sebunzu警備員の日常

雨木

文字の大きさ
上 下
7 / 12

姉妹の再開…?ってやつです

しおりを挟む
「スロウス~ハグハグ~」スロウスを見つけたプライドがスロウスの死角から勢いをつけて飛びついてきたが、スロウスはそれを当然の事のように避けた。
セト神が呼び出された場所はセト神よりも上の神々の集う神殿のような場所だった。
「ぐぎゃ!!」スロウスが避けたことにより、勢いをつけていたプライドは地面に派手にすっ転んだ。
「…避けることないじゃん!!スロウス!!」頭を思いっきり地面にぶつけたプライドが涙目でスロウスに言った。
「…敵から抱きつかれるのを避けないバカがいるかアホ」スロウスが頭が痛いと言うふうにプライドに言った。
「えー…そう言えばセト神達も呼ばれたんだね~」プライドがスロウスに聞いてきた。
「てことはプライド達も呼ばれたの?」スロウスがプライドに聞いた。
「うん~呼ばれたよ~ホルスがね!!」プライドが、元気よく眩しい笑顔でスロウスに言った。
「………怪我を治してはいかがですか?プライド…」プライドが血を額からドクドク流している事をスロウスが指摘した。
「ん?あー忘れてた~」プライドはスロウスに言われて思い出すと、ケラケラと笑いながら傷口に手を当てた。
「ところで、セト様神殿の中ってもしかして…?」スロウスがプライドが怪我を治している間にセト神に気になっていたことを聞いた。
「ん?ああ、武器の持ち込みは禁止だぞ?」セト神はサラリとそう言った。
「えー…まじかー…」怪我を治したプライドが少し焦ったように言った。
「…マジですか…例外とかは…?」スロウスも少し焦ったようにセト神に聞いた。
「ん?ああ、門番が許してくれれば大丈夫だった気がするぞ。けど、なんでだ?」セト神が気になってスロウスとプライドに聞いた。
「…?何故って当たり前じゃないですか、雇い主の安全、命を守る事はいつ何時でも忘れては行けませんから」スロウスが当然だろう、と言うふうに言った。
「私もホルスの事ちゃんと守らないとね~報酬貰えなくなっちゃうもん~」プライドがスロウスの頭に顎を乗せてケラケラと笑いながら言った。
「…そうか……なあ、人間、さっきからお前にくっついてるそいつはホルスに雇われたやつだろ…大丈夫なのか?」セト神が少し不安そうにスロウスに聞いた。
「…さあ?どうなんですか?プライド?」スロウスも分からない、と言うふうに言ってプライドに聞いた。
「今は、まだホルスになーんにも、言われてないから多分、大丈夫かな~」プライドがケラケラ笑いながら言った。
「…だ、そうですセト様。」スロウスがセト神に言った。
「…分かった。さっさと神殿に入るぞ…人間」セト神はそう言うと先に行ってしまった。
「…プライド、先程のは?」スロウスがプライドの服の裾を少し握り、不安そうに聞いた。
「…大丈夫だよ、スロウス。上手くいくよ。きっとね、」プライドは不安そうなスロウスをなだめるように優しく言い、スロウスの首に回していた腕に優しく力を入れた。
その後、何とか門番に許可をとり2人は神殿の中に入った。
しおりを挟む

処理中です...