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…どうやら話は終わったようなので、情報屋の男を連れて魔王軍に占拠されているらしい国へと向かった。
「…そういや魔王軍ってどれくらいいるの?国を占拠するぐらいだから数千体とか?」
「…最後に入った情報だと、上級3体に中級80体、下級と低級は数えるのが面倒になるぐらいとかだったけど…」
「…数えるのが面倒になるぐらいって…」
「おそらく1万はいると見ていいだろう」
仕事ちゃんとしろよ…と、俺が呆れたように言うとおじさんが予想を話した。
「まあ、何万いようとドラゴンのブレスで消えるから数には入らないわよね」
「…そうだな。問題は上級レベルが3体もいる、というところだ」
「人間でいうところの幹部クラスなのか、ただの指揮官クラスなのかで話は違ってくるけど…側近レベルでも無い限りは多分大丈夫」
こっちには伝説のドラゴンと封印されしドラグーンがいるし。と、お姉さんは真剣な表情から一変させて楽観的に話を締める。
「…幹部クラス、側近レベル…」
「…魔物のランクは上級や中級の中でも更に細かく分けられている」
「と言ってもランクの細分化はハンターギルドや傭兵ギルドみたいに魔物を倒す依頼を受けるところでしか使われてないけどね」
まさにゲーム…と思いながら呟くとおじさんがため息を吐いて説明してくれたが…
そういうのは限定的にしか使われてない…的な事をお姉さんは補足説明する。
「へー…そうなんだ」
「あまり大雑把な枠組みにすると実力に見合わない者が依頼を受けて失敗するケースが増えるからな」
「同じ中級でも上と下の差は激しいから…ちなみに原種のドラゴンは上級の中でも中~下ぐらいの強さなの」
「お兄さんが最初にテイムしたバーゼルは本来なら上級の下です。倒した時は中級の上~中ぐらいまで弱体化していましたが」
…あんなに苦労したバーゼルでも弱体化してたのか…と、俺は男の説明になんとも言えない気持ちになった。
「…そろそろか…」
「きっと面白いものが見れるわよー…楽しみ」
おじさんが外の景色を眺めながら呟くとお姉さんはワクワクしたような感じで言う。
「…下手したら死ぬと言うのに…なぜそんな余裕が?」
「下手を打たければ良いだけじゃない。あっちは上級が3体だけなのに、こっちは上級4体に高級2体もいるのよ?負ける要素ある?」
男の信じられない…といった様子での問いにお姉さんも理解出来ない…といった様子で返した。
「…それは、そうですが…」
男が納得できないように言うと国の首都が見えてきた。
「…おお、アレ全部魔物?」
「そうだ。やはり首都は崩壊しているか…」
首都周辺のアリの群れのようになっている光景を見ながら聞くとおじさんは頷いた後にちょっと落ち込んだように呟く。
「そりゃこれだけ時間が経ってたら、ね…でも一ヶ所に集まってくれててラッキーじゃない?残党狩りの手間とか省けるし」
「…なんで一ヶ所に集まってるの?」
「魔王の配下になった魔物達は普通の魔物と違い集団行動を取るようになる。…だからこそ魔王軍が相手だと軍隊でもギルドでも手を焼いているんだが…」
お姉さんの言葉に俺がふとした疑問を聞いてみるとおじさんが教えてくれる。
「数の力って思いのほか厄介なものだから…雑魚しかいないんなら話は別だけど、中級や上級が混ざると難易度が跳ね上がるし」
「…本当に大丈夫?」
「大丈夫大丈夫。お姉さんに任せなさい」
…あ、あの辺に降りた方が良いかも。と、不安な俺に構わずお姉さんは楽観的に着地地点を指示した。
「…うわぁ…上から見るのと横から見るのじゃ全然違う…」
首都から少し離れた場所にコンテナを下ろして外に出ると…
魔物達が本当に数えきれないぐらいの数が居て、アレがこっちに来たら…と考えただけで背筋が凍る。
「…わお。ドラゴン達が居なかったら絶対に立ち会いたくない状況ね」
「…こんな近くに降りて大丈夫なのか?」
「あんまり遠いと移動が面倒でしょ?どうせ雑魚はドラゴンが一掃するでしょうし」
「…むう」
おじさんが心配したように聞くもお姉さんの返答に黙らされてしまう。
「…さてさて。そろそろかしらねぇ…それじゃ、ショータイムといきましょうか」
俺がドラゴン4体とドラグーンを白い籠から出して男とおじさんが伝説のドラゴンのハーネスを外すとお姉さんが時期を図ったかのように言い出した。
「ドラゴンが3体揃えば強力な合体攻撃が出来るらしいの。多分現代人で見られるのは私達が初めてかもね」
お姉さんがゲームのような良く分からない説明をして地面に魔方陣を展開させると…
それに呼応するかのように原種のドラゴン3体が浮遊して上に浮かんで行く。
「…そういや魔王軍ってどれくらいいるの?国を占拠するぐらいだから数千体とか?」
「…最後に入った情報だと、上級3体に中級80体、下級と低級は数えるのが面倒になるぐらいとかだったけど…」
「…数えるのが面倒になるぐらいって…」
「おそらく1万はいると見ていいだろう」
仕事ちゃんとしろよ…と、俺が呆れたように言うとおじさんが予想を話した。
「まあ、何万いようとドラゴンのブレスで消えるから数には入らないわよね」
「…そうだな。問題は上級レベルが3体もいる、というところだ」
「人間でいうところの幹部クラスなのか、ただの指揮官クラスなのかで話は違ってくるけど…側近レベルでも無い限りは多分大丈夫」
こっちには伝説のドラゴンと封印されしドラグーンがいるし。と、お姉さんは真剣な表情から一変させて楽観的に話を締める。
「…幹部クラス、側近レベル…」
「…魔物のランクは上級や中級の中でも更に細かく分けられている」
「と言ってもランクの細分化はハンターギルドや傭兵ギルドみたいに魔物を倒す依頼を受けるところでしか使われてないけどね」
まさにゲーム…と思いながら呟くとおじさんがため息を吐いて説明してくれたが…
そういうのは限定的にしか使われてない…的な事をお姉さんは補足説明する。
「へー…そうなんだ」
「あまり大雑把な枠組みにすると実力に見合わない者が依頼を受けて失敗するケースが増えるからな」
「同じ中級でも上と下の差は激しいから…ちなみに原種のドラゴンは上級の中でも中~下ぐらいの強さなの」
「お兄さんが最初にテイムしたバーゼルは本来なら上級の下です。倒した時は中級の上~中ぐらいまで弱体化していましたが」
…あんなに苦労したバーゼルでも弱体化してたのか…と、俺は男の説明になんとも言えない気持ちになった。
「…そろそろか…」
「きっと面白いものが見れるわよー…楽しみ」
おじさんが外の景色を眺めながら呟くとお姉さんはワクワクしたような感じで言う。
「…下手したら死ぬと言うのに…なぜそんな余裕が?」
「下手を打たければ良いだけじゃない。あっちは上級が3体だけなのに、こっちは上級4体に高級2体もいるのよ?負ける要素ある?」
男の信じられない…といった様子での問いにお姉さんも理解出来ない…といった様子で返した。
「…それは、そうですが…」
男が納得できないように言うと国の首都が見えてきた。
「…おお、アレ全部魔物?」
「そうだ。やはり首都は崩壊しているか…」
首都周辺のアリの群れのようになっている光景を見ながら聞くとおじさんは頷いた後にちょっと落ち込んだように呟く。
「そりゃこれだけ時間が経ってたら、ね…でも一ヶ所に集まってくれててラッキーじゃない?残党狩りの手間とか省けるし」
「…なんで一ヶ所に集まってるの?」
「魔王の配下になった魔物達は普通の魔物と違い集団行動を取るようになる。…だからこそ魔王軍が相手だと軍隊でもギルドでも手を焼いているんだが…」
お姉さんの言葉に俺がふとした疑問を聞いてみるとおじさんが教えてくれる。
「数の力って思いのほか厄介なものだから…雑魚しかいないんなら話は別だけど、中級や上級が混ざると難易度が跳ね上がるし」
「…本当に大丈夫?」
「大丈夫大丈夫。お姉さんに任せなさい」
…あ、あの辺に降りた方が良いかも。と、不安な俺に構わずお姉さんは楽観的に着地地点を指示した。
「…うわぁ…上から見るのと横から見るのじゃ全然違う…」
首都から少し離れた場所にコンテナを下ろして外に出ると…
魔物達が本当に数えきれないぐらいの数が居て、アレがこっちに来たら…と考えただけで背筋が凍る。
「…わお。ドラゴン達が居なかったら絶対に立ち会いたくない状況ね」
「…こんな近くに降りて大丈夫なのか?」
「あんまり遠いと移動が面倒でしょ?どうせ雑魚はドラゴンが一掃するでしょうし」
「…むう」
おじさんが心配したように聞くもお姉さんの返答に黙らされてしまう。
「…さてさて。そろそろかしらねぇ…それじゃ、ショータイムといきましょうか」
俺がドラゴン4体とドラグーンを白い籠から出して男とおじさんが伝説のドラゴンのハーネスを外すとお姉さんが時期を図ったかのように言い出した。
「ドラゴンが3体揃えば強力な合体攻撃が出来るらしいの。多分現代人で見られるのは私達が初めてかもね」
お姉さんがゲームのような良く分からない説明をして地面に魔方陣を展開させると…
それに呼応するかのように原種のドラゴン3体が浮遊して上に浮かんで行く。
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