようとして、逆に魔王軍に漁夫の利を取られた形ね。情けない」
「…鉱山とか先に魔王軍倒してからじゃダメだったの?」
おじさんとお姉さんの話を聞いて俺は疑問に思った事を質問する。
「先に魔王軍を倒しちゃうと、ほら…派遣の名目が無くなってただの侵略戦争になっちゃうじゃない?」
「…近隣諸国の政府達は魔王軍を倒す前に鉱山や拠点を作ってアレコレ理由を付けて実効支配するつもりだったようだが…」
目論見甘く魔王軍に負けた挙句に国を占領されてしまった。と、おじさんは苦い顔をしながら言う。
「まあそんなわけで…占領してる魔王軍を倒せたらあの国が貰えるんだって」
「…そんな簡単にいく?領土と国って違うんじゃ…」
「一応こっちには元だけど王子と王女、騎士団の団長がいるし…」
…必要経費に1000万ぐらいかかっちゃうけど…と、お姉さんは声が少しづつ小さくなりながら話す。
「…だが確かにあの鉱物資源は魅力的だな。事業が軌道に乗ればおそらく目も眩むような金が舞い込んでくるだろう」
「でしょ!?まだどこも魔王軍を倒せてないし…今がチャンスだと思うんだけどなー」
おじさんが顎に手を当てながら賛同するとお姉さんは俺をチラチラ見ながら言う。
「…うーん…まあ考えとくよ。とりあえずは明日ドラゴンを捕まえる事を優先しないと」
「じゃあオッケーって事でいいの?良かったー…やっぱり君なら受けると思ってた!」
「え?いや…」
話して良かったー。と、お姉さんは強引に話を進めて家の中へと戻って行く。
「…少しは注意した方が良いんじゃないか?」
「…言って聞くかな?」
「…そうだな。無駄かもしれん」
おじさんは玄関を見ながら呆れたようにため息を吐いて片付けを再開した。
…翌日。
朝早くから情報屋の男が来てドラゴン4体の生息場所を教えてくれたので朝食を食べてから早速向かう事に。
「…お、いたいた…今回はドラグーンに頑張ってもらおうかな…」
教えてもらった場所の近くで飛んでるドラゴンを見つけたので近くに降ろしてもらい…
俺は外に出て白い籠からドラグーンを出した。
「…倒さない程度にお願いね」
俺がお願いするとドラグーンは咆哮してから飛んでるドラゴンの所へと一直線に飛んで行く。
「…あらま、全然戦いにすらなってないじゃない」
「…原種のドラゴンでも上級レベルのハズだが…流石に高級レベルが相手だとまるで赤子扱いだな」
ドラゴンとドラグーンの戦い…と言うにはあまりに一方的すぎる光景にお姉さんとおじさんが同情したような感じで感想を言う。
…ドラゴンの攻撃が当たらない上になんとか当たったところでかすり傷っぽいダメージしか入ってない…
なのにドラグーンの攻撃は今のところ必中だし…
ドラゴンが吹っ飛んだり身体が揺らいだりしてるのを見る限り一撃も重いんだろうな…
…10分ほどでドラゴンが地面に落とされたのでおじさんとお姉さんがギリギリまで体力を削る。
そして罠、状態異常、状態変化のコンボからのテイム。
「…今回はずいぶん簡単だったわね」
「『ドラゴンキラー』の効果がここまでだとはな…」
ドラグーンの時は全く実感出来なかったが…と、おじさんはつまらなそうに言ったお姉さんと違って称号の効果を確認していた。
「ほい。あと3体」
俺はテイムしたドラゴンに回復アイテムを使ってから白い籠の中に入れて車内へと戻る。
1
あなたにおすすめの小説
魔法使いじゃなくて魔弓使いです
カタナヅキ
ファンタジー
※派手な攻撃魔法で敵を倒すより、矢に魔力を付与して戦う方が燃費が良いです
魔物に両親を殺された少年は森に暮らすエルフに拾われ、彼女に弟子入りして弓の技術を教わった。それから時が経過して少年は付与魔法と呼ばれる古代魔術を覚えると、弓の技術と組み合わせて「魔弓術」という戦術を編み出す。それを知ったエルフは少年に出て行くように伝える。
「お前はもう一人で生きていける。森から出て旅に出ろ」
「ええっ!?」
いきなり森から追い出された少年は当てもない旅に出ることになり、彼は師から教わった弓の技術と自分で覚えた魔法の力を頼りに生きていく。そして彼は外の世界に出て普通の人間の魔法使いの殆どは攻撃魔法で敵を殲滅するのが主流だと知る。
「攻撃魔法は派手で格好いいとは思うけど……無駄に魔力を使いすぎてる気がするな」
攻撃魔法は凄まじい威力を誇る反面に術者に大きな負担を与えるため、それを知ったレノは攻撃魔法よりも矢に魔力を付与して攻撃を行う方が燃費も良くて効率的に倒せる気がした――
【第一章改稿中】転生したヒロインと、人と魔の物語 ~召喚された勇者は前世の夫と息子でした~
田尾風香
ファンタジー
ある日、リィカの住む村が大量の魔物に襲われた。恐怖から魔力を暴走させそうになったとき前世の記憶が蘇り、奇跡的に暴走を制御する。その後、国立の学園へと入学。王族や貴族と遭遇しつつも無事に一年が過ぎたとき、魔王が誕生した。そして、召喚された勇者が、前世の夫と息子であったことに驚くことになる。
【改稿】2026/02/15、第一章の39話までを大幅改稿しました。
これまで一人称だった第一章を三人称へと改稿。その後の話も徐々に三人称へ改稿していきます。話の展開など色々変わっていますが、大きな話の流れは変更ありません。
・都合により、リィカの前世「凪沙」を「渚沙」へ変更していきます(徐々に変更予定)。
・12から16話までにあったレーナニアの過去編は、第十六章(第二部)へ移動となりました。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
異世界なんて救ってやらねぇ
千三屋きつね
ファンタジー
勇者として招喚されたおっさんが、折角強くなれたんだから思うまま自由に生きる第二の人生譚(第一部)
想定とは違う形だが、野望を実現しつつある元勇者イタミ・ヒデオ。
結構強くなったし、油断したつもりも無いのだが、ある日……。
色んな意味で変わって行く、元おっさんの異世界人生(第二部)
期せずして、世界を救った元勇者イタミ・ヒデオ。
平和な生活に戻ったものの、魔導士としての知的好奇心に終わりは無く、新たなる未踏の世界、高圧の海の底へと潜る事に。
果たして、そこには意外な存在が待ち受けていて……。
その後、運命の刻を迎えて本当に変わってしまう元おっさんの、ついに終わる異世界人生(第三部)
【小説家になろうへ投稿したものを、アルファポリスとカクヨムに転載。】
【第五巻第三章より、アルファポリスに投稿したものを、小説家になろうとカクヨムに転載。】
せっかく傾国級の美人に生まれたのですから、ホントにやらなきゃ損ですよ?
志波 連
恋愛
病弱な父親とまだ学生の弟を抱えた没落寸前のオースティン伯爵家令嬢であるルシアに縁談が来た。相手は学生時代、一方的に憧れていた上級生であるエルランド伯爵家の嫡男ルイス。
父の看病と伯爵家業務で忙しく、結婚は諦めていたルシアだったが、結婚すれば多額の資金援助を受けられるという条件に、嫁ぐ決意を固める。
多忙を理由に顔合わせにも婚約式にも出てこないルイス。不信感を抱くが、弟のためには絶対に援助が必要だと考えるルシアは、黙って全てを受け入れた。
オースティン伯爵の健康状態を考慮して半年後に結婚式をあげることになり、ルイスが住んでいるエルランド伯爵家のタウンハウスに同居するためにやってきたルシア。
それでも帰ってこない夫に泣くことも怒ることも縋ることもせず、非道な夫を庇い続けるルシアの姿に深く同情した使用人たちは遂に立ち上がる。
この作品は小説家になろう及びpixivでも掲載しています
ホットランキング1位!ありがとうございます!皆様のおかげです!感謝します!
悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!
ユウ
ファンタジー
乙女ゲームの王子に転生してしまったが断罪イベント三秒前。
婚約者を蔑ろにして酷い仕打ちをした最低王子に転生したと気づいたのですべての罪を被る事を決意したフィルベルトは公の前で。
「本日を持って私は廃嫡する!王座は弟に譲り、婚約者のマリアンナとは婚約解消とする!」
「「「は?」」」
「これまでの不始末の全ては私にある。責任を取って罪を償う…全て悪いのはこの私だ」
前代未聞の出来事。
王太子殿下自ら廃嫡を宣言し婚約者への謝罪をした後にフィルベルトは廃嫡となった。
これでハッピーエンド。
一代限りの辺境伯爵の地位を許され、二人の幸福を願ったのだった。
その潔さにフィルベルトはたちまち平民の心を掴んでしまった。
対する悪役令嬢と第二王子には不測の事態が起きてしまい、外交問題を起こしてしまうのだったが…。
タイトル変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる