かちこみっ!

もっけさん

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始まり

第3話 ステータス確認

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 異世界に転移したら森の中だった。スキルの索敵を使って周囲に魔物がいないかを確認し、私はステータスの確認をした。
 「ステータスオープン」
 --------STATUS---------
 名前:ナゴミ(わかつ七五三なごみ
 種族:ジュラメント
 レベル:721
 年齢:27歳
 体力:7231
 魔力:10899
 筋力:19011(+20000)
 防御:8564(+15000)
 知能:7003
 速度:12982
 運 :93217(+8000)
 ■職業:魔物使いテイマー
 ■装備:妖刀村正・コンフのローブ・コンフの革靴・ラミリスの笛
 ■スキル:縁切り∞・料理MAX・裁縫MAX・鍛冶MAX・隠密MAX・隠蔽MAX・索敵MAX・投擲とうてきMAX・生活魔法52・錬金71・空間支配∞・万能言語∞・物質創造∞・解析鑑定7・成長促進∞・経験値倍化∞
 ■ギフト:なし
 ■称 号:なし
 ■加護:崇徳上皇すとくじょうこう大国主大神おおくにぬしのかみ
 ■ボーナスポイント:2169000pt
 ■金貨:白金貨21569枚・金貨74399枚・銀化998199枚・銅貨98127枚・青銅貨12346枚 
 「黙示録アポカリプスのアバターを継承したら種族も変わったのね…にしても金貨はこの世界で使えるのかな?」
 ぽつりと零せば
 『この世界の通貨に換金しますか?YES or NO』
脳裏に女性とも男性ともつかない声が響いた。
 「YES」
 『この世界の通貨に換金しました。』
 この声の存在が気になって私は
 「あなたは誰?」
声の主に問いかける。
 『私は世界です。』
 律儀に返答する彼女?彼?に私は
 「私と一緒に旅をしない?」
彼女を取り込もうと検討する。
 『この世界のことは私が把握しているので魅力的には感じません。』
 「私があなたを異世界に連れて行くことが出来るとしても?」
 私の提案を拒否していた彼女?彼?が
 『……』
私の言葉に迷いをみせた。
 「異世界の知識に興味はない?私が居た世界は魔法は無く科学が進歩している世界なのよ。鉄の箱が空を飛ぶ所を見たくない?」
 知識を探求することが好きそうだと思って追撃してみれば
 『あなたの世界に興味があります。本当に私を異世界に連れて行ってくれるのですか?』
釣れた。
 「あなたが私に宿ってくれるならば私のを通して地球を見てみるのも良いんじゃないかしら?」
 世界を取り込むことが出来れば、あの糞邪神を倒すのに近道を教えて貰おうという打算はあった。
 『……分かりました。貴女に宿ることにします。』
 世界と称したそれは私に宿り
 『それではマスター、異世界に連れて行って下さい。』
異世界行きを催促してきた。
 「あなたに名前が無いから不便なのよね。だからあなたの名前はイリスよ。これから宜しくね。」
 『……イリス、良い名前です。宜しくお願いします、マスター』
 私は世界にイリスと名前を付けて、スキル空間支配を使って地球に転移した。


 私は神社の裏側に戻って来たようだ。道端でなくて良かったと思う。
 私は隣の自宅に帰ると
 「七五三なごみ姉ちゃん、三日もどこに行ってたの!?音信不通で凄く心配したんだよ!!仕事先には急病ってことで電話しておいたけど…」
私に抱き着く一二三ひふみの言葉にギョっとした。
 私が異世界に滞在していた時間は極僅かなはずだ。
 (イリス、どういうこと?)
 『マスターの世界とユグドラシルでは時間の流れが違います。今、地球にアクセスします。暫くお待ちください……検索した結果、ユグドラシルの一日は地球の一週間の時間が経過することが判明しました。マスターは召喚時に時間の狭間はざまに居た影響で時間が経過したのだと思われます。』
 イリスの返答に頭を抱えた。
 種族が変わったため寿命が永遠に近くなった上に老いないことは年を重ねればバレることだろう。お金の心配もあるし、私は一二三ひふみに私にあった出来事を説明することにした。
 リビングにあるソファーに座り一二三ひふみ
 「私、異世界に拉致されてたんだよね。」
正直に打ち明けたら
 「七五三なごみ姉ちゃん、頭大丈夫?そんなに仕事辛かった?私はまだ研修医だから満足に養ってあげられないけど、その内凄腕の外科医になって七五三なごみ姉ちゃんを養ってあげるよ。」
頭を心配された。
 そうだよね、私も一二三ひふみが同じことを言い出したら頭の心配をすると思う。
 「ステータスオープン」
 ブンと私の前にステータス画面が表示される。
 「嘘…何これ!?」
 ステータス画面を触ろうとして手が宙を切る一二三ひふみ
 「私、ユグドラシルっていう世界に誤召喚されてね。そこの邪神に娯楽を与える代わりに三つほどお願いを聞いて貰ったの。その内の一つにゲームの黙示録アポカリプスのアバターの継承をそのまま引き継ぐことをお願いしたんだ。だから種族は人からジュラメントになっているんだよ。邪神を倒すには時間は必要だからね。」
あの糞邪神に召喚されたことを説明した。
 「じゃあ、七五三なごみ姉ちゃんはずっと一人になっちゃうじゃん!私も異世界に行って邪神を一緒に倒す!七五三なごみ姉ちゃんと一緒の時間を過ごしたい!」
 異世界に一緒に行くという一二三ひふみ
 「駄目だよ。あんたは折角医師免許も取って念願の外科医を目指せているのに…それに異世界にはモンスターがいるし、一緒に行けたとしてもレベルだって一二三ひふみは1からになるんだよ。死が近くなるから駄目!」
断固拒否の姿勢を見せる。
 「医者になるよりも老い先短い私が七五三なごみ姉ちゃんと一緒に居たい!危険になったら七五三なごみ姉ちゃんが守ってくれるから大丈夫!」
 納得行かないと駄々を捏ねる一二三ひふみ
 「もし異世界に行けたとしても自分自身を守る術を持てない一二三ひふみを連れて行くことは出来ないよ。もし自分自身を守る術が出来たなら異世界にも連れて行くよ。」
私はそう言って自室に戻った。
 これからやる事は沢山ある。先ずはクラブを辞める連絡を入れないと…拠点は地球とユグドラシルに作らなければ……また金貨で支払いが出来る所も確保した方が良いだろう。
 色々と今後のことを考えていた私は一二三ひふみが武器を購入改造しており言質を取って異世界に付いてくるのだった。
 
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