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43 国王陛下の裁判 1
国際裁判所の大きな部屋の中には、原告を皇帝陛下として、被告はドゥオーモ王国の国王陛下が座っていた。国王陛下の後ろには、王妃、その横には第二夫人、その隣に第二夫人の子供達が座っている。
裁判官が壇上の上に座っている。
後から遅れて、ペリオドス様が護衛の騎士に連れられてきて、被告側の席に腰掛けた。
裁判官は昨日のノンブル侯爵の裁判で明らかになったことを話し始めた。
国王陛下は、背後からはその表情は見えないけれど、俯いている。
「帝国に住まうカナール・プロートニク公爵夫人は、その娘、マリアナ・プロートニク公爵令嬢と供に、ドゥオーモ王国に住まうノンブル侯爵夫人、ルル夫人の元に定期的に診察に訪れておりました。ルル夫人は難病を患っておりました。5月28日ルル夫人、病状悪化の為に、主治医であるカナール・プロートニク公爵夫人を呼びに行かせる。夜通し馬で走り帝国のプロートニク公爵家に到着し、カナール女史を呼び寄せた。当時、5歳のマリアナは、医師見習いとして、珍しい難病のルル夫人の様子を継続的に観察していた。病状悪化と知りマリアナ令嬢もカナール女史と共に、ドゥオーモ王国のノンブル侯爵家を訪ねた。帝国からドゥオーモ王国まで、夜通しで行けば、翌日に到着する。5月30日、カナール女史はルル夫人を診察した。点滴治療と投薬にて改善した為に、カナール女史は娘、マリアナ令嬢と共に、帰路につくが、ノンブル侯爵は馬車の車輪に仕掛けをして、その馬車を追いかけ、馬車は横転。カナール女史は亡くなり、カナール女史に抱えられていたマリアナ令嬢は怪我をしていたが生存していた。マリアナ嬢は事故の後遺症でカナール女史が亡くなる前の記憶は消えていた。ノンブル侯爵はドゥオーモ王国の国王陛下から『馬車の車輪に細工をして、娘を手に入れよ』という手紙を受け取っていた。その為に、怪我をしたマリアナ嬢を邸へと連れ帰り、医師に治療してもらった。その医師には国王陛下が謝礼金を渡し、ドゥオーモ王国から消えた。マリアナ令嬢の身柄は隠されたまま、意識を取り戻すと、国王陛下が王宮に連れ帰った。ここまでの話は、昨日のノンブル侯爵の発言、民の証言などから、真実だとされましたが、さて、ドゥオーモ王国の国王陛下、その事に異論はありますか?」
国王陛下は顔を上げた。
「ありません」
「では、質問を替えます」
「マリアナ王太子妃、現在は離婚が成立しましたので、以後、マリアナ令嬢とします。マリアナ令嬢が帝国の皇帝陛下の姪である事はご存じですか?」
「はい」
「では、マリアナ令嬢を11年も長きにわたって、ドゥオーモ王国の王宮に住まわせたのは、どうしてですか?」
「最初は、人質として。帝国に攻められた時の楯になればと思ったのです。私には息子がおります。二人が結婚をすれば、ドゥオーモ王国は強靱な国になると思ったからです。ですが、息子は私の思惑など知りませんから、婚礼をあげても、形だけの第一夫人で息子は第二夫人に夢中でした。婚礼の後、初夜の義を済ませたか確認をしなかったのが落ち度です。私の計画は無駄に終わりました」
「その計画に加担した人物はおりますか?」
「おりません。私の一存で全て行いました。マリアナは賢い子だったので、部屋から出てはいけないと言えば、その通りにします。家庭教師を付ければ、集中して学び、そのうち、教える者がいなくなるほど賢い子でした。自分で本を読み、自ら学んでいく子でした。執務も国務も幼い頃からしておりました。村に湧き水が出たときは、川を作り、池を作り、その池で魚の養殖をすればいいと指揮を執ってくれました。田畑が洪水に見舞われているのを知り、他国の資料を集め、堤防とダムの設計図を作り、それを完成させました。馬鹿な息子よりも、できた娘。マリアナは私の娘のように思えていました。逞しく、国を任せられる王太子妃に育ちましたが、私の妻である王妃は幼い頃からマリアナに酷くあたり、幼い頃は懲罰室に入れてしまう事もありました。その様な事が二度と起きないように、王妃には見張りを付けていましたが、王妃は執務もせず、マリアナに雑務までさせる始末。息子も自分の執務もせずに、マリアナにさせておりました。正直に言って、ドゥオーモ王国には、王妃も息子も要らないと思いました。マリアナがいてくれれば、ドゥオーモ王国は民の住みやすい、よい国になっていくと思っておりました。誘拐当初は人質として見ておりましたが、マリアナは私の娘になりました。少なくとも私は自分の子よりもマリアナを大切にしておりました」
国王陛下は、もう逃げられないと思ったのか、自分から罪を認めて、ひたすらわたしの事を娘という表現をします。
確かに、国王陛下は父のように感じておりましたが、なんだかモヤモヤします。
「息子よりも妻よりも、マリアナ令嬢が可愛かったのですか?」
「はい」
「では、第二夫人よりも、第二夫人が産んだ子供達よりも大切だったのですか?」
「はい」
「そうしたら、何故、マリアナ令嬢は見窄らしいドレスを身につけ、食事もろくにもらえず、激やせしていたのですか?」
「マリアナのドレス等を買う予算は、息子が第二夫人の物にしておりました。第二夫人は欲深で自分の予算だけでは足りないようでした。マリアナに私と私の第二夫人の予算からドレスを購入した事もありましたが、マリアナが遠慮をするのです。無理矢理与えても、王妃や息子の第二夫人に嫌がらせを受けるのではないかと、気を配ったのです」
「王妃をお叱りにはならなかったのですか?」
「王妃に何を言っても無駄である。そもそも最初から王妃を愛してはいなかった。私の第二夫人は幼き頃から想い合った者同士、前王、前王妃に頼みましたが、王妃の父親が権力を持った侯爵家だったので、押し切られたのです。義務的に子はもうけましたが、愛情は欠片もありません。そんな相手に物申しても、寝耳に水でしょう」
「この糞王、死ね。おまえなど死んでしまえ」と王妃様が言いました。
ペリオドス王太子は黙っています。
第二夫人とその子供達も黙っています。
被告側の騎士が、興奮した王妃様を連れ出しました。
「このような性格ですので、私が何か言っても罵詈雑言になります」
「では、第二夫人には相談しましたか?」
「私の第二夫人は、離宮に住んでおりましたから、王宮での出来事は何も知りません。私のオアシスなので、私も第二夫人の元に向かった時は、国王陛下という重い冠は脱いで行きます。国務、執務の内容などは話したことはありません。勿論、マリアナの存在も教えてはおりません」
「第二夫人に質問です」
「はい」
国王陛下の後ろの席で、第二夫人は返事をして立ちました。
「国王陛下の言葉に嘘偽りはありませんか?」
「ありません。あのお方は、私の元に来るときは、普通の男として参ります。国のいろんな雑務や悩みなども話した事はありません。マリアナ様が王宮に捕らわれていることも知りませんでした。お顔も知りません」
初めて聞く、第二夫人の声は、凜として美しい声だった。
その後ろ姿も儚げだ。
「座って宜しい」
裁判官は皇帝陛下とお話をしている。
「10分、休廷と致します」
裁判官と皇帝陛下は、部屋から出て行った。
裁判官が壇上の上に座っている。
後から遅れて、ペリオドス様が護衛の騎士に連れられてきて、被告側の席に腰掛けた。
裁判官は昨日のノンブル侯爵の裁判で明らかになったことを話し始めた。
国王陛下は、背後からはその表情は見えないけれど、俯いている。
「帝国に住まうカナール・プロートニク公爵夫人は、その娘、マリアナ・プロートニク公爵令嬢と供に、ドゥオーモ王国に住まうノンブル侯爵夫人、ルル夫人の元に定期的に診察に訪れておりました。ルル夫人は難病を患っておりました。5月28日ルル夫人、病状悪化の為に、主治医であるカナール・プロートニク公爵夫人を呼びに行かせる。夜通し馬で走り帝国のプロートニク公爵家に到着し、カナール女史を呼び寄せた。当時、5歳のマリアナは、医師見習いとして、珍しい難病のルル夫人の様子を継続的に観察していた。病状悪化と知りマリアナ令嬢もカナール女史と共に、ドゥオーモ王国のノンブル侯爵家を訪ねた。帝国からドゥオーモ王国まで、夜通しで行けば、翌日に到着する。5月30日、カナール女史はルル夫人を診察した。点滴治療と投薬にて改善した為に、カナール女史は娘、マリアナ令嬢と共に、帰路につくが、ノンブル侯爵は馬車の車輪に仕掛けをして、その馬車を追いかけ、馬車は横転。カナール女史は亡くなり、カナール女史に抱えられていたマリアナ令嬢は怪我をしていたが生存していた。マリアナ嬢は事故の後遺症でカナール女史が亡くなる前の記憶は消えていた。ノンブル侯爵はドゥオーモ王国の国王陛下から『馬車の車輪に細工をして、娘を手に入れよ』という手紙を受け取っていた。その為に、怪我をしたマリアナ嬢を邸へと連れ帰り、医師に治療してもらった。その医師には国王陛下が謝礼金を渡し、ドゥオーモ王国から消えた。マリアナ令嬢の身柄は隠されたまま、意識を取り戻すと、国王陛下が王宮に連れ帰った。ここまでの話は、昨日のノンブル侯爵の発言、民の証言などから、真実だとされましたが、さて、ドゥオーモ王国の国王陛下、その事に異論はありますか?」
国王陛下は顔を上げた。
「ありません」
「では、質問を替えます」
「マリアナ王太子妃、現在は離婚が成立しましたので、以後、マリアナ令嬢とします。マリアナ令嬢が帝国の皇帝陛下の姪である事はご存じですか?」
「はい」
「では、マリアナ令嬢を11年も長きにわたって、ドゥオーモ王国の王宮に住まわせたのは、どうしてですか?」
「最初は、人質として。帝国に攻められた時の楯になればと思ったのです。私には息子がおります。二人が結婚をすれば、ドゥオーモ王国は強靱な国になると思ったからです。ですが、息子は私の思惑など知りませんから、婚礼をあげても、形だけの第一夫人で息子は第二夫人に夢中でした。婚礼の後、初夜の義を済ませたか確認をしなかったのが落ち度です。私の計画は無駄に終わりました」
「その計画に加担した人物はおりますか?」
「おりません。私の一存で全て行いました。マリアナは賢い子だったので、部屋から出てはいけないと言えば、その通りにします。家庭教師を付ければ、集中して学び、そのうち、教える者がいなくなるほど賢い子でした。自分で本を読み、自ら学んでいく子でした。執務も国務も幼い頃からしておりました。村に湧き水が出たときは、川を作り、池を作り、その池で魚の養殖をすればいいと指揮を執ってくれました。田畑が洪水に見舞われているのを知り、他国の資料を集め、堤防とダムの設計図を作り、それを完成させました。馬鹿な息子よりも、できた娘。マリアナは私の娘のように思えていました。逞しく、国を任せられる王太子妃に育ちましたが、私の妻である王妃は幼い頃からマリアナに酷くあたり、幼い頃は懲罰室に入れてしまう事もありました。その様な事が二度と起きないように、王妃には見張りを付けていましたが、王妃は執務もせず、マリアナに雑務までさせる始末。息子も自分の執務もせずに、マリアナにさせておりました。正直に言って、ドゥオーモ王国には、王妃も息子も要らないと思いました。マリアナがいてくれれば、ドゥオーモ王国は民の住みやすい、よい国になっていくと思っておりました。誘拐当初は人質として見ておりましたが、マリアナは私の娘になりました。少なくとも私は自分の子よりもマリアナを大切にしておりました」
国王陛下は、もう逃げられないと思ったのか、自分から罪を認めて、ひたすらわたしの事を娘という表現をします。
確かに、国王陛下は父のように感じておりましたが、なんだかモヤモヤします。
「息子よりも妻よりも、マリアナ令嬢が可愛かったのですか?」
「はい」
「では、第二夫人よりも、第二夫人が産んだ子供達よりも大切だったのですか?」
「はい」
「そうしたら、何故、マリアナ令嬢は見窄らしいドレスを身につけ、食事もろくにもらえず、激やせしていたのですか?」
「マリアナのドレス等を買う予算は、息子が第二夫人の物にしておりました。第二夫人は欲深で自分の予算だけでは足りないようでした。マリアナに私と私の第二夫人の予算からドレスを購入した事もありましたが、マリアナが遠慮をするのです。無理矢理与えても、王妃や息子の第二夫人に嫌がらせを受けるのではないかと、気を配ったのです」
「王妃をお叱りにはならなかったのですか?」
「王妃に何を言っても無駄である。そもそも最初から王妃を愛してはいなかった。私の第二夫人は幼き頃から想い合った者同士、前王、前王妃に頼みましたが、王妃の父親が権力を持った侯爵家だったので、押し切られたのです。義務的に子はもうけましたが、愛情は欠片もありません。そんな相手に物申しても、寝耳に水でしょう」
「この糞王、死ね。おまえなど死んでしまえ」と王妃様が言いました。
ペリオドス王太子は黙っています。
第二夫人とその子供達も黙っています。
被告側の騎士が、興奮した王妃様を連れ出しました。
「このような性格ですので、私が何か言っても罵詈雑言になります」
「では、第二夫人には相談しましたか?」
「私の第二夫人は、離宮に住んでおりましたから、王宮での出来事は何も知りません。私のオアシスなので、私も第二夫人の元に向かった時は、国王陛下という重い冠は脱いで行きます。国務、執務の内容などは話したことはありません。勿論、マリアナの存在も教えてはおりません」
「第二夫人に質問です」
「はい」
国王陛下の後ろの席で、第二夫人は返事をして立ちました。
「国王陛下の言葉に嘘偽りはありませんか?」
「ありません。あのお方は、私の元に来るときは、普通の男として参ります。国のいろんな雑務や悩みなども話した事はありません。マリアナ様が王宮に捕らわれていることも知りませんでした。お顔も知りません」
初めて聞く、第二夫人の声は、凜として美しい声だった。
その後ろ姿も儚げだ。
「座って宜しい」
裁判官は皇帝陛下とお話をしている。
「10分、休廷と致します」
裁判官と皇帝陛下は、部屋から出て行った。
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