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少年は元々峡谷に住んでいるわけではなく、『上の世界』で淘汰され逃げ降りてきた人型の生物だった。
満身創痍でたどり着き、力尽き果て倒れていた所を冒険家の老人が発見し手当てをしてくれたのだという。
その老人こそが、依頼者のトルデの夫であるクロムだった。
最初こそ彼を警戒していたが、構わず治療を施してくれるクロムに対し徐々に心を開いていった。人間の構造とは違う少年の体には苦労したようで、完治するのには時間がかかっていた。
最初は簡易的なテントを設営していたが、ある日クロムは峡谷へ木材を配達してもらい時間をかけて小屋を建てた。それが現在も残っている家である。元々長居するつもりは無かったが、少年の事を考えてしばらく滞在しようとしてくれたのだという。
「それでね、僕は色々学んダ」
読み書きや道具の使い方などをクロムから教えてもらった彼はどんどんと知識を吸収していき、カタコトながらも会話ができるようになった。書き取りはクロムが定期的に届いた手紙の返信をしているところを見て学んだようだ。
二人が峡谷で出会ってから1年が経過した時、少年はほとんど回復し、動き回ることが可能になった。そしてクロムは少年を連れて小屋を建てた奥側にある洞穴を案内した。クロムが自分が発見した誰も知らない場所だと伝えられ、着いていくとそこに現在エラ達のいる花畑があったそうだ。
「この花の名前はネロ。花言葉は未来への希望――らしイ。そしてそれが僕の名前でもあるンだ」
ネロは花弁を優しく撫でる。
「それで、おじいさんはどうして死んでしまったの?」
二人の出会いは分かった。峡谷に残り続けた理由も。しかし、クロムはどうして亡くなってしまったのか。そこが一番聞きたかったのだ。
「この峡谷に逃げ込んできた生き物の毒のせいだった。小さい蛇だったから、僕は軽い気持ちで撃退しようと、不用意に近づいた時に襲われて……。そんな僕をおじいさんが庇ってくれた。その生き物に噛みつかれながらもそのナイフで倒してくれたんだ。でも、その後すぐにおじいさんも倒れちゃって……」
ネロの頬にまた涙が流れていく。
おそらく、その毒で死んでしまったのだろう。
この辺りは峡谷の迷路の奥深くにある。すぐに救難信号を出せる場所でもない。
冒険家とは常に危険と隣り合わせである。危険区域内で事故に遭って死んでしまう者も少なくはない。
「僕が殺してしまっタ……。あんなに元気だったのに、すぐに具合が悪くなってきて……」
ネロは膝を着いてすすり泣く。
どうやら彼の話によるとクロムが死んでからもう3年も経っているらしい。そして送られてきた手紙の返信はネロが引き継いだのだという。
しかし、それはおじいさんの意思ではなく、ネロの独断だった。
恩人であるクロムはいつも無愛想だったが、手紙を送る時だけはいつも嬉しそうにしていたのだという。それが忘れられなかったのだろう。
ネロが言うには、配達屋との置き手紙でのやり取りは以前からやっていたらしい。人間ではない別の種族であるネロのことを隠したかったからなのか、そもそもあまり人付き合いが得意ではなかったからなのか、今では分からない。
つまり、中の住人が変わっても長らく姿を見ていない配達屋は気付かないわけである。エラ達も切手を貰ってさえいれば、不思議に思いつつもそのまま受け取っていただろう。
「なるほどね……」
エラは状況が整理できたようで、神妙な顔つきで墓を見下ろしていた。
「10年前にここへ開拓をしにやってきたおじいさんは君と出会って、簡易的な小屋を建てて一緒に過ごしていた。それから毒蛇に襲われてその毒に侵されて死んでしまったのね」
そこから3年間一人で小屋で過ごしていた。食料は下界の生物を狩猟し調理して、水脈もまた別の所で確保しているようだ。自身より強い相手はあえて姿を晒し、小屋のある空間から遠ざけ、同等かそれ以下の生物には果敢に挑んでは鍛練を続け峡谷内では彼に近づこうとするものも減っていったらしい。
ちなみにエラ達が襲われた生物は、この峡谷の中でも上位の存在であったが、まだまだ危険な生物も潜んでいるとのことだ。
そして半年に一度届く手紙は、彼がおじいさんの手癖を真似て書いていた。文章を書くことは難しかったが、元々おじいさんも執筆は得意ではなく、短い文を数個連ねるだけだったので、そこまで苦労はしなかったらしい。そしてあの対応は以前から続けていたことで、姿を晒さず手紙をやり取りするには好都合だったようだ。
「何にせよ、他人になりすますのは良くないよ。おじいさんから頼まれてるならまだしも、結局は君の独断で行ったことだし。いくらお世話になったおじいさん、そしておじいさんが大切にしていた人を悲しませたくなかったからといって、この対応は絶対に間違ってる」
エラは冷酷な目つきでナイフを拾い直す。
「とりあえず私はおじいさんが亡くなったことを伝えるから。何も知らず待ち続けるなんて酷なことでしょう? 少なくとも、私はこの状況を見逃せない。案内してくれたのは感謝するけどね」
ネロは何も言えず黙ってしまう。消して目の前の少女が怖かったわけではない。己の方法が間違っていたことに、最初から気づいていたからだった。
「僕は……」
寂しい。1人になりたくない。
人の暖かみを知ってしまったネロは唯一他人と関わることのできる手段を失いたくなかった。おじいさんが死んでしまったことを伝えてしまえば、おそらく手紙は届かなくなるだろう。それに自分が殺してしまったようなものなのだ。一生憎まれてしまうかもしれない。
だから成り済ましてしまった。
素性も知らない相手の手紙はとても綺麗で、色んな難しい言葉を書き連ねてあったが、相手への思いやりがいつも詰まっていたのが分かった。羨ましかった。愛が欲しかった。そのために嘘をつき続けた。
「僕は……最低だ」
クロムは命の恩人であり、色んな事を教えてくれた。与えてくれた。そして自分を庇ってくれた。
しかし、自分は寂しいという感情を優先してしまったのだ。
分かっているのに、やめられなかった。
「……自覚できているなら良いよ。とりあえずもう戻らなくちゃ、もうすぐ日が暮れちゃうから」
エラは鞄に形見を無理やり詰め込んだ後、去り際に墓に向かって深く頭を下げた。
ネロはその後、口を閉ざしたままだったが素直に小屋の所まで案内してくれた。道中でボロは心配そうにしていたが、エラは声をかけようとするボロを制止した。優しい彼はこの気まずい雰囲気が続いていることに、いたたまれない感情を抱いているに違いないが、エラには少年の行動を認めることはなかった。
小屋の前で俯く彼に向き合うエラは、彼の肩をぐっと掴んで言い聞かせるように伝える。
「私はこれをおばあさんに渡して聞いたことを全て話してくる。悲しむだろうし、恨むかもしれない。それでも言うよ」
「……うン」
ネロは力無く返事をした。その反応に少し不服そうな顔をしたが、何も言わずエラは彼から背を向ける。
「ボロ、行こう」
「そうだね、早く行かないと心配かけちゃうね」
ボロは立ったまま動かないネロのことが心配で何度も振り向く。ズンズンと細道へ進んでいくエラはそんな優しい相棒に対して、小さく溜め息をついた。ピタリと立ち止まって、鞄の中身を漁って取り出す。それは封筒とケースだった。
「忘れてた。届けた手紙はちゃんとおじいさんのお墓へ置いて欲しいって伝えないと。それとあの子の手紙も貰ってきて。証拠として回収するから」
「抜かり無いねぇ。分かったよ。でもエラが行けば良いのに」
なんで、とボロは首をかしげる。
「だって私じゃ怖がられちゃうから。怒ってる訳じゃないんだけど……」
「えっ、あんな真剣な顔してたから怒ってるんだと思ったよ」
ボロはぎょっとした顔をする。
ふるふるとエラは首を横に振った。
「ううん。方法が間違っていたことを伝えただけ。そもそもあの子は人間じゃない別の種族なんでしょ? ボロと違って生まれたときから人と生きてきた訳じゃなさそうだし……。おじいさんと関わってきたのもちょっとの間だけだろうし。仕方ないんだよ。多分、寂しかったんだと思う。でも、だからといって、おじいさんのことを一番思っているおばあさんのことを無下にするのも絶対に違う。だから教えたの。だって悪いことを悪いって教えてくれる人が、もういないんだから……」
満身創痍でたどり着き、力尽き果て倒れていた所を冒険家の老人が発見し手当てをしてくれたのだという。
その老人こそが、依頼者のトルデの夫であるクロムだった。
最初こそ彼を警戒していたが、構わず治療を施してくれるクロムに対し徐々に心を開いていった。人間の構造とは違う少年の体には苦労したようで、完治するのには時間がかかっていた。
最初は簡易的なテントを設営していたが、ある日クロムは峡谷へ木材を配達してもらい時間をかけて小屋を建てた。それが現在も残っている家である。元々長居するつもりは無かったが、少年の事を考えてしばらく滞在しようとしてくれたのだという。
「それでね、僕は色々学んダ」
読み書きや道具の使い方などをクロムから教えてもらった彼はどんどんと知識を吸収していき、カタコトながらも会話ができるようになった。書き取りはクロムが定期的に届いた手紙の返信をしているところを見て学んだようだ。
二人が峡谷で出会ってから1年が経過した時、少年はほとんど回復し、動き回ることが可能になった。そしてクロムは少年を連れて小屋を建てた奥側にある洞穴を案内した。クロムが自分が発見した誰も知らない場所だと伝えられ、着いていくとそこに現在エラ達のいる花畑があったそうだ。
「この花の名前はネロ。花言葉は未来への希望――らしイ。そしてそれが僕の名前でもあるンだ」
ネロは花弁を優しく撫でる。
「それで、おじいさんはどうして死んでしまったの?」
二人の出会いは分かった。峡谷に残り続けた理由も。しかし、クロムはどうして亡くなってしまったのか。そこが一番聞きたかったのだ。
「この峡谷に逃げ込んできた生き物の毒のせいだった。小さい蛇だったから、僕は軽い気持ちで撃退しようと、不用意に近づいた時に襲われて……。そんな僕をおじいさんが庇ってくれた。その生き物に噛みつかれながらもそのナイフで倒してくれたんだ。でも、その後すぐにおじいさんも倒れちゃって……」
ネロの頬にまた涙が流れていく。
おそらく、その毒で死んでしまったのだろう。
この辺りは峡谷の迷路の奥深くにある。すぐに救難信号を出せる場所でもない。
冒険家とは常に危険と隣り合わせである。危険区域内で事故に遭って死んでしまう者も少なくはない。
「僕が殺してしまっタ……。あんなに元気だったのに、すぐに具合が悪くなってきて……」
ネロは膝を着いてすすり泣く。
どうやら彼の話によるとクロムが死んでからもう3年も経っているらしい。そして送られてきた手紙の返信はネロが引き継いだのだという。
しかし、それはおじいさんの意思ではなく、ネロの独断だった。
恩人であるクロムはいつも無愛想だったが、手紙を送る時だけはいつも嬉しそうにしていたのだという。それが忘れられなかったのだろう。
ネロが言うには、配達屋との置き手紙でのやり取りは以前からやっていたらしい。人間ではない別の種族であるネロのことを隠したかったからなのか、そもそもあまり人付き合いが得意ではなかったからなのか、今では分からない。
つまり、中の住人が変わっても長らく姿を見ていない配達屋は気付かないわけである。エラ達も切手を貰ってさえいれば、不思議に思いつつもそのまま受け取っていただろう。
「なるほどね……」
エラは状況が整理できたようで、神妙な顔つきで墓を見下ろしていた。
「10年前にここへ開拓をしにやってきたおじいさんは君と出会って、簡易的な小屋を建てて一緒に過ごしていた。それから毒蛇に襲われてその毒に侵されて死んでしまったのね」
そこから3年間一人で小屋で過ごしていた。食料は下界の生物を狩猟し調理して、水脈もまた別の所で確保しているようだ。自身より強い相手はあえて姿を晒し、小屋のある空間から遠ざけ、同等かそれ以下の生物には果敢に挑んでは鍛練を続け峡谷内では彼に近づこうとするものも減っていったらしい。
ちなみにエラ達が襲われた生物は、この峡谷の中でも上位の存在であったが、まだまだ危険な生物も潜んでいるとのことだ。
そして半年に一度届く手紙は、彼がおじいさんの手癖を真似て書いていた。文章を書くことは難しかったが、元々おじいさんも執筆は得意ではなく、短い文を数個連ねるだけだったので、そこまで苦労はしなかったらしい。そしてあの対応は以前から続けていたことで、姿を晒さず手紙をやり取りするには好都合だったようだ。
「何にせよ、他人になりすますのは良くないよ。おじいさんから頼まれてるならまだしも、結局は君の独断で行ったことだし。いくらお世話になったおじいさん、そしておじいさんが大切にしていた人を悲しませたくなかったからといって、この対応は絶対に間違ってる」
エラは冷酷な目つきでナイフを拾い直す。
「とりあえず私はおじいさんが亡くなったことを伝えるから。何も知らず待ち続けるなんて酷なことでしょう? 少なくとも、私はこの状況を見逃せない。案内してくれたのは感謝するけどね」
ネロは何も言えず黙ってしまう。消して目の前の少女が怖かったわけではない。己の方法が間違っていたことに、最初から気づいていたからだった。
「僕は……」
寂しい。1人になりたくない。
人の暖かみを知ってしまったネロは唯一他人と関わることのできる手段を失いたくなかった。おじいさんが死んでしまったことを伝えてしまえば、おそらく手紙は届かなくなるだろう。それに自分が殺してしまったようなものなのだ。一生憎まれてしまうかもしれない。
だから成り済ましてしまった。
素性も知らない相手の手紙はとても綺麗で、色んな難しい言葉を書き連ねてあったが、相手への思いやりがいつも詰まっていたのが分かった。羨ましかった。愛が欲しかった。そのために嘘をつき続けた。
「僕は……最低だ」
クロムは命の恩人であり、色んな事を教えてくれた。与えてくれた。そして自分を庇ってくれた。
しかし、自分は寂しいという感情を優先してしまったのだ。
分かっているのに、やめられなかった。
「……自覚できているなら良いよ。とりあえずもう戻らなくちゃ、もうすぐ日が暮れちゃうから」
エラは鞄に形見を無理やり詰め込んだ後、去り際に墓に向かって深く頭を下げた。
ネロはその後、口を閉ざしたままだったが素直に小屋の所まで案内してくれた。道中でボロは心配そうにしていたが、エラは声をかけようとするボロを制止した。優しい彼はこの気まずい雰囲気が続いていることに、いたたまれない感情を抱いているに違いないが、エラには少年の行動を認めることはなかった。
小屋の前で俯く彼に向き合うエラは、彼の肩をぐっと掴んで言い聞かせるように伝える。
「私はこれをおばあさんに渡して聞いたことを全て話してくる。悲しむだろうし、恨むかもしれない。それでも言うよ」
「……うン」
ネロは力無く返事をした。その反応に少し不服そうな顔をしたが、何も言わずエラは彼から背を向ける。
「ボロ、行こう」
「そうだね、早く行かないと心配かけちゃうね」
ボロは立ったまま動かないネロのことが心配で何度も振り向く。ズンズンと細道へ進んでいくエラはそんな優しい相棒に対して、小さく溜め息をついた。ピタリと立ち止まって、鞄の中身を漁って取り出す。それは封筒とケースだった。
「忘れてた。届けた手紙はちゃんとおじいさんのお墓へ置いて欲しいって伝えないと。それとあの子の手紙も貰ってきて。証拠として回収するから」
「抜かり無いねぇ。分かったよ。でもエラが行けば良いのに」
なんで、とボロは首をかしげる。
「だって私じゃ怖がられちゃうから。怒ってる訳じゃないんだけど……」
「えっ、あんな真剣な顔してたから怒ってるんだと思ったよ」
ボロはぎょっとした顔をする。
ふるふるとエラは首を横に振った。
「ううん。方法が間違っていたことを伝えただけ。そもそもあの子は人間じゃない別の種族なんでしょ? ボロと違って生まれたときから人と生きてきた訳じゃなさそうだし……。おじいさんと関わってきたのもちょっとの間だけだろうし。仕方ないんだよ。多分、寂しかったんだと思う。でも、だからといって、おじいさんのことを一番思っているおばあさんのことを無下にするのも絶対に違う。だから教えたの。だって悪いことを悪いって教えてくれる人が、もういないんだから……」
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