22 / 71
22 両親の面影
クラクシオン様に手を引かれて、部屋を出た。
クラクシオン様は元来た先に戻らず、別の場所に歩いて行く。
どこに行くのだろう。
扉を開けると、その部屋に入っていく。
誰かいるのだろうか?
緊張していると、「誰もいない」とクラクシオン様が言った。
「両親の絵姿を見たいと言っていただろう?」
「ここにあるの?」
「この部屋には、いつもある。見たくなったら、いつでも見られる」
「わたしも見られるの?」
「見ても構わない」
「ありがとうございます」
「ソファーに座って」
「はい」
その部屋はサロンかもしれない。
ドゥオーモ王国のサロンより豪華だけれど、豪華なソファーがあり、ピアノがあり、ダンスでも踊るのか、広い場所もある。
お洒落なシャンデリアが、綺麗に輝いている。
わたしは末席になる場所のソファーに座った。
クラクシオン様が部屋の奥に入っていき、分厚い物を何冊か持ってきた。
「これは、写真を保存しておくアルバムと言うんだ。写真は、絵よりも鮮明に姿を瞬時に写す物だよ。今度、二人の写真も撮ってもらおう」
クラクシオン様はテーブルにアルバムを置くと、それを捲り始めた。
「ここには、俺も皇子達も皇女達も写っているが、幼いマリアナも写っている。マリアナの両親もね。もし、気分が悪くなったら、無理に見ないで欲しい。俺は記憶を失くしたマリアナも愛する自信がある」
わたしは頷いて、アルバムを捲っていく。
楽しそうな様子の写真が一杯に並んでいる。それを一枚ずつ見て行く。
「これは幼いマリアナだよ。アメリアと遊んでいるだろう」
「本当に幼いわ」
「3歳くらいかな」
またページを捲っていく。
「これは、マリアナのご両親だよ」
わたしは、その写真をじっと見る。
「母様は分かるわ。でも父様はやっぱり覚えていないわ。親不孝ね。兄様が怒るのも仕方ないわ」
「アルは、アルギュロスは、母を亡くし、父上がマリアナを探しに出ていた間、一人で留守番をして邸を護っていた。使用人も俺らも一緒にいるようにしたが、寂しかったと思う。だから、責めるような言葉になってしまったんだ。マリアナを救出すると伝えたときは、喜んでいた」
わたしは、頷いた。
きっと、どの言葉も真実なのだろう。
「他にも写真があると思うよ」
「はい」
わたしはページを捲る。
「これは、俺とマリアナだ。とても仲がよかったんだよ」
その写真は、とても幸せそうに笑っている。
仲がよかったのは、きっと本当のことだろう。
「わたしがいなくなった時、悲しかったですか?」
「ああ、半身をもぎ取られたような気がした。でも、生きている予感もしていた。マリアナの父君に王宮にいるようだと聞いた後、救出方法を皆で相談した。父君が生きているうちに会わせたかったが、間に合わなかった」
「父様に申し訳ないわ。11年よ。死んでいてもおかしくはないわ。ここで生きていた時間よりドゥオーモ王国で過ごした時間の方が長いんですもの」
わたしはゆっくりページを捲っていく。
時々、クラクシオン様が説明してくれる。
でも、何も思い出せない。
最後に、わたしが5歳の頃の写真を見せてもらった。
一緒に写っていたのは、クラクシオン様だった。
仲良く顔を寄せて、何かを話している様子だった。
「この写真は、出掛ける前に写したんだ。お土産を買ってくるからって、マリアナが言っていた」
11年は長すぎた。
「婚約は解消になったのでしょう?」
クラクシオン様はその答えに、何も答えなかった。
それが答えだ。
クラクシオン様に甘えていたらいけない。
「婚約者候補はたくさんいるが、決まった相手はいない。保留という形になっている」
「わたしは、どうにか生きて行くわ。ちゃんとした令嬢と婚約した方がいいわ。わたしは白い結婚だけれど、ペリオドス様の第一夫人ですもの」
「帝国には、国際裁判所がある。今回の事を裁判にかけて、マリアナに婚姻関係がなかったと証明させるつもりでいる。正式に離婚できたら、正式に婚約を結び直そう」
わたしは、アルバムを閉じた。
「婚約はともかく離婚はしたいわ。父様を殺したドゥオーモ王国の国王陛下もわたしを虐め続けた王妃様も憎い。仕事も何もせずに、真実の愛か何かしらないけれど、わたしを侮辱し続けたペリオドス王太子もジュリアン様も憎い。でも、国民は護りたいの」
「その様にできるように、父とも話し合おう」
「お願いします」
「あとは、お墓参りだったね。疲れていたら、別の日にするけど」
「連れて行ってもらえますか?母様に命を助けてもらったお礼をしたいし、父様が行方を捜してくださったお陰で、今、保護されたことのお礼をしたいの」
「では、行こうか」
「はい」
クラクシオン様は、アルバムを片付けた。
それから、わたしの手を握った。
「この手を二度と離したくはない」
「クラクシオン様、ありがとうございます」
「ありがとうでいいんだよ。敬語はいらない」
「はい、少しずつ慣れていきます。ドゥオーモ王国でも、誰にでも敬語で話さないと虐められていたから、これは、もう習慣なの」
「俺は、ドゥオーモ王国を帝国の一部にしたらいいと思っている。それは駄目なのか?」
「戦争をしないなら、嫌ではないわ。信じていた国王陛下の指示でわたしが捕らわれていたのなら、父様の敵。同情はできない」
信じていたのに、とても悲しい。
「ドゥオーモ王国の王太子がいるから、滞在中に、裁判に巻き込めるように手配をしよう」
「お願いします」
廊下を並んで歩いて行く。
今度は、外への階段を降りていく。
外には馬車が止まっていた。
「墓地まで、少しある。移動は馬車で行こう」
「はい」
クラクシオン様がエスコートしてくれる。
「馬車に乗るときも、誰もエスコートはしてくれなかったの。握手も実はクラクシオン様が訪ねられたときに握手をしてくださったのが初めてです。凄くドキドキしました」
「酷い扱われようだ」
「そうね」
「よく我慢した」
「はい」
わたしもそう思う。
墓地は郊外にあった。馬車から降りると、いつの間にか、護衛の騎士達がいた。
「彼らは、俺の近衛騎士達だ。腕が立つ。信じていい相手だ」
わたしは、頭を下げた。
「ほら、行こう」
「はい」
両親の墓は並んであった。
母様に祈りを捧げて、その後で、父様に祈りを捧げた。
母に命を救われて、父にも命を救われた。
ドゥオーモ王国にいたら、わたしの命はそれほど長くはなかったはずだ。
いつまでも祈りを捧げていると、クラクシオン様が、「今日は終いだ」と、わたしを立たせた。
「また来よう。今は、まだ体調がよくないはずだ。無理はいけない」
「はい」
「少し、昼を過ぎたな。戻ろう」
「はい」
「もう少し回復したら、街に出て、ドレスを買おう。街で食事もしよう」
わたしは頷いた。
少し疲れていた。
今日はいろいろありすぎて、精神がすり減ってしまったようだ。
「顔色が悪い。大丈夫か?」
「大丈夫」
「倒れるんじゃないか?」とクラクシオン様は、わたしを横抱きに抱き上げた。
「きゃっ!」
「落ちるといけないから、掴まっていてくれるか」
「はい」
わたしは遠慮気味にクラクシオン様に掴まったが、どうやらお気に召さなかったようだ。
「違う、首に腕を回せ」
「……はい」
顔が熱くなる。
腕を回して掴まると、満足したように、歩き出した。
甘えていいのだと教えてくれているようだ。
そのまま馬車に乗り、クラクシオン様はわたしを抱きしめていた。
わたしもクラクシオン様の胸に頬を寄せていた。
離れがたくて、一緒にいたいと思っていた。
クラクシオン様は元来た先に戻らず、別の場所に歩いて行く。
どこに行くのだろう。
扉を開けると、その部屋に入っていく。
誰かいるのだろうか?
緊張していると、「誰もいない」とクラクシオン様が言った。
「両親の絵姿を見たいと言っていただろう?」
「ここにあるの?」
「この部屋には、いつもある。見たくなったら、いつでも見られる」
「わたしも見られるの?」
「見ても構わない」
「ありがとうございます」
「ソファーに座って」
「はい」
その部屋はサロンかもしれない。
ドゥオーモ王国のサロンより豪華だけれど、豪華なソファーがあり、ピアノがあり、ダンスでも踊るのか、広い場所もある。
お洒落なシャンデリアが、綺麗に輝いている。
わたしは末席になる場所のソファーに座った。
クラクシオン様が部屋の奥に入っていき、分厚い物を何冊か持ってきた。
「これは、写真を保存しておくアルバムと言うんだ。写真は、絵よりも鮮明に姿を瞬時に写す物だよ。今度、二人の写真も撮ってもらおう」
クラクシオン様はテーブルにアルバムを置くと、それを捲り始めた。
「ここには、俺も皇子達も皇女達も写っているが、幼いマリアナも写っている。マリアナの両親もね。もし、気分が悪くなったら、無理に見ないで欲しい。俺は記憶を失くしたマリアナも愛する自信がある」
わたしは頷いて、アルバムを捲っていく。
楽しそうな様子の写真が一杯に並んでいる。それを一枚ずつ見て行く。
「これは幼いマリアナだよ。アメリアと遊んでいるだろう」
「本当に幼いわ」
「3歳くらいかな」
またページを捲っていく。
「これは、マリアナのご両親だよ」
わたしは、その写真をじっと見る。
「母様は分かるわ。でも父様はやっぱり覚えていないわ。親不孝ね。兄様が怒るのも仕方ないわ」
「アルは、アルギュロスは、母を亡くし、父上がマリアナを探しに出ていた間、一人で留守番をして邸を護っていた。使用人も俺らも一緒にいるようにしたが、寂しかったと思う。だから、責めるような言葉になってしまったんだ。マリアナを救出すると伝えたときは、喜んでいた」
わたしは、頷いた。
きっと、どの言葉も真実なのだろう。
「他にも写真があると思うよ」
「はい」
わたしはページを捲る。
「これは、俺とマリアナだ。とても仲がよかったんだよ」
その写真は、とても幸せそうに笑っている。
仲がよかったのは、きっと本当のことだろう。
「わたしがいなくなった時、悲しかったですか?」
「ああ、半身をもぎ取られたような気がした。でも、生きている予感もしていた。マリアナの父君に王宮にいるようだと聞いた後、救出方法を皆で相談した。父君が生きているうちに会わせたかったが、間に合わなかった」
「父様に申し訳ないわ。11年よ。死んでいてもおかしくはないわ。ここで生きていた時間よりドゥオーモ王国で過ごした時間の方が長いんですもの」
わたしはゆっくりページを捲っていく。
時々、クラクシオン様が説明してくれる。
でも、何も思い出せない。
最後に、わたしが5歳の頃の写真を見せてもらった。
一緒に写っていたのは、クラクシオン様だった。
仲良く顔を寄せて、何かを話している様子だった。
「この写真は、出掛ける前に写したんだ。お土産を買ってくるからって、マリアナが言っていた」
11年は長すぎた。
「婚約は解消になったのでしょう?」
クラクシオン様はその答えに、何も答えなかった。
それが答えだ。
クラクシオン様に甘えていたらいけない。
「婚約者候補はたくさんいるが、決まった相手はいない。保留という形になっている」
「わたしは、どうにか生きて行くわ。ちゃんとした令嬢と婚約した方がいいわ。わたしは白い結婚だけれど、ペリオドス様の第一夫人ですもの」
「帝国には、国際裁判所がある。今回の事を裁判にかけて、マリアナに婚姻関係がなかったと証明させるつもりでいる。正式に離婚できたら、正式に婚約を結び直そう」
わたしは、アルバムを閉じた。
「婚約はともかく離婚はしたいわ。父様を殺したドゥオーモ王国の国王陛下もわたしを虐め続けた王妃様も憎い。仕事も何もせずに、真実の愛か何かしらないけれど、わたしを侮辱し続けたペリオドス王太子もジュリアン様も憎い。でも、国民は護りたいの」
「その様にできるように、父とも話し合おう」
「お願いします」
「あとは、お墓参りだったね。疲れていたら、別の日にするけど」
「連れて行ってもらえますか?母様に命を助けてもらったお礼をしたいし、父様が行方を捜してくださったお陰で、今、保護されたことのお礼をしたいの」
「では、行こうか」
「はい」
クラクシオン様は、アルバムを片付けた。
それから、わたしの手を握った。
「この手を二度と離したくはない」
「クラクシオン様、ありがとうございます」
「ありがとうでいいんだよ。敬語はいらない」
「はい、少しずつ慣れていきます。ドゥオーモ王国でも、誰にでも敬語で話さないと虐められていたから、これは、もう習慣なの」
「俺は、ドゥオーモ王国を帝国の一部にしたらいいと思っている。それは駄目なのか?」
「戦争をしないなら、嫌ではないわ。信じていた国王陛下の指示でわたしが捕らわれていたのなら、父様の敵。同情はできない」
信じていたのに、とても悲しい。
「ドゥオーモ王国の王太子がいるから、滞在中に、裁判に巻き込めるように手配をしよう」
「お願いします」
廊下を並んで歩いて行く。
今度は、外への階段を降りていく。
外には馬車が止まっていた。
「墓地まで、少しある。移動は馬車で行こう」
「はい」
クラクシオン様がエスコートしてくれる。
「馬車に乗るときも、誰もエスコートはしてくれなかったの。握手も実はクラクシオン様が訪ねられたときに握手をしてくださったのが初めてです。凄くドキドキしました」
「酷い扱われようだ」
「そうね」
「よく我慢した」
「はい」
わたしもそう思う。
墓地は郊外にあった。馬車から降りると、いつの間にか、護衛の騎士達がいた。
「彼らは、俺の近衛騎士達だ。腕が立つ。信じていい相手だ」
わたしは、頭を下げた。
「ほら、行こう」
「はい」
両親の墓は並んであった。
母様に祈りを捧げて、その後で、父様に祈りを捧げた。
母に命を救われて、父にも命を救われた。
ドゥオーモ王国にいたら、わたしの命はそれほど長くはなかったはずだ。
いつまでも祈りを捧げていると、クラクシオン様が、「今日は終いだ」と、わたしを立たせた。
「また来よう。今は、まだ体調がよくないはずだ。無理はいけない」
「はい」
「少し、昼を過ぎたな。戻ろう」
「はい」
「もう少し回復したら、街に出て、ドレスを買おう。街で食事もしよう」
わたしは頷いた。
少し疲れていた。
今日はいろいろありすぎて、精神がすり減ってしまったようだ。
「顔色が悪い。大丈夫か?」
「大丈夫」
「倒れるんじゃないか?」とクラクシオン様は、わたしを横抱きに抱き上げた。
「きゃっ!」
「落ちるといけないから、掴まっていてくれるか」
「はい」
わたしは遠慮気味にクラクシオン様に掴まったが、どうやらお気に召さなかったようだ。
「違う、首に腕を回せ」
「……はい」
顔が熱くなる。
腕を回して掴まると、満足したように、歩き出した。
甘えていいのだと教えてくれているようだ。
そのまま馬車に乗り、クラクシオン様はわたしを抱きしめていた。
わたしもクラクシオン様の胸に頬を寄せていた。
離れがたくて、一緒にいたいと思っていた。
あなたにおすすめの小説
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
『病弱な幼馴染を優先してください』と言った妻が消えた翌日、夫は領地の会計書類が全て白紙になっていることに気づいた
歩人
ファンタジー
侯爵家に嫁いで五年。ルチアは夫エミルの領地会計・社交・使用人管理を全て一人で担ってきた。だがエミルはいつも幼馴染のアリーチェを優先する。「アリーチェは体が弱いんだ、お前とは違う」——その言葉を百回聞いた日、ルチアは微笑んで離縁届に署名した。「ええ、私は丈夫ですから。どうぞ幼馴染様をお大事に」。翌朝、エミルが目にしたのは——税務報告の締切、領民からの陳情の山、そして紅茶の淹れ方すら知らない自分。三ヶ月後、かつて「地味な妻」と呼ばれたルチアは、辺境伯の財務顧問として辣腕を振るっていた。
愛を知った私は、もう二度と跪きません
阿里
恋愛
泥だらけのドレス、冷え切った食事、終わりのない書類仕事。
家族のために尽くしてきたエカテリーナに返されたのは、あまりにも残酷な追放宣告だった。
「呪われた男にでも喰われてこい」
そう笑って送り出した彼らは知らなかった。辺境伯ゼノスが、誰よりも強く、美しく、そして執着心が強い男だということを。
彼の手によって「価値ある女」へと生まれ変わったエカテリーナ。
その輝きに目が眩み、後悔して這いつくばる元家族たち。
「エカテリーナ様、どうかお助けを!」
かつて私を虐げた人たちの悲鳴を聞きながら、私は最愛の夫の腕の中で、静かに微笑む。
王太子に「戦友としか思えない」と言われたので、婚約を解消しました
明衣令央
恋愛
婚約者である王太子ヘンリーから「君のことは戦友としか思えない」と告げられた、公爵令嬢アリスティア。
十年以上の王妃教育を積んできた彼女は、静かに婚約解消を受け入れる。
一年後、幸せな結婚を迎えた彼女にとって、ヘンリーのその後は――もうどうでもいいことだった。
辺境伯へ嫁ぎます。
アズやっこ
恋愛
私の父、国王陛下から、辺境伯へ嫁げと言われました。
隣国の王子の次は辺境伯ですか… 分かりました。
私は第二王女。所詮国の為の駒でしかないのです。 例え父であっても国王陛下には逆らえません。
辺境伯様… 若くして家督を継がれ、辺境の地を護っています。
本来ならば第一王女のお姉様が嫁ぐはずでした。
辺境伯様も10歳も年下の私を妻として娶らなければいけないなんて可哀想です。
辺境伯様、大丈夫です。私はご迷惑はおかけしません。
それでも、もし、私でも良いのなら…こんな小娘でも良いのなら…貴方を愛しても良いですか?貴方も私を愛してくれますか?
そんな望みを抱いてしまいます。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 設定はゆるいです。
(言葉使いなど、優しい目で読んで頂けると幸いです)
❈ 誤字脱字等教えて頂けると幸いです。
(出来れば望ましいと思う字、文章を教えて頂けると嬉しいです)
【優秀賞受賞】賭けから始まった偽りの結婚~愛する旦那様を解放したのになぜか辺境まで押しかけて来て愛息子ごと溺愛されてます~【完結】
Tubling
恋愛
無事完結しました^^
読んでくださった皆様に感謝です!
この度、こちらの作品がアルファポリス第19回恋愛小説大賞にて「優秀賞」を受賞いたしました!
ありがとうございます!!<(_ _)>
ルシェンテ王国の末の王女カタリナは、姉たちから凄惨な嫌がらせをされる日々に王女とは名ばかりの惨めな生活を送っていた。
両親は自分に無関心、兄にも煙たがられ、いっそ透明人間になれたらと思う日々。
そんな中、隣国ジグマリン王国の建国祭に国賓として訪れた際、「鬼神」と恐れられている騎士公爵レブランドと出会う。
しかし鬼とは程遠い公爵の素顔に触れたカタリナは、彼に惹かれていく。
やがて想い人から縁談の話が舞い込み、夢見心地で嫁いでいったカタリナを待っていたのは悲しい現実で…?
旦那様の為に邸を去ったけれど、お腹には天使が――――
息子の為に生きよう。
そう決意して生活する私と息子のもとへ、あの人がやってくるなんて。
再会した彼には絶対に帰らないと伝えたはずなのに、2人とも連れて帰ると言ってきかないんですけど?
私が邪魔者だったはずなのに、なんだか彼の態度がおかしくて…
愛された事のない王女がただ一つの宝物(息子)を授かり、愛し愛される喜びを知るロマンスファンタジーです。
●近世ヨーロッパ風ですが空想のお話です。史実ではありませんので近世ヨーロッパはこうだというこだわりがある方はブラウザバックをお願いします。
●本編は10万字ほどで完結予定。
●最初こそシリアスですが、だんだんとほのぼのになっていきます^^
●最後はハッピーエンドです。
【奨励賞】初恋のその先で、私は母になる
妄夢【ピッコマノベルズ連載中】
恋愛
第19回恋愛小説大賞にて、奨励賞を受賞いたしました。読者の皆様のおかげです!本当ありがとうございます。
王宮で12年働き、気づけば28歳。
恋も結婚も遠いものだと思っていたオリビアの人生は、憧れの年下公爵と一夜を共にしたことで大きく動き出す。
優しく守ろうとする彼。
けれどオリビアは、誰かに選ばれるだけの人生を終わらせたいと思っていた。
揺れる想いの中で、彼女が選んだのは――
自分の足で立ち、自分の未来を選ぶこと。
これは、一人の女性が恋を通して自分を取り戻し、母として、そして一人の人間として強くなっていく物語。
※表紙画像はAI生成イラストをつかっています。
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。