キャバクラに体験入店してきたフワモコ猫が突然Ｎｏ．2になったのに性格良すぎてまあまあツライ

あたし、そういう空気に全然気づかないんですよね

某店のキャバ嬢数人に聞きました。

Q:2位になったクリームちゃんについて
   どう思いますか？

以下のような回答が寄せられました。


「ありえないんだけど。ねえ、マジでどう思う？アイツ、なんもやってないよね？」

「全然可愛くねーし、マジうざいし」

「最初だけでしょ。ビギナーズラックみたいな」

「てか、猫じゃん。そりゃーみんなハマるよ」

「だよねー。キャバくるような奴は猫好きだし、しょーがないんじゃないの？奇跡の2位。あとは落ちるだけ」
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なんか「あるあるあるある！」という
客席からの大合唱に関●宏がニヤニヤする光景が
脳裏をよぎるほど一様に批判まみれ。


SNSなら四方八方やらFF外から通り魔の刃物より鋭い罵詈雑言が襲いかかるかのような針のむしろ。胃腸の強い人でもストッパが手放せなくなるほど心の地盤がグラグラのぬかるみ地帯となりアリ地獄のように自分だけを飲み込んでいき、掴めそうなワラが目の前にあるのに汚い笑みを浮かべたキャバ嬢たちが間一髪のところで掴めない距離に面白半分振り上げる。


誰も助けないし
誰も支えないし
誰も守らないし
誰も好きじゃない



こんなん、耐えられんわ、普通なら。
だって、包囲網だよ。
プライドが高くて負けず嫌いで自己肯定の鎧を身につけた最強性格悪い武装女子集団を全て敵に回してるんだよ？



無理でしょ。
たぶん。



「はい、全然大丈夫です。ありがとうございます！来月もがんばりまーす！」


クリームちゃん、意に介さず。
天然もここまでくると頭抜けた才能。
何一つめげていない。
というか周囲の空気に気づいていない。
気づかない才能。
気づけない長所。


店長から昭和の風景よろしく、バブルでも見かけなかったような「帯満載」の封筒を渡され、、、されても猫は受け取れないから、一旦店長が預かっておくらしく、クリームちゃんの顎の下をコチョコチョしながら、店長は天国じみた笑顔を浮かべ、ちゅ○るを慣れた手つきで絞り出す。


この日は右手にも左手にも、ちゅ○る。
さながら、ホストクラブのシャンパンタワーの頂上にドンペリでも注ぐようにクリームちゃんに注ぐ。

あるいは、オリーブオイルをもこみち紳士が頭上から狂気じみた視線で降りそそぐように。


ピチャペチャ ピチャペチャ



一心不乱にご褒美をほおばる天然素材。
店長とクリームちゃんのあたたかい触れ合いは店内の雰囲気を徐々に凍りつかせていった。


目尻をこれでもかと下げまくった店長の奥に見えたのは、目尻をこれでもかと釣り上げたナンバー1のショコラさんの姿だった。