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「ねね、なんて書いてあったの? ねぇねぇ」
ボロは書き置きの内容に興味津々らしく、ズイとエラの目の前に顔を上げて問い詰めてくる。エラはそれを軽くいなし、鞄から包装紙に包まれた飴玉を取り出して口に放り込む。フルーティでひたすらに甘ったるい味。疲れに良く効く。エラの好物の一つであった。
「うわっ、またそれ食べてる」
ボロはあからさまに嫌そうな顔をする。たて食欲旺盛《しょくよくおうせい》なボロでもこの飴玉を食べる気にはならないようだ。
「おいしいよ」
「それは甘過ぎるんだよ。体に悪そう……」
「いいの。そもそもボロがクッキーを全部食べちゃったせいだし。私だって食べたかったんだから」
「それはごめんなさぁい。でも、最初遠慮してたのに、いざ目の前に出されたらエラも食べたくなっちゃうんだねぇ」
クッキーを一人で平らげてしまった食いしん坊はにやりと笑う。
エラは横目でそれをじっと見据えながら口の中で飴玉を転がしていた。
「……それにしても、何でこんなところにいるんだろうねぇ。あんな優しいおばあさんの所に帰らないで何してるんだろう?」
ボロは退屈なのか、尻尾をびたびたと地面に打ち鳴らす。
「別に詮索しなくてもいいの。このまま手紙と一輪の花を貰ってそれをおばあさんに送り届けるだけ。そもそも、何か理由があるからここに留まっているんでしょ。もし動けない状況だったら救助隊とか、私達配達屋におばあさんの家まで自分自身の配達を要請すればいいはず。それをしないでいるんだから、何かあるんだと思う。だから別に気にしない。あくまで私達は配達物を送り届けるだけ」
そう淡々と言い、三つ目の飴玉を舐めようとしたが、鞄の中にはもう無いことに気づく。少しだけ悲しそうに眉が下がる。
また買い溜めしなくては、とエラは肩を落とした。
「あ、紙が出てきたよ」
ボロはふいに小屋の方に顔を向けると落ち込む彼女に伝えた。顔を上げ両頬にぺちぺちと手で気合いを入れ、勢い良く立ち上がる。
「受け取ったらさっさと戻って、金剛ミルクアメを買いに行くよ」
はいはい、と軽返事をするボロもゆっくりとその後ろを着いていく。
扉の前には先程と同じ書き置きと、その横には一輪の薄紫色の花……そして手紙が入っているだろう封筒が添えてあった。
雑に綴じられている。書き置き用の紙の質も悪かった。おそらく物資の流通もまともに無い閉鎖的な空間だからだろう。
そういえば、食料や水源の確保はどうしているのだろうか。危険な生物に囲まれた峡谷で長年暮らす方法など、エラには全く考えがつかなかった。
「ご利用ありがとうございます。必ず届けますので」
まぁ、考えるだけ無駄だろう。
エラは律儀に頭を下げる。もちろん返答は無い。書き置きをまた扉の下へ滑り通し、鞄の中からファイルと、ある程度の大きさの物なら安全に保管ができるケースを取り出した。花をケースに入れ手紙をファイルにしまおうとした時、エラは切手が無いことに気づく。
「あの、切手がありませんね。それがないと受領できませんが」
応答は無い。代わりに焦っているのかバタバタと物音がした。
するとすぐにメモを渡してきた。
エラの後ろにいたボロが首を伸ばし、ゆっくりと読み上げる。
「もう無い。でも頼む……?」
「いえ、できません。それが規則ですので」
間髪いれずに次のメモが出てくる。
そこにはよれた文字でお願いします、とだけ書かれていた。
「……一応、現金で支払ってもらうこともできます。私が中央局に処理申請をしますので」
エラは違和感を感じるも、すぐさま別の提案をする。
また、紙が渡された。それを拾い上げると、エラはうーんと唸った。
「お金も無いですか……」
エラの反応に対し、閉じ籠っている家主は返事こそしないが、その代わりに謎の石や更に追加の薄紫色の花を渡してきた。もちろんそんなものを受け取るわけにもいかず、エラは溜め息をついてしまった。
「開けてもらえますか」
このままでは埒が明かない。どんな理由であれ、やることはしてもらわないと仕事として成り立たない。
配達屋は慈善事業ではないのだ。
相手に届けるためには配送料として切手が必須。無ければ最悪現金。でなければ配達屋を利用することは出来ないのだ。
特例こそあれど、今回は適用されることはない。
「……やっぱり返事がないですか」
呆れてしまったエラはその場を去ろうとする。トルデおばあさんには悪いが、一度帰った方が良さそうである。
郵送人ではなく受取人が料金を払う仕組みも存在しているが、それにも手続きが必要なのだ。それにこれまではちゃんと切手を貼っていたそうで、このケースは今回が初めてであり、予想していなかった。
「ボロ、行くよ」
手紙と花を鞄から取り出して、扉の前に置く。そして物音がしなくなった小屋から背を向ける。
「えー! お金が無いなら自分達が立て替えればいいのに。それから、トルデおばあさんに払ってもらうとか」
「規則は規則。手続き無しでそれをやったら違反でどんな処分になるか分からないもの。折角順調にここまで来たんだから変な所でミスするのはイヤ」
「そうだけど……」
どうやらボロは納得行かないらしい。のそのそと扉の前にまで歩いて行き、扉のノブを爪の先で掴み捻る。
「ねぇ、僕もこの家の中に何かあるか探すから開けてよ」
優しく問い掛けるも、やはり無言を貫いている。その光景を見ていたエラは諦めなさい、と声をかける。
「ボロ、行くよ」
「でも……」
「ボロは優しすぎるの。ダメなものはダメ。大丈夫、一旦戻るだけだから。その代わり、ボロにたくさん頑張ってもらわないとだけどね」
「……うん、そうだね。さっきより速く飛んで行けば何とかなるかも!」
迷っていたボロはエラの説得により決心がついたようで、ぐっと拳を握った。
「あれ以上は禁止。私が耐えきれない」
「ええっ!? 間に合わなくなっちゃう!」
「だから、ちょっとだけ駆け足で戻ろう」
「そうだね! 早く行こう!」
一人と一匹は先程通り抜けてきた道へ引き返そうとする。
――――しかし、足が止まってしまう。
「うそ……!」
エラは目を大きく見開いた。
その視線の先には異様な気配を纏った大型の獣が、入口に進む道を塞ぐ形で現れたのだ。
「グゥルルルルル」
威嚇しているのか喉を低く鳴らしている。明らかに顔がこちら側に向けられていた。狙われているのだろう。冷や汗がどっと額から吹き出す。
エラは鉛のように重くなった足を無理やり叱咤して、その生物の視界から外れようとした。しかし、それが逆効果だった。
「エラ!! 危ない!」
ボロはその生物が体勢を低くした瞬間を確認するやいなや、エラの襟首を口で掴みその場で上に飛翔した。
そして先程まで立ち尽くしていた後に鋭い牙が突き刺さる。めり込んだ爪跡を見て背筋が凍る。逃げ遅れていれば、命は無かっただろう。
「よかったぁ」
翼をはためかせながらボロは安堵する。
「ありがと。今の直撃してたら死んでたね」
ボロの腕に包まれたエラはこつんと額をボロの胸に当てた。
「良くそんなこと冷静に言えるね!?」
何てことの無いように言うエラに思わずツッコんでしまう。
そんなことは気にせずエラは指で下唇をなぞりながら独り言のように呟き始める。唸り声を上げながら威嚇してくる四足獣。尻尾は鞭のようにしなり、ぴしゃりと地面を叩きつけている。
「あの速度と威力。これで上の森から敗走した生物なの? うーん、逃げれるかな……いや、難しそう」
標的を逃したくないのだろう、狩人の様に眼を光らせている。ギラリと怪しく輝く琥珀色の瞳はエラ達を完全に捉えていた。
「どうするの? 取り敢えず空は飛んでこなさそ――――」
油断していたボロは目の色を変えてその場から無理やり体を捻り飛び退いた。
鋭く太い牙が空を切る。何とか避けきるも、ボロはすっかり怯えてしまった。
「と、跳ぶのは無しだよっ!?」
「足腰のバネが凄いね。このままじゃ食べられちゃうのは時間の問題かも」
「やだ! 食べられたくない!」
猛獣の追撃を辛うじてさばくボロだが、ドンドンと高度が落ちてきている。体力の限界を迎えつつあるのだろう。
エラはボロの身体をつたいよじ登って背中に乗る。猛獣は涎を垂らしながらこちら側を見上げていた。完全に餌だと思われている。
「うーん……どうしよう」
冷や汗が頬に流れ落ち、ボロの背中で弾ける。
倒す方法など無い。しかし先程抜けてきた路地道に逃げても、むしろこちら側の逃げ道が失われるだけだ。
それにこのままでは―――。
「いつ小屋を狙われてもおかしくはないよね」
そう。それが問題点だ。エラはちらりと小屋の方へ視線を送る。
猛獣が小屋の中にいる住人に気づく可能性だって大いにあるだろう。せめて一般人に被害が及ばないように、この空間からは離れないようにしなければならない。
ボロは書き置きの内容に興味津々らしく、ズイとエラの目の前に顔を上げて問い詰めてくる。エラはそれを軽くいなし、鞄から包装紙に包まれた飴玉を取り出して口に放り込む。フルーティでひたすらに甘ったるい味。疲れに良く効く。エラの好物の一つであった。
「うわっ、またそれ食べてる」
ボロはあからさまに嫌そうな顔をする。たて食欲旺盛《しょくよくおうせい》なボロでもこの飴玉を食べる気にはならないようだ。
「おいしいよ」
「それは甘過ぎるんだよ。体に悪そう……」
「いいの。そもそもボロがクッキーを全部食べちゃったせいだし。私だって食べたかったんだから」
「それはごめんなさぁい。でも、最初遠慮してたのに、いざ目の前に出されたらエラも食べたくなっちゃうんだねぇ」
クッキーを一人で平らげてしまった食いしん坊はにやりと笑う。
エラは横目でそれをじっと見据えながら口の中で飴玉を転がしていた。
「……それにしても、何でこんなところにいるんだろうねぇ。あんな優しいおばあさんの所に帰らないで何してるんだろう?」
ボロは退屈なのか、尻尾をびたびたと地面に打ち鳴らす。
「別に詮索しなくてもいいの。このまま手紙と一輪の花を貰ってそれをおばあさんに送り届けるだけ。そもそも、何か理由があるからここに留まっているんでしょ。もし動けない状況だったら救助隊とか、私達配達屋におばあさんの家まで自分自身の配達を要請すればいいはず。それをしないでいるんだから、何かあるんだと思う。だから別に気にしない。あくまで私達は配達物を送り届けるだけ」
そう淡々と言い、三つ目の飴玉を舐めようとしたが、鞄の中にはもう無いことに気づく。少しだけ悲しそうに眉が下がる。
また買い溜めしなくては、とエラは肩を落とした。
「あ、紙が出てきたよ」
ボロはふいに小屋の方に顔を向けると落ち込む彼女に伝えた。顔を上げ両頬にぺちぺちと手で気合いを入れ、勢い良く立ち上がる。
「受け取ったらさっさと戻って、金剛ミルクアメを買いに行くよ」
はいはい、と軽返事をするボロもゆっくりとその後ろを着いていく。
扉の前には先程と同じ書き置きと、その横には一輪の薄紫色の花……そして手紙が入っているだろう封筒が添えてあった。
雑に綴じられている。書き置き用の紙の質も悪かった。おそらく物資の流通もまともに無い閉鎖的な空間だからだろう。
そういえば、食料や水源の確保はどうしているのだろうか。危険な生物に囲まれた峡谷で長年暮らす方法など、エラには全く考えがつかなかった。
「ご利用ありがとうございます。必ず届けますので」
まぁ、考えるだけ無駄だろう。
エラは律儀に頭を下げる。もちろん返答は無い。書き置きをまた扉の下へ滑り通し、鞄の中からファイルと、ある程度の大きさの物なら安全に保管ができるケースを取り出した。花をケースに入れ手紙をファイルにしまおうとした時、エラは切手が無いことに気づく。
「あの、切手がありませんね。それがないと受領できませんが」
応答は無い。代わりに焦っているのかバタバタと物音がした。
するとすぐにメモを渡してきた。
エラの後ろにいたボロが首を伸ばし、ゆっくりと読み上げる。
「もう無い。でも頼む……?」
「いえ、できません。それが規則ですので」
間髪いれずに次のメモが出てくる。
そこにはよれた文字でお願いします、とだけ書かれていた。
「……一応、現金で支払ってもらうこともできます。私が中央局に処理申請をしますので」
エラは違和感を感じるも、すぐさま別の提案をする。
また、紙が渡された。それを拾い上げると、エラはうーんと唸った。
「お金も無いですか……」
エラの反応に対し、閉じ籠っている家主は返事こそしないが、その代わりに謎の石や更に追加の薄紫色の花を渡してきた。もちろんそんなものを受け取るわけにもいかず、エラは溜め息をついてしまった。
「開けてもらえますか」
このままでは埒が明かない。どんな理由であれ、やることはしてもらわないと仕事として成り立たない。
配達屋は慈善事業ではないのだ。
相手に届けるためには配送料として切手が必須。無ければ最悪現金。でなければ配達屋を利用することは出来ないのだ。
特例こそあれど、今回は適用されることはない。
「……やっぱり返事がないですか」
呆れてしまったエラはその場を去ろうとする。トルデおばあさんには悪いが、一度帰った方が良さそうである。
郵送人ではなく受取人が料金を払う仕組みも存在しているが、それにも手続きが必要なのだ。それにこれまではちゃんと切手を貼っていたそうで、このケースは今回が初めてであり、予想していなかった。
「ボロ、行くよ」
手紙と花を鞄から取り出して、扉の前に置く。そして物音がしなくなった小屋から背を向ける。
「えー! お金が無いなら自分達が立て替えればいいのに。それから、トルデおばあさんに払ってもらうとか」
「規則は規則。手続き無しでそれをやったら違反でどんな処分になるか分からないもの。折角順調にここまで来たんだから変な所でミスするのはイヤ」
「そうだけど……」
どうやらボロは納得行かないらしい。のそのそと扉の前にまで歩いて行き、扉のノブを爪の先で掴み捻る。
「ねぇ、僕もこの家の中に何かあるか探すから開けてよ」
優しく問い掛けるも、やはり無言を貫いている。その光景を見ていたエラは諦めなさい、と声をかける。
「ボロ、行くよ」
「でも……」
「ボロは優しすぎるの。ダメなものはダメ。大丈夫、一旦戻るだけだから。その代わり、ボロにたくさん頑張ってもらわないとだけどね」
「……うん、そうだね。さっきより速く飛んで行けば何とかなるかも!」
迷っていたボロはエラの説得により決心がついたようで、ぐっと拳を握った。
「あれ以上は禁止。私が耐えきれない」
「ええっ!? 間に合わなくなっちゃう!」
「だから、ちょっとだけ駆け足で戻ろう」
「そうだね! 早く行こう!」
一人と一匹は先程通り抜けてきた道へ引き返そうとする。
――――しかし、足が止まってしまう。
「うそ……!」
エラは目を大きく見開いた。
その視線の先には異様な気配を纏った大型の獣が、入口に進む道を塞ぐ形で現れたのだ。
「グゥルルルルル」
威嚇しているのか喉を低く鳴らしている。明らかに顔がこちら側に向けられていた。狙われているのだろう。冷や汗がどっと額から吹き出す。
エラは鉛のように重くなった足を無理やり叱咤して、その生物の視界から外れようとした。しかし、それが逆効果だった。
「エラ!! 危ない!」
ボロはその生物が体勢を低くした瞬間を確認するやいなや、エラの襟首を口で掴みその場で上に飛翔した。
そして先程まで立ち尽くしていた後に鋭い牙が突き刺さる。めり込んだ爪跡を見て背筋が凍る。逃げ遅れていれば、命は無かっただろう。
「よかったぁ」
翼をはためかせながらボロは安堵する。
「ありがと。今の直撃してたら死んでたね」
ボロの腕に包まれたエラはこつんと額をボロの胸に当てた。
「良くそんなこと冷静に言えるね!?」
何てことの無いように言うエラに思わずツッコんでしまう。
そんなことは気にせずエラは指で下唇をなぞりながら独り言のように呟き始める。唸り声を上げながら威嚇してくる四足獣。尻尾は鞭のようにしなり、ぴしゃりと地面を叩きつけている。
「あの速度と威力。これで上の森から敗走した生物なの? うーん、逃げれるかな……いや、難しそう」
標的を逃したくないのだろう、狩人の様に眼を光らせている。ギラリと怪しく輝く琥珀色の瞳はエラ達を完全に捉えていた。
「どうするの? 取り敢えず空は飛んでこなさそ――――」
油断していたボロは目の色を変えてその場から無理やり体を捻り飛び退いた。
鋭く太い牙が空を切る。何とか避けきるも、ボロはすっかり怯えてしまった。
「と、跳ぶのは無しだよっ!?」
「足腰のバネが凄いね。このままじゃ食べられちゃうのは時間の問題かも」
「やだ! 食べられたくない!」
猛獣の追撃を辛うじてさばくボロだが、ドンドンと高度が落ちてきている。体力の限界を迎えつつあるのだろう。
エラはボロの身体をつたいよじ登って背中に乗る。猛獣は涎を垂らしながらこちら側を見上げていた。完全に餌だと思われている。
「うーん……どうしよう」
冷や汗が頬に流れ落ち、ボロの背中で弾ける。
倒す方法など無い。しかし先程抜けてきた路地道に逃げても、むしろこちら側の逃げ道が失われるだけだ。
それにこのままでは―――。
「いつ小屋を狙われてもおかしくはないよね」
そう。それが問題点だ。エラはちらりと小屋の方へ視線を送る。
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