44 / 71
44 国王陛下の裁判 2
しおりを挟む
休廷の間、わたしはクラクシオン様に誘われて、廊下に出た。
兄様も一緒に来ている。
「本当に国王陛下が一人で、全て考えて、行ったのか?」
クラクシオン様も違和感を覚えたようだ。
第二夫人の声は落ち着いていた。
愛する夫が死刑を言い渡されそうなのに、冷静だった。
まるでこうなることが分かっていたようだ。
「マリアナ、国王陛下は娘のようにしてくれたのか?」
「私の娘だと言われたことはあります。その事を嬉しく思った事もあります。王妃様に対しての不満を抱えておいででしたし、わたし自身も王妃様を恐れていましたから。ペリオドス王太子の事もいつも何もしないことを不満に思っていたと思います。間違ったことは言ってはないのですが、でも、国王陛下は、全ての罪をご自身だけで受けるつもりではないでしょうか?」
「誰を庇っているのでしょうか?」
兄様がポロッと口にされた。
「ドゥオーモ王国だと思います」
わたしは、思った事を口にした。
「勿論、身内に被害がいかなように庇っているかもしれませんが、国王陛下はドゥオーモ王国を、ドゥオーモ王国の民を大切にしておりました。わたしも帝国に来る途中で景色を見て、
あの土地を戦場にしてはならないと考えておりました。兄様は怒るかもしれませんが、わたしは、ドゥオーモ王国が豊かな国になるために、いろんな勉強をしてきました。川を作り、池を作り、養殖場を作りましたが、川ができたことで、田畑に水を行き渡せることができました。堤防もダムも、わたしの手作りと言っていいほど、設計図から図面を引きました。視察も国王陛下と出掛けておりました。わたしが国王ならば、国を守りたいと思ったと思います」
「なるほど。裁判官も父上も悩まれるだろう。昨日の判決では、夫人と子供にも罪を与えた。国王陛下が全部、一人でしたというなら、罪は国王陛下だけに行く。王妃や王子には、重くても廃位くらいだろう。だが、昨日のペリオドス王太子の様子では、本当に何も知らないようだった。あながち間違いではないだろう」
「母上の敵は、ドゥオーモ王国の国王陛下なのか」
兄様は、怒りを込めてそう言った。けれど、
「父と慕っていた国王陛下が、カナール女史の敵だと思う事は、マリアナは辛いな?」
クラクシオン様は、わたしの心情を心配してくださいました。
「複雑ですね。わたしを確かに人質と言いました。でも、娘とも言いました。きっとどちらも正直な気持ちなのだと思います。そして、母様の敵でもあるのです。まるでわたしに情を捨てろと言っているようです」
「そうかもしれないぞ。敵は間違いなく、国王陛下であるが、マリアナは優しい。苦しまないように情けは無用だ。憎めと告げているのかもしれぬ」
兄様は黙って、わたしとクラクシオン様の話を聞いている。
兄様には、わたしの考えは甘いと思われているかもしれないけれど、わたしは、父と慕っていた国王陛下を兄様ほど憎めないのだ。
母様を殺した犯人だとしても。
これは洗脳かもしれないけれど。
母様には申し訳ない。
兄様のように、憎めない親不孝な娘。
10分の休廷が終わって、廊下に出ていた者は、皆、室内に入り着席した。
王妃様はいなかった。
興奮が収まらなかったのだろう。
「判決を言い渡す」
裁判官の声が響き渡った。
「ドゥオーモ王国、国王陛下、クルース・ドゥオーモ。カナール・プロートニク公爵夫人殺害依頼。マリアナ・プロートニク公爵令嬢誘拐、監禁容疑により、極刑を言い渡す」
国王陛下は深く頭を下げた。
「続いて、王妃、アネール・ドゥオーモ、廃位。11年にわたってマリアナ嬢に対する虐待に対して、南の修道院に永久に勤めるように。ペリオドス・ドゥオーモ、廃位。アニー・ドゥオーモ、廃位。ピピ・ドゥオーモ、廃位。ネル・ドゥオーモ、廃位。ファスタ・ドゥオーモ、廃位。不倫により娼館に売られた、ペリオドス第二夫人は廃位。ドゥオーモ王国は、管理者不在のためフラッオーネ帝国の一部とする。ドゥオーモ地区と名付けることにする」
国王陛下は再び、頭を下げた。
国王陛下は騎士に連れられていった。
その後に、ペリオドス様、第二夫人と子供達が、騎士に連れて行かれた。
「これにて閉廷します」
わたしは頭を下げた。
兄様も頭を下げていた。
クラクシオン様も。
それから一週間後に、ノンブル侯爵と国王陛下の処刑が行われた。
この帝国では、極刑は火刑にされるそうだ。
二人は、十字に作られた木に縛られている。
足下には藁や木材などが積まれている。
まるで教会の聖者のように、縛られた二人に火が放たれた。
ノンブル侯爵は悲鳴を上げたが、国王陛下はただ目を閉じていた。
足下から、火に包まれていく。
死を受け入れたその姿に、涙が流れた。
母様を裏切るようで、泣かないように我慢していたが、わたしの11年は国王陛下とともにあったのだ。
涙が溢れる。
クラクシオン様が、わたしを庇い、人混みから出て行った。
離れた場所に待機させていた馬車に、わたしを乗せると、宮殿に戻るように告げた。
わたしは馬車の中で、寂しさと罪悪感で、泣いていた。
父親のように慕っていた国王陛下を失う悲しさと、母殺しの犯人に対して、悲しいと思う気持ちは悪いことだと思うのに、涙がどうしても止まってくれない。
心の中で均衡が崩れてしまっている。
クラクシオン様は、わたしを泣かせてくれた。
兄様に、この姿を見られなくてよかった。
裏切り者と蔑まれ、軽蔑されるだろう。
今度こそ、許されないかもしれない。
いろんな想いもわたしの感情を無茶苦茶にした。
廃位となった王家の者は、王妃様以外は平民として暮らすようだ。
王妃様は南の修道院に連れて行かれる。ペリオドス様の行方は分からない。
第二夫人と子供達は、第二夫人のご実家に戻られたとか。
王女達の婚約話がどうなったかとか、まったく気にならなかった。
わたしは意外と薄情だったようだ。
ただペリオドス様はどこかで、自分らしく生きていくのだろうと信じていた。
ペリオドス様がクラクシオン様に託された、ジュリアン様のドレスや宝石は、皇后様がお茶会でバザーを開いてくださった。
いい物だった物が多く、貴族達が買ってくれたようだ。
その資金と金貨でクラクシオン様は、ペリオドス様が望んだように、わたしに宝石を買おうとしたが、そうしなかった。
宝石は贈られたが、その資金はクラクシオン様が支払い、同額を帝国の孤児院に寄付した。
クラクシオン様は、他の男の金で買った物をわたしに身につけさせたくはなかったのだと言った。
兄様も一緒に来ている。
「本当に国王陛下が一人で、全て考えて、行ったのか?」
クラクシオン様も違和感を覚えたようだ。
第二夫人の声は落ち着いていた。
愛する夫が死刑を言い渡されそうなのに、冷静だった。
まるでこうなることが分かっていたようだ。
「マリアナ、国王陛下は娘のようにしてくれたのか?」
「私の娘だと言われたことはあります。その事を嬉しく思った事もあります。王妃様に対しての不満を抱えておいででしたし、わたし自身も王妃様を恐れていましたから。ペリオドス王太子の事もいつも何もしないことを不満に思っていたと思います。間違ったことは言ってはないのですが、でも、国王陛下は、全ての罪をご自身だけで受けるつもりではないでしょうか?」
「誰を庇っているのでしょうか?」
兄様がポロッと口にされた。
「ドゥオーモ王国だと思います」
わたしは、思った事を口にした。
「勿論、身内に被害がいかなように庇っているかもしれませんが、国王陛下はドゥオーモ王国を、ドゥオーモ王国の民を大切にしておりました。わたしも帝国に来る途中で景色を見て、
あの土地を戦場にしてはならないと考えておりました。兄様は怒るかもしれませんが、わたしは、ドゥオーモ王国が豊かな国になるために、いろんな勉強をしてきました。川を作り、池を作り、養殖場を作りましたが、川ができたことで、田畑に水を行き渡せることができました。堤防もダムも、わたしの手作りと言っていいほど、設計図から図面を引きました。視察も国王陛下と出掛けておりました。わたしが国王ならば、国を守りたいと思ったと思います」
「なるほど。裁判官も父上も悩まれるだろう。昨日の判決では、夫人と子供にも罪を与えた。国王陛下が全部、一人でしたというなら、罪は国王陛下だけに行く。王妃や王子には、重くても廃位くらいだろう。だが、昨日のペリオドス王太子の様子では、本当に何も知らないようだった。あながち間違いではないだろう」
「母上の敵は、ドゥオーモ王国の国王陛下なのか」
兄様は、怒りを込めてそう言った。けれど、
「父と慕っていた国王陛下が、カナール女史の敵だと思う事は、マリアナは辛いな?」
クラクシオン様は、わたしの心情を心配してくださいました。
「複雑ですね。わたしを確かに人質と言いました。でも、娘とも言いました。きっとどちらも正直な気持ちなのだと思います。そして、母様の敵でもあるのです。まるでわたしに情を捨てろと言っているようです」
「そうかもしれないぞ。敵は間違いなく、国王陛下であるが、マリアナは優しい。苦しまないように情けは無用だ。憎めと告げているのかもしれぬ」
兄様は黙って、わたしとクラクシオン様の話を聞いている。
兄様には、わたしの考えは甘いと思われているかもしれないけれど、わたしは、父と慕っていた国王陛下を兄様ほど憎めないのだ。
母様を殺した犯人だとしても。
これは洗脳かもしれないけれど。
母様には申し訳ない。
兄様のように、憎めない親不孝な娘。
10分の休廷が終わって、廊下に出ていた者は、皆、室内に入り着席した。
王妃様はいなかった。
興奮が収まらなかったのだろう。
「判決を言い渡す」
裁判官の声が響き渡った。
「ドゥオーモ王国、国王陛下、クルース・ドゥオーモ。カナール・プロートニク公爵夫人殺害依頼。マリアナ・プロートニク公爵令嬢誘拐、監禁容疑により、極刑を言い渡す」
国王陛下は深く頭を下げた。
「続いて、王妃、アネール・ドゥオーモ、廃位。11年にわたってマリアナ嬢に対する虐待に対して、南の修道院に永久に勤めるように。ペリオドス・ドゥオーモ、廃位。アニー・ドゥオーモ、廃位。ピピ・ドゥオーモ、廃位。ネル・ドゥオーモ、廃位。ファスタ・ドゥオーモ、廃位。不倫により娼館に売られた、ペリオドス第二夫人は廃位。ドゥオーモ王国は、管理者不在のためフラッオーネ帝国の一部とする。ドゥオーモ地区と名付けることにする」
国王陛下は再び、頭を下げた。
国王陛下は騎士に連れられていった。
その後に、ペリオドス様、第二夫人と子供達が、騎士に連れて行かれた。
「これにて閉廷します」
わたしは頭を下げた。
兄様も頭を下げていた。
クラクシオン様も。
それから一週間後に、ノンブル侯爵と国王陛下の処刑が行われた。
この帝国では、極刑は火刑にされるそうだ。
二人は、十字に作られた木に縛られている。
足下には藁や木材などが積まれている。
まるで教会の聖者のように、縛られた二人に火が放たれた。
ノンブル侯爵は悲鳴を上げたが、国王陛下はただ目を閉じていた。
足下から、火に包まれていく。
死を受け入れたその姿に、涙が流れた。
母様を裏切るようで、泣かないように我慢していたが、わたしの11年は国王陛下とともにあったのだ。
涙が溢れる。
クラクシオン様が、わたしを庇い、人混みから出て行った。
離れた場所に待機させていた馬車に、わたしを乗せると、宮殿に戻るように告げた。
わたしは馬車の中で、寂しさと罪悪感で、泣いていた。
父親のように慕っていた国王陛下を失う悲しさと、母殺しの犯人に対して、悲しいと思う気持ちは悪いことだと思うのに、涙がどうしても止まってくれない。
心の中で均衡が崩れてしまっている。
クラクシオン様は、わたしを泣かせてくれた。
兄様に、この姿を見られなくてよかった。
裏切り者と蔑まれ、軽蔑されるだろう。
今度こそ、許されないかもしれない。
いろんな想いもわたしの感情を無茶苦茶にした。
廃位となった王家の者は、王妃様以外は平民として暮らすようだ。
王妃様は南の修道院に連れて行かれる。ペリオドス様の行方は分からない。
第二夫人と子供達は、第二夫人のご実家に戻られたとか。
王女達の婚約話がどうなったかとか、まったく気にならなかった。
わたしは意外と薄情だったようだ。
ただペリオドス様はどこかで、自分らしく生きていくのだろうと信じていた。
ペリオドス様がクラクシオン様に託された、ジュリアン様のドレスや宝石は、皇后様がお茶会でバザーを開いてくださった。
いい物だった物が多く、貴族達が買ってくれたようだ。
その資金と金貨でクラクシオン様は、ペリオドス様が望んだように、わたしに宝石を買おうとしたが、そうしなかった。
宝石は贈られたが、その資金はクラクシオン様が支払い、同額を帝国の孤児院に寄付した。
クラクシオン様は、他の男の金で買った物をわたしに身につけさせたくはなかったのだと言った。
3
あなたにおすすめの小説
家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
はじめまして、旦那様。離婚はいつになさいます?
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
「はじめてお目にかかります。……旦那様」
「……あぁ、君がアグリア、か」
「それで……、離縁はいつになさいます?」
領地の未来を守るため、同じく子爵家の次男で軍人のシオンと期間限定の契約婚をした貧乏貴族令嬢アグリア。
両家の顔合わせなし、婚礼なし、一切の付き合いもなし。それどころかシオン本人とすら一度も顔を合わせることなく結婚したアグリアだったが、長らく戦地へと行っていたシオンと初対面することになった。
帰ってきたその日、アグリアは約束通り離縁を申し出たのだが――。
形だけの結婚をしたはずのふたりは、愛で結ばれた本物の夫婦になれるのか。
★HOTランキング最高2位をいただきました! ありがとうございます!
※書き上げ済みなので完結保証。他サイトでも掲載中です。
「今とっても幸せですの。ごめんあそばせ♡」 捨てられ者同士、溺れちゃうほど愛し合ってますのでお構いなく!
若松だんご
恋愛
「キサマとはやっていけない。婚約破棄だ。俺が愛してるのは、このマリアルナだ!」
婚約者である王子が開いたパーティ会場で。妹、マリアルナを伴って現れた王子。てっきり結婚の日取りなどを発表するのかと思っていたリューリアは、突然の婚約破棄、妹への婚約変更に驚き戸惑う。
「姉から妹への婚約変更。外聞も悪い。お前も噂に晒されて辛かろう。修道院で余生を過ごせ」
リューリアを慰めたり、憤慨することもない父。マリアルナが王子妃になることを手放しで喜んだ母。
二人は、これまでのリューリアの人生を振り回しただけでなく、これからの未来も勝手に決めて命じる。
四つ違いの妹。母によく似たかわいらしい妹が生まれ、母は姉であ、リューリアの育児を放棄した。
そんなリューリアを不憫に思ったのか、ただの厄介払いだったのか。田舎で暮らしていた祖母の元に預けられて育った。
両親から離れたことは寂しかったけれど、祖母は大切にしてくれたし、祖母の家のお隣、幼なじみのシオンと仲良く遊んで、それなりに楽しい幼少期だったのだけど。
「第二王子と結婚せよ」
十年前、またも家族の都合に振り回され、故郷となった町を離れ、祖母ともシオンとも別れ、未来の王子妃として厳しい教育を受けることになった。
好きになれそうにない相手だったけれど、未来の夫となる王子のために、王子に代わって政務をこなしていた。王子が遊び呆けていても、「男の人はそういうものだ」と文句すら言わせてもらえなかった。
そして、20歳のこの日。またも周囲の都合によって振り回され、周囲の都合によって未来まで決定されてしまった。
冗談じゃないわ。どれだけ人を振り回したら気が済むのよ、この人たち。
腹が立つけれど、どうしたらいいのかわからずに、従う道しか選べなかったリューリア。
せめて。せめて修道女として生きるなら、故郷で生きたい。
自分を大事にしてくれた祖母もいない、思い出だけが残る町。けど、そこで幼なじみのシオンに再会する。
シオンは、結婚していたけれど、奥さんが「真実の愛を見つけた」とかで、行方をくらましていて、最近ようやく離婚が成立したのだという。
真実の愛って、そんなゴロゴロ転がってるものなのかしら。そして、誰かを不幸に、悲しませないと得られないものなのかしら。
というか。真実もニセモノも、愛に真贋なんてあるのかしら。
捨てられた者同士。傷ついたもの同士。
いっしょにいて、いっしょに楽しんで。昔を思い出して。
傷を舐めあってるんじゃない。今を楽しみ、愛を、想いを育んでいるの。だって、わたしも彼も、幼い頃から相手が好きだったってこと、思い出したんだもの。
だから。
わたしたちの見つけた「真実の愛(笑)」、邪魔をしないでくださいな♡
愛しい人、あなたは王女様と幸せになってください
無憂
恋愛
クロエの婚約者は銀の髪の美貌の騎士リュシアン。彼はレティシア王女とは幼馴染で、今は護衛騎士だ。二人は愛し合い、クロエは二人を引き裂くお邪魔虫だと噂されている。王女のそばを離れないリュシアンとは、ここ数年、ろくな会話もない。愛されない日々に疲れたクロエは、婚約を破棄することを決意し、リュシアンに通告したのだが――
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
愛されなかった公爵令嬢のやり直し
ましゅぺちーの
恋愛
オルレリアン王国の公爵令嬢セシリアは、誰からも愛されていなかった。
母は幼い頃に亡くなり、父である公爵には無視され、王宮の使用人達には憐れみの眼差しを向けられる。
婚約者であった王太子と結婚するが夫となった王太子には冷遇されていた。
そんなある日、セシリアは王太子が寵愛する愛妾を害したと疑われてしまう。
どうせ処刑されるならと、セシリアは王宮のバルコニーから身を投げる。
死ぬ寸前のセシリアは思う。
「一度でいいから誰かに愛されたかった。」と。
目が覚めた時、セシリアは12歳の頃に時間が巻き戻っていた。
セシリアは決意する。
「自分の幸せは自分でつかみ取る!」
幸せになるために奔走するセシリア。
だがそれと同時に父である公爵の、婚約者である王太子の、王太子の愛妾であった男爵令嬢の、驚くべき真実が次々と明らかになっていく。
小説家になろう様にも投稿しています。
タイトル変更しました!大幅改稿のため、一部非公開にしております。
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる