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「えっと、その……」
言い出し辛いのか、彼は指を合わせてもじもじとする。先程の勇猛果敢な姿はまやかしだったのだろうか。エラの静かな威圧によって縮こまっている。
「ねぇ、早く教えてほしいんだけど……って、ボロ? 何のつもり?」
「まっ、まってよエラ。ここは僕に任せて、ね?」
ボロは少年を問い詰めるべく、一歩前に出ようとしたエラの襟首を咥えて止めた。不服そうにするエラの背後から少年の顔を覗く。
「えっとね、ゆっくり話して大丈夫だよ。僕が聞いてあげる」
ボロは屈託の無い笑みを浮かべる。
俯いたまま黙ってしまう少年を催促することもなく、ただ静かに待つ。そのおかげで緊張がほぐれてきたのか、少年の乱れていた瞳が定まってくる。
ボロと視線を交わす。お互いに頷いた。
「案内する。着いてきテ」
少年はそう言って二人を横切りスタスタと歩いていく。ボロは頬をむくませているエラを嗜めてから、大人しく彼に着いていく。
少年はエラ達が入ってきた抜け道と反対方向へ歩いていき、大きな岩の前に立った。
「よっと」
少年は迷うこと無く、その岩石に触れる。
指がズブズブと岩肌にめり込んだ。
「ええっ!?」
ボロは思わず驚愕する。
何と、岩石を風船のように軽々しく持ち上げてしまうではないか。
もちろん、決してその岩の中身が空洞なわけではない。少年の類いまれな膂力がこの結果を生んでいるのだ。
容易く持ち上げられた岩石の奥には人が通れる程度の道が続いていた。どうやら隠されていたようだ。
「……この先におじいさんはいるのね?」
岩石を道の横に降ろし、秘密の通路へ足を踏み入れようとした少年に問いかける。
少しだけ間が空いたあと、こくりと頷いた。
細道は光が届かないのか、少年は闇へと消えていく。エラも、岩を押して動かないことを確認しては「すごいね、すごい力持ちだね!」と騒ぐボロの腕を引っ張り、光石筒を取り出して少年の後へ続く。
自分達の足音と、奥からびゅうと空気が通り抜けていく音が響く。光石筒の穏やかな明かりのお陰で何とか進める状態だ。
少年はエラが持つその道具に少し興味を示したが、わざわざ聞いては来なかった。
随分使い古しているため光量が抑えめになっており、先がどうなっているかまでは照らすことが出来ない。しかし少年は、歩く速度を緩めること無くスタスタといってしまう。どうやら非常に夜目が利くようだ。
「なんか僕たちが通ってきた所より狭いね、いてっ」
ボロは窮屈そうに道を進む。岩壁に翼や身体をぶつけては小さな声を上げる。
エラは溜め息をついた。いちいちうるさかったからだった。
「我慢して」
「ええ、だって……うう。僕戻ろうかなぁ」
「ダメ、何かあったら私じゃ何もできないよ」 「えへ、やっぱ僕がいなくちゃだめかぁ」
きっと後ろでは呑気に嬉しそうな顔をしているのだろう。
「調子に乗らないの。それに今から引き返せるの? 真っ暗だけど……」
「やだっ。無理だよ。そんなの怖くて足がすくんじゃう」
ボロの顔が青ざめていく。
「でしょ、じゃあ行こう。ちゃんとおじいさんに渡さないと。別の人に渡していました、なんて上部の人に知れたらクビにされちゃうかも」
「うえ~ん、じゃあがんばるよぉ」
観念したのか、とぼとぼと力の無い足取りで歩き始める。
やがて奥に光が差し込んでいるのを発見した。長い一本道だった。流石のエラも疲労の色を見せている。
ようやく外に出ると、強い光が目に飛び込んできた。思わず目を瞑る。
「ここは……」
薄目を開ける。徐々に光に慣れてきた。
彼女の目に映ったのは、辺り一面に咲き誇る薄紫色の花畑だった。
小屋が建っていた場所の地形と同じで、花畑を絶壁が取り囲んでいる。しかしあそこは岩だらけで無骨な雰囲気だったが、この場所はとても自然豊かであり、まるで別の世界に足を踏み入れているようだった。
足元に転がる岩石は苔むしており、清涼な空気が充満していた。
荒らされている形跡がどこにも見当たらない。人も、先程のような猛獣にもきっと知られていない場所なのだろう。まさに秘境である。
「ふわぁ~、空気が美味しいねぇ!」
肩身が狭い思いをしたボロはその反動で、これでもかと翼と手足を広げて胸を膨らませていた。エラも砂や埃の混じっていない清浄な空気を密かに吸い、ほっと一息ついていた。
「でも……おじいさんは?」
エラは周りを見渡す。肝心の受取人がいない。決して広い空間ではないので人影は見落としていないはずだし、ボロが騒いでいるから相手から気づくはずだ。だが人気《ひとけ》は全く感じられない。
少年はゆっくりと花畑へ足を踏み入れる。所々隙間が空いているので、踏み潰さないように器用に避けながら花畑の中央へと進んでいく。
「やっぱりそうだったのね」
エラは少年の向かった先に目線を向ける。
予想通りである。それも、最悪な方の。
「あれは何?」
唯一気付いていないボロは、はしゃぎつかれたのか息を切らしながらエラに軽くもたれかかる。
「あそこだよ。おじいさんがいるのは」
「えっ? あっ――」
ボロはエラの真意にようやく気づく。
両手で口を塞いで絶句していた。
「ボロはここでまってて」
エラは固まるボロをその場に残して少年の元へ向かう。
花畑の真ん中には不自然な土の山が盛られていた。そこには本来の受取人が所持してたと思われる道具が並べられている。ロープ、コンパス、エラが使っていた光石筒。これらは冒険家の荷物で間違いないだろう。金属類の道具はほとんどが錆びており、他の道具もかびていたり腐っていたりした。
エラは遺物を一つ手に取った。
それはナイフだった。ボロボロになった革製の鞘《さや》の中から出てきた刀身はギラギラと輝いている。これだけは野ざらしだと言うのに、錆び一つ残っていなかった。素材が他の物と違うのだろう。指を沿えただけで切れてしまいそうだ。
「……それ、クロムおじいさんが一番大切にしてタ」
少年は懐かしそうな目でナイフを見下ろす。
「だろうね。刃物に詳しく無いけど、素人目から見てもこれは良いものだと思う」
ナイフを鞘に戻し、鞄のチャックを開ける。
その行動に焦る少年はエラの腕を掴んだ。
「それをどうするノ!?」
「形見をおばあさんに渡すの。自分の旦那さんが死んでることに気付かずに、この先も手紙を出し続けるのも酷でしょう? それに――」
ジロリと少年を横目で見る。
「いつから偽っていたか分からないけど、少なくとも私の時、手紙の返信をしていたのはきっと君だよね。れっきとした違法行為だよ。おじいさんが倒れて、その代筆なら分かるけど、そういう訳でもない。もうこの世にはいない人に成り代わっておばあさんを騙してる……そういうことになるから」
エラの冷たい口調に、少年は何も言えなくなり俯いてしまう。掴んでいた手の力が徐々に弱まり、だらりと腕を下げた。
沈黙が続く。
しばらく二人は立ち尽くしていた。
少年の足元にある花が雫を弾く。
「ねぇ」
エラは口を開いた。
「……説明してくれる? このままじゃ君がただの悪い子になっちゃうけど?」
しゃがみこんで少年を見上げる。
目尻から堪えきれず涙を溢す少年に、今度は優しく問いかけた。
「う、うう……ひっく……」
嗚咽が止まらない。エラは手に持つナイフを一旦元にあった場所へと戻して、泣き止むまでじっと待っていた。
落ち着いてきた頃、少年は目をごしごしと手の甲で拭いゆっくりと語り始めた。
「……5年前まで僕とクロムおじいさんはここで一緒に住んデた。僕はおじいさんに救われたんダ」
少年は暖かい光が降り注ぐ空を見上げ、懐かしげに口元を綻ばせる。
言い出し辛いのか、彼は指を合わせてもじもじとする。先程の勇猛果敢な姿はまやかしだったのだろうか。エラの静かな威圧によって縮こまっている。
「ねぇ、早く教えてほしいんだけど……って、ボロ? 何のつもり?」
「まっ、まってよエラ。ここは僕に任せて、ね?」
ボロは少年を問い詰めるべく、一歩前に出ようとしたエラの襟首を咥えて止めた。不服そうにするエラの背後から少年の顔を覗く。
「えっとね、ゆっくり話して大丈夫だよ。僕が聞いてあげる」
ボロは屈託の無い笑みを浮かべる。
俯いたまま黙ってしまう少年を催促することもなく、ただ静かに待つ。そのおかげで緊張がほぐれてきたのか、少年の乱れていた瞳が定まってくる。
ボロと視線を交わす。お互いに頷いた。
「案内する。着いてきテ」
少年はそう言って二人を横切りスタスタと歩いていく。ボロは頬をむくませているエラを嗜めてから、大人しく彼に着いていく。
少年はエラ達が入ってきた抜け道と反対方向へ歩いていき、大きな岩の前に立った。
「よっと」
少年は迷うこと無く、その岩石に触れる。
指がズブズブと岩肌にめり込んだ。
「ええっ!?」
ボロは思わず驚愕する。
何と、岩石を風船のように軽々しく持ち上げてしまうではないか。
もちろん、決してその岩の中身が空洞なわけではない。少年の類いまれな膂力がこの結果を生んでいるのだ。
容易く持ち上げられた岩石の奥には人が通れる程度の道が続いていた。どうやら隠されていたようだ。
「……この先におじいさんはいるのね?」
岩石を道の横に降ろし、秘密の通路へ足を踏み入れようとした少年に問いかける。
少しだけ間が空いたあと、こくりと頷いた。
細道は光が届かないのか、少年は闇へと消えていく。エラも、岩を押して動かないことを確認しては「すごいね、すごい力持ちだね!」と騒ぐボロの腕を引っ張り、光石筒を取り出して少年の後へ続く。
自分達の足音と、奥からびゅうと空気が通り抜けていく音が響く。光石筒の穏やかな明かりのお陰で何とか進める状態だ。
少年はエラが持つその道具に少し興味を示したが、わざわざ聞いては来なかった。
随分使い古しているため光量が抑えめになっており、先がどうなっているかまでは照らすことが出来ない。しかし少年は、歩く速度を緩めること無くスタスタといってしまう。どうやら非常に夜目が利くようだ。
「なんか僕たちが通ってきた所より狭いね、いてっ」
ボロは窮屈そうに道を進む。岩壁に翼や身体をぶつけては小さな声を上げる。
エラは溜め息をついた。いちいちうるさかったからだった。
「我慢して」
「ええ、だって……うう。僕戻ろうかなぁ」
「ダメ、何かあったら私じゃ何もできないよ」 「えへ、やっぱ僕がいなくちゃだめかぁ」
きっと後ろでは呑気に嬉しそうな顔をしているのだろう。
「調子に乗らないの。それに今から引き返せるの? 真っ暗だけど……」
「やだっ。無理だよ。そんなの怖くて足がすくんじゃう」
ボロの顔が青ざめていく。
「でしょ、じゃあ行こう。ちゃんとおじいさんに渡さないと。別の人に渡していました、なんて上部の人に知れたらクビにされちゃうかも」
「うえ~ん、じゃあがんばるよぉ」
観念したのか、とぼとぼと力の無い足取りで歩き始める。
やがて奥に光が差し込んでいるのを発見した。長い一本道だった。流石のエラも疲労の色を見せている。
ようやく外に出ると、強い光が目に飛び込んできた。思わず目を瞑る。
「ここは……」
薄目を開ける。徐々に光に慣れてきた。
彼女の目に映ったのは、辺り一面に咲き誇る薄紫色の花畑だった。
小屋が建っていた場所の地形と同じで、花畑を絶壁が取り囲んでいる。しかしあそこは岩だらけで無骨な雰囲気だったが、この場所はとても自然豊かであり、まるで別の世界に足を踏み入れているようだった。
足元に転がる岩石は苔むしており、清涼な空気が充満していた。
荒らされている形跡がどこにも見当たらない。人も、先程のような猛獣にもきっと知られていない場所なのだろう。まさに秘境である。
「ふわぁ~、空気が美味しいねぇ!」
肩身が狭い思いをしたボロはその反動で、これでもかと翼と手足を広げて胸を膨らませていた。エラも砂や埃の混じっていない清浄な空気を密かに吸い、ほっと一息ついていた。
「でも……おじいさんは?」
エラは周りを見渡す。肝心の受取人がいない。決して広い空間ではないので人影は見落としていないはずだし、ボロが騒いでいるから相手から気づくはずだ。だが人気《ひとけ》は全く感じられない。
少年はゆっくりと花畑へ足を踏み入れる。所々隙間が空いているので、踏み潰さないように器用に避けながら花畑の中央へと進んでいく。
「やっぱりそうだったのね」
エラは少年の向かった先に目線を向ける。
予想通りである。それも、最悪な方の。
「あれは何?」
唯一気付いていないボロは、はしゃぎつかれたのか息を切らしながらエラに軽くもたれかかる。
「あそこだよ。おじいさんがいるのは」
「えっ? あっ――」
ボロはエラの真意にようやく気づく。
両手で口を塞いで絶句していた。
「ボロはここでまってて」
エラは固まるボロをその場に残して少年の元へ向かう。
花畑の真ん中には不自然な土の山が盛られていた。そこには本来の受取人が所持してたと思われる道具が並べられている。ロープ、コンパス、エラが使っていた光石筒。これらは冒険家の荷物で間違いないだろう。金属類の道具はほとんどが錆びており、他の道具もかびていたり腐っていたりした。
エラは遺物を一つ手に取った。
それはナイフだった。ボロボロになった革製の鞘《さや》の中から出てきた刀身はギラギラと輝いている。これだけは野ざらしだと言うのに、錆び一つ残っていなかった。素材が他の物と違うのだろう。指を沿えただけで切れてしまいそうだ。
「……それ、クロムおじいさんが一番大切にしてタ」
少年は懐かしそうな目でナイフを見下ろす。
「だろうね。刃物に詳しく無いけど、素人目から見てもこれは良いものだと思う」
ナイフを鞘に戻し、鞄のチャックを開ける。
その行動に焦る少年はエラの腕を掴んだ。
「それをどうするノ!?」
「形見をおばあさんに渡すの。自分の旦那さんが死んでることに気付かずに、この先も手紙を出し続けるのも酷でしょう? それに――」
ジロリと少年を横目で見る。
「いつから偽っていたか分からないけど、少なくとも私の時、手紙の返信をしていたのはきっと君だよね。れっきとした違法行為だよ。おじいさんが倒れて、その代筆なら分かるけど、そういう訳でもない。もうこの世にはいない人に成り代わっておばあさんを騙してる……そういうことになるから」
エラの冷たい口調に、少年は何も言えなくなり俯いてしまう。掴んでいた手の力が徐々に弱まり、だらりと腕を下げた。
沈黙が続く。
しばらく二人は立ち尽くしていた。
少年の足元にある花が雫を弾く。
「ねぇ」
エラは口を開いた。
「……説明してくれる? このままじゃ君がただの悪い子になっちゃうけど?」
しゃがみこんで少年を見上げる。
目尻から堪えきれず涙を溢す少年に、今度は優しく問いかけた。
「う、うう……ひっく……」
嗚咽が止まらない。エラは手に持つナイフを一旦元にあった場所へと戻して、泣き止むまでじっと待っていた。
落ち着いてきた頃、少年は目をごしごしと手の甲で拭いゆっくりと語り始めた。
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