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「…うわ、やっぱり中は荒らされてるんだ…」
「ここの結界は魔物から守るためだから…人からの被害は防げないんじゃないかな?」
「この程度で済んでいるのならば御の字だろう。掃除だけで補修の必要は無さそうだからな」
「…でも、これはおかしいですね…金品を掠奪していたような様子では無い」
城門と庭を抜けて城の中に入ってみるとやっぱり色々と荒らされていて探検ついでに見て回ってると、とある部屋の一室で情報屋の男が立ち止まる。
「…どうしたの?」
「見て下さい。指輪やネックレスといった貴金属は盗まれていない」
俺が聞くと男は部屋の中にある机の中身を見せてきた。
「ほんとだ」
「…一体なにを探していたのか…もしも野盗や盗賊、軍人ならば間違いなく持って行くでしょう」
おそらく他の部屋も同様に貴金属や貴重品は残っているはず…と、男は首を傾げながら別の部屋へと移動する。
「…確かに。考えてみたらおかしい」
「…そうだな。王族が避難したのは首都の防壁が崩壊した後だ…流石に魔王軍が駐在する都市へと侵入する命知らずは居まい」
「…どゆこと?」
お姉さんとおじさんも疑問に思ったようだが俺にはなにがなんだかさっぱりだ。
「…もしや…食料か?金では腹は膨れない」
「…ありえる。ココに残された人達が食料を奪い合ったのかも」
「…そうなの?」
「分からん。もしそうなら餓死した死体がそこかしらに倒れているはずだが…死臭も全くしない」
…誰かが避難させたのか?それとも…と、おじさんは怖い事を言った後にブツブツと考えるように呟く。
「とりあえず食料庫に行ってみない?」
「…そうだな」
お姉さんの提案におじさんが賛同するので俺もついて行く事に。
「…あ、人だ」
「…おお……おお…!!人が…!」
地下の食料庫っぽい所に行くと黒いローブを被った女性が地面に3人座り込んでいて…
お姉さんの声に顔を上げたお婆ちゃんがヨロヨロと立ち上がる。
「…人…?ほんとに…?なんで、こんなところに…?」
「…魔王軍は…?どうやって、抜けてきたの…?」
「…どうやら衰弱しているようだ。車内へと運んだ方が良い」
力無く顔を上げたまだ若い感じの女性を見ておじさんは救助を提案した。
「…ああ、ココにいましたか。…おや?その人達は…?」
「ちょうど良いタイミングだ。俺が二人運ぶから一人は頼む」
「…え?あ、はあ…どこへ…?」
「庭の車の中だ」
情報屋の男が顔を出すとおじさんは若い女性を二人肩に担ぐように持ち上げて残りのお婆ちゃんを運ぶよう指示する。
「…まあ、緊急時ですから構わないですけど…おや、随分と軽い」
男はお婆ちゃんをヒョイっとお姫様抱っこするように持ち上げるとその体重に驚く。
「…栄養失調ね。周りに落ちている食べ物を見る限りあと一週間で手遅れだったみたい」
「…これ、食べれるの?」
「食べなきゃ死ぬなら私なら迷いなく食べる」
お婆ちゃんの様子を見て辺りを見渡すお姉さんの言葉に地面に落ちてる物を見ながら聞くと…
俺ではとても無理そうな事を出来ると言い切った。
「…コレ、食べるのかぁ…」
「…食べなくて済むんならそれに越した事はないんだけど…私達も戻りましょうか」
とても素手で触りたくない物を見ながら嫌そうに呟くとお姉さんも一応同意してくれたものの表情は怖かった。
「…あら?どうしたの?」
「…いや、流石にこのまま乗せると車内が汚れるだろう?先に外で栄養を摂取してから風呂に入ってもらおうと思ってな」
外で座り込んでる女性達を見て不思議そうに聞いたお姉さんにおじさんがバツの悪そうな顔で返す。
「…おじさま、人命救助でそんな事言う人だったっけ?」
「様子を見る限り重度な衰弱では無い…命に関わる問題ではないから勝手に雇用主の物を使用すべきでは無いと判断した」
だが栄養補助食品は冷蔵庫から無断で使用してしまったがな…と、ジト目で見るお姉さんにおじさんは言い訳のように現状を説明する。
「…そうね。私が悪かったみたい…勘違いで責めてごめんなさい」
「いや、おそらく逆の状況ならば俺も同じ事を言うだろうから気にする事は無い」
「食べ物や水はまだまだありますので、遠慮せずに食べてくださいね。心の広いお兄さんにちゃんと感謝するんですよ?」
お姉さんとおじさんが仲直りのようなことをしてる中、男がオボンにゼリー状と固形の栄養補助食料を大量に乗せて渡しながら告げた。
「…女神の導きと、命の恩人である商人様に感謝致します」
「「感謝いたします」」
お婆ちゃんが俺に向かって両手を握って祈りのポーズをしながら感謝の言葉を述べると側に居た若い女性二人も真似をする。
「ここの結界は魔物から守るためだから…人からの被害は防げないんじゃないかな?」
「この程度で済んでいるのならば御の字だろう。掃除だけで補修の必要は無さそうだからな」
「…でも、これはおかしいですね…金品を掠奪していたような様子では無い」
城門と庭を抜けて城の中に入ってみるとやっぱり色々と荒らされていて探検ついでに見て回ってると、とある部屋の一室で情報屋の男が立ち止まる。
「…どうしたの?」
「見て下さい。指輪やネックレスといった貴金属は盗まれていない」
俺が聞くと男は部屋の中にある机の中身を見せてきた。
「ほんとだ」
「…一体なにを探していたのか…もしも野盗や盗賊、軍人ならば間違いなく持って行くでしょう」
おそらく他の部屋も同様に貴金属や貴重品は残っているはず…と、男は首を傾げながら別の部屋へと移動する。
「…確かに。考えてみたらおかしい」
「…そうだな。王族が避難したのは首都の防壁が崩壊した後だ…流石に魔王軍が駐在する都市へと侵入する命知らずは居まい」
「…どゆこと?」
お姉さんとおじさんも疑問に思ったようだが俺にはなにがなんだかさっぱりだ。
「…もしや…食料か?金では腹は膨れない」
「…ありえる。ココに残された人達が食料を奪い合ったのかも」
「…そうなの?」
「分からん。もしそうなら餓死した死体がそこかしらに倒れているはずだが…死臭も全くしない」
…誰かが避難させたのか?それとも…と、おじさんは怖い事を言った後にブツブツと考えるように呟く。
「とりあえず食料庫に行ってみない?」
「…そうだな」
お姉さんの提案におじさんが賛同するので俺もついて行く事に。
「…あ、人だ」
「…おお……おお…!!人が…!」
地下の食料庫っぽい所に行くと黒いローブを被った女性が地面に3人座り込んでいて…
お姉さんの声に顔を上げたお婆ちゃんがヨロヨロと立ち上がる。
「…人…?ほんとに…?なんで、こんなところに…?」
「…魔王軍は…?どうやって、抜けてきたの…?」
「…どうやら衰弱しているようだ。車内へと運んだ方が良い」
力無く顔を上げたまだ若い感じの女性を見ておじさんは救助を提案した。
「…ああ、ココにいましたか。…おや?その人達は…?」
「ちょうど良いタイミングだ。俺が二人運ぶから一人は頼む」
「…え?あ、はあ…どこへ…?」
「庭の車の中だ」
情報屋の男が顔を出すとおじさんは若い女性を二人肩に担ぐように持ち上げて残りのお婆ちゃんを運ぶよう指示する。
「…まあ、緊急時ですから構わないですけど…おや、随分と軽い」
男はお婆ちゃんをヒョイっとお姫様抱っこするように持ち上げるとその体重に驚く。
「…栄養失調ね。周りに落ちている食べ物を見る限りあと一週間で手遅れだったみたい」
「…これ、食べれるの?」
「食べなきゃ死ぬなら私なら迷いなく食べる」
お婆ちゃんの様子を見て辺りを見渡すお姉さんの言葉に地面に落ちてる物を見ながら聞くと…
俺ではとても無理そうな事を出来ると言い切った。
「…コレ、食べるのかぁ…」
「…食べなくて済むんならそれに越した事はないんだけど…私達も戻りましょうか」
とても素手で触りたくない物を見ながら嫌そうに呟くとお姉さんも一応同意してくれたものの表情は怖かった。
「…あら?どうしたの?」
「…いや、流石にこのまま乗せると車内が汚れるだろう?先に外で栄養を摂取してから風呂に入ってもらおうと思ってな」
外で座り込んでる女性達を見て不思議そうに聞いたお姉さんにおじさんがバツの悪そうな顔で返す。
「…おじさま、人命救助でそんな事言う人だったっけ?」
「様子を見る限り重度な衰弱では無い…命に関わる問題ではないから勝手に雇用主の物を使用すべきでは無いと判断した」
だが栄養補助食品は冷蔵庫から無断で使用してしまったがな…と、ジト目で見るお姉さんにおじさんは言い訳のように現状を説明する。
「…そうね。私が悪かったみたい…勘違いで責めてごめんなさい」
「いや、おそらく逆の状況ならば俺も同じ事を言うだろうから気にする事は無い」
「食べ物や水はまだまだありますので、遠慮せずに食べてくださいね。心の広いお兄さんにちゃんと感謝するんですよ?」
お姉さんとおじさんが仲直りのようなことをしてる中、男がオボンにゼリー状と固形の栄養補助食料を大量に乗せて渡しながら告げた。
「…女神の導きと、命の恩人である商人様に感謝致します」
「「感謝いたします」」
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