商人でいこう!

八神

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外伝『用心棒転生』(更新不定期)

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「なんということだ。13にもなる男が…腕立て伏せの一つも満足出来ないとは」


これでは他の奴らから食い物にされるわけだ。と、少年は苦虫を噛み潰したような表情で納得する。


「勉強だけは出来るのがせめてもの救い、か。おかげでこの世界の事を調べる手間が省けたな」


少年が独り言を呟きながら部屋をウロウロするも他の誰かが来る事も無かった。  



「…しかし、なるほど。あの女の予想通りか…魔物のいない、争いの無い平和な世界」



航空技術が発達し、貴族は世界の一部にしか存在せず、子供の内は勉強に専念できる環境…と、少年は何かを思い出すように更にブツブツと呟きながらウロウロする。  


「商人もここまで細分化してるのであればアレが食品以外に手を出さなかったのも納得だ…まさかあの女の予想がここまで当たっているとはな…一度でいいからあの頭の中身を見てみたいものだ」


しかし『争う必要が無い環境で育った』という予想はどうやら外れたらしいな…と、記憶を探って難しい顔をしながらため息を吐く。   


「…さて、どうしたものか…あのドラゴンの映像を見る限りアレの年齢は今の俺とそう変わらないだろう…しかもこの身体では…守るどころか足枷も良いとこだ」


肉体改造が間に合うかどうか…ええい!やってみなければ分かるまい!と、少年は迷いを振り切るように頭を振って部屋から出た。


「…この身体では昔のような厚みは作れまい。ならば軽さを利用し効率的な実戦用の細マッチョになる以外無い!」  


とにもかくにもまずは栄養だ!と、少年は財布を持ってドラッグストアに行くと持ってる金を全てプロテインに変える。


「確かネットの通販で筋トレ用品が買えるはずだ…とりあえずサンドバックとなわとび、ビタミンやミネラルの錠剤と液剤を注文だ」



家に帰ってくるや否や部屋のパソコンでネットを開くと慣れたようにキーボードを打ち込んで商品を注文していく。


「まずは一ヶ月だ…!一月で最低限の体力を身に付ける!」


少年は気合を入れて立ち上がると急に反復横跳びを始めた。
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