唯一の恋

綾月百花   

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2   嫉妬     改

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 亜稀は自分の部屋に奈都を連れてきた。
 暑がりの亜稀の部屋は冷房で、ギンギンに冷やしている。
 簡単に体を拭いて、ベッドに寝かせる。
 濡れた髪が気になって、タオルを持ってきて、髪を拭く。
 髪は所々に生えてない場所があった、しっかり見ると、傷跡だった。
 奈都が事故に遭ったことは、響介から聞いていたが傷を見るのは初めてだった。
(開頭手術をしたのか?切り傷だったのか?)
 奈都はずっと髪を伸ばしていた。だから気づかなかった。
 髪を拭き終えたところで、奈都の瞼が震えた。
「奈都」
「意識失っちゃったんだね。ごめん、運ばせて」
「いいけど、大丈夫か?」
「恥ずかしいけど、すごく敏感なんだ」
 奈都は顔を隠して、恥ずかしそうに言った。
「いつも響ちゃんに運ばれてる」
「響介が開発したんだろうな」
「開発?」
「眠っている間に抱かれてたんだろう」
「うん」
「触りたい放題だ。響介のやつ」
「でも、毎晩、気持ちよかったんだ」
 頬を赤らめる。
 幸せそうな顔を見て、亜稀は嫉妬していた。
「続き、してもいいだろう?まだ一度しかしてない」
「響ちゃん、帰ってくるよ」
「まだ午後の4時だ。帰ってこないよ」
「でも」
「平等に愛してくれるんだろう?」
「うん」
「まだ奈都の後ろ入れてない」
「わかった。早く終わってね」
「奈都、ペニスに入れられたことは?」
「なにを?」
「わかった」
 ベッドの横には試験管やビーカーの並んだ出窓がある。
 明るい日差しが差し込んで、それらがキラキラ輝いている。
「こんな明るい時間から、僕たちエッチなことばかりしてる」
「奈都がよく見えて、俺は嬉しいけど」
「僕は恥ずかしい」
 体には何も身につけていなかった。
 亜稀がキスをしてきた。
 今度は舌が絡まるような大人のキスだ。
 手は胸に触れている。
 優しい愛撫だ。時々、摘まんだりしてくるけど、指先が乳首をもてあそぶ。
「気持ちいいだろう?」
「うん」
「遠慮しないで、喘いだっていいんだぜ」
 奈都の顔が真っ赤になる。
「亜稀のエッチ」
「男はみんなエッチだよ」
「そうなんだ?」
 奈都の欲望は勃起している。
「奈都のちんちん破裂しそう」
「すぐに出ちゃうんだ」
「我慢できるようになったら、もっと気持ちよくなれるよ」
「どうやってするの?」
「ちょっと待ってって」
 亜稀は手を伸ばすと、クジャクの羽を取った。
 羽の部分で胸を撫でる。
「くすぐったいよ」
「奈都、これ気に入っていたよね」
「綺麗だし」
 亜稀が奈都の欲望を持ち上げた。
「小さくて、かわいい」
「嬉しくない」
「奈都、目を閉じて10数えて」
「何するの?」
「我慢できるようにしてあげる」
「うん」
 奈都は目を閉じた。
 亜稀はクジャクの羽の茎の部分を、奈都の欲望に差し込んだ。
「痛いっ」
「じっとしてろ。怪我をするぞ」
「なんで、どうして?こんなこと!」
「すぐ出ちゃうなら、出られなくすればいいだろう?栓をしたら出なくなる」
「栓をするって・・・嫌だよ。痛いっ」
「ちょっと太かったかな?」
 少しずつ尿道の中をクジャクの羽が入って行く。
 ずくりずくりと尿道に拍動を感じる。
 少しでも動いたら、羽の茎が狭い尿道を傷を付けそうで怖い。
「やめて」
 欲望は勃起したままだ。
「これくらいかな?」
 欲望の先端から、羽が生えている。
「こんなの嫌だよ」
 抜こうとすると、その手を掴まれた。
 出窓からおもちゃの手錠を撮ると、片手につけて、華奢な体を起こして、反対側の手に手錠をつけて寝かせた。
「手が痛い」
 体の重みで、拘束された手は少しも動かなくなった。
「勝手に抜くと危ないんだよ。怪我はさせたくない」
「だったら、今、亜稀が抜いて」
 奈都は怒った声をあげた。
「奈都は響介に意地悪されるのが好きみたいだから、俺も意地悪してみる」
「響ちゃんは意地悪しない」
 手が自由になっていたら、目の前の亜稀の頬を叩いていたかもしれない。
 それほど怒っていた。
 ただ抱くなら、優しく抱いてくれるなら受け入れられる。だけど、悪戯されるために体を許したわけではない。
「響介が優しいなら、同じじゃつまんないだろう?」
 足を開くと、奈都の局部をじっと見つめる。
 指で襞を捲ると、小さなクリトリスを指先で撫でる。
「奈都のって、小さい」
 明らかに誰かと比較している物言いだった。
 普通の女子と比較されても、奈都の体は普通ではない。どんなに頑張ったって、普通の女の子にはなれない。
「誰と比較してるの?」
 声が涙声になっていた。
「あ、悪い」
 少しも悪そうに聞こえない。
 奈都は身をよじる。
 早く終わって欲しい。誰かと比較されたくない。
「それ嫌だ」
 そこばかりを弄られてクリトリスが充血してきて、わずかに大きくなってくる。
「あああっん」
「気持ちいいんだろう?」
「聞かないで!」
 出窓に手を伸ばすと、試験ばさみを取って、わずかに大きくなったクリトリスを試験ばさみの先端で挟んだ。
「いやああああ!」
 気持ちよかった場所が、急に痛くなる。
「バネ弱くなってるから、そんなに痛くないはずだよ」
「いやだ、痛い」
「まだまだ」 
 奈都の小さな膣口に一本指を入れて、体内をかき混ぜる。
 亜稀の指は響介の指より太くて、ざらついている。
 先ほど亜稀が出した精液が滑りをよくしてるが、体積のある指で乱暴にかき混ぜられて、泣きたくなってくる。
「俺が入れたんだから、大きい物が入るかな?」
 オレンジのピンポン球を掴むと、小さな穴に押し入れてきた。
「やめて」
 入り口で抵抗を見せたピンポン球は、スポンと入っていった。
 亜稀は欲望を、また小さくなった穴の中に入れて、ピンポン球を体内の奥に入れて、そのまま体を揺すり、奥を突いてきた。
「ああ、あああっ」
 冷たいものが体の中を押してくる。
 体の奥に硬いものがあたる。球を転がすように、亜稀のペニスが快感を送り込んでくる。
 快感だけが押し寄せてくるのに、出口がない。
 体だけがイく。
 初めの体験で怖くて体震える。
「やめて、亜稀」
 亜稀は射精をすると、欲望を抜いた。
 乱暴に抜かれて、小さな膣口に痛みが走る。
 こんなに乱暴に抱かれたことはなかった。
 響介はいつも宝物を抱くように優しく抱いてくれていたから。
「響ちゃん、助けて」
「うるさい」
 出窓から、試験管を取ると、それを小さな穴の中に入れていく。
「冷たい」
 冷房で冷やされた試験管は冷たい。
「何本入るかな」
「いや、亜稀やめて!それ危ない、いやーっ」
 深呼吸をして体から、少しでも力を抜いていく。
「もう一本は無理かな?入り口裂けそうになってる」
 試験管が五本刺さっている。
 内壁全体が冷やされて、体まで冷えていく。
 寒い。冷房も効きすぎて体温が奪われていく。
「力抜いてろよ。ガラスが割れたら大怪我だ」
 本当はプラスチックの試験管なのに、わざと恐怖を与える。
「いやだ、怖い」
「中を見てやる」
 ペンライトで試験管を照らし覗くと、体内は赤く充血していた。先端にはオレンジのピンポン球が万華鏡のように見える。亜稀が出した精液も見える。
「最後はお尻だ。ここは初めてだから、普通に抱く」
 普通という言葉にホッとして力が抜ける。
 力が抜けたところで、欲望を一気に突き立てられた。
「ああああ!」
 痛みは無いが、衝撃が強い。
 体が仰け反ると、前の穴に刺された試験管が擦れた音を立てる。
「奈都の中、ヤバいくらい、締め付けてくる。我慢できない」
 何度も奥を突かれて、亜稀が射精した。
 奈都は射精せずにイって、体を震わせている。
「助けてっ」
 快感を無視したセックスはただの暴力だ。
 イってる最中に、亜稀は激しく抽挿を繰り返す。
 体を乱暴に揺すぶられて、亜稀の熱棒が激しく最奥を突く。
 上半身が跳ね上がる。
 背中に回され拘束された手首が痛い。
 奈都は泣き出していた。
「助けて、響ちゃん」
 いつ試験管が割れるか怖くて仕方ない。
 奈都の欲望に突き入れられた羽が揺れている。
 試験管もがちゃがちゃ音を立てて、突き出ている。
 イケない苦しさと恐怖で、体が震える。
 突き飛ばしたいのに、手が動かない。必死に手を引き抜こうと暴れるが、体を激しく揺すぶられ、背後の手は、もう痺れて感覚がなくなってきている。
「俺に抱かれながら、響介に助けを求めるな。響ちゃん、響ちゃんってうるさいんだよ」
「だって、亜稀がいじめる」
「うるさい、黙れ!」
 亜稀の手が奈都の頬を叩いた。
「痛い」
 頬に痛みが広がっていく。涙が流れていく。
 ひたすら、体は抱かれている。
「助けて、響ちゃん、怖いよ」
 亜稀を食みながら、子供のように泣き出した奈都を見て、亜稀は自分が嫉妬に狂っていたのだと改めて知る。
「奈都、ごめん、泣かないで」
 亜稀は自分の掌を見つめる。
 手がじんじんする。それほど強く奈都の頬を叩いてしまった。
 手を上げたのは初めてだった。
「亜稀なんて嫌い」
「ごめん、もうしない。響介と比べられるのが嫌だったんだ」
 奈都の体は震えていた。
 なにもしなくても綺麗な裸体が、亜稀の悪戯で奈都の体は異物がいっぱい刺さっている。
 優しくしようと思っていたのに、奈都の体を前にして、自制が効かなくなっていた。
 試験管を一本ずつ抜いていく。全部抜き終わって、試験管ばさみの先端で挟んでいたクリトリスが変形して色が変色しているのに気づいた。慌てて、試験管ばさみを取り、クリトリスに血液を送り込ませるように指で揉む。
「いや、やめて」
 奈都が泣きながら悲鳴のような声を上げた。
 今まで痺れるように痛かった場所に、痛みを伴うような快感がやってきた。イケない苦しさと快感で、必死に体をよじる。
「ごめん、奈都。痛かったな」
「手を放してよ」
 奈都は体を揺する。
 けれど、背後で両手を拘束されて、突き飛ばすこともできない。
「あ、うん。こここんなに触ったら感じるよな?」
 亜稀は焦っていた。
「ピンポン球を出さないと」
 小さな穴に指を入れて掻き出そうとするが、玉は滑るばかりで出ない。
「ごめん、取れない」
「いやだよ」
 奈都が声を上げて泣いてると、扉が開いた。
「何をやってる」
 亜稀に貫かれたまま、裸の奈都が子供のように泣いている。
 響介が入ってきて、亜稀の頬を叩いた。
「まず奈都から出なさい」
 奈都の後孔から自身を抜き、亜稀はベッドから降りた。
 とろりと後孔から、亜稀の証が流れていく。
 その姿を響介に見られているのだと思うと、奈都は悲しくて、目を閉じた。
 涙が流れていく。
「ごめん。どうかしてた。奈都を抱いてたら、悪戯したくなってきて気づいたら酷いことしてた。ピンポン球を入れたけど、出せなくなった」
 響介が、また亜稀の頬を叩いた。
 ベッドの上に転がっている試験管や試験管ばさみを見て、また頬を叩いた。
「これをどこに入れた」
「膣に試験管を入れた。中が見たかったんだ。試験管ばさみはクリトリスに挟んだ。挟んだことを忘れて、色が変わってて」
 響介はまた頬を叩いた。
 ペニスに刺さっている羽を見て、平手が拳になった。
「響ちゃん、助けて」
 奈都の頬に赤い手の痕がついていた。
「奈都を叩いたのか」
「ごめん、騒いでうるさかったから」
「力で押さえつけたのか」
 亜稀は頷いた。
「歯を食いしばれ」
 響介が力一杯、亜稀の頬を殴った。
「おまえ、この間、僕が話したことなにも理解できてなかったんだな」
 奈都の秘密のことだ。
「忘れてたんだ」
「おまえには期待しない」
 響介は亜稀の胸を押して、部屋の隅に追いやった。
「奈都、僕の部屋においで」
「うん」
 響介が奈都を抱き上げようと背中に手を差し込んだとき、堅い何かが手に触れた。
 奈都の体を起こすと、背後で手が手錠で繋がれていた。
「手錠を外せ」
「うん。本当にごめん」
 やっと両手を自由にされた。
 手が痺れて、感覚がない。
 手首には擦れて、血がにじみ出ていた。
「奈都に怪我をさせたな」
 響介がまた亜稀の頬を殴った。
「奈都、ごめん」
「響ちゃん、もう殴らないで」
 亜稀の頬が真っ赤に腫れていた。
 奈都は震える手で響介の腕を掴んだ。
「荷物は居間にでも運んでおけ」
 部屋の入り口には、響介が接待でもらった三人分の弁当と帰宅途中で購入したケーキが置かれていた。

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