唯一の恋

綾月百花   

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6   アンバランス

1  僕はおもちゃになりたくない    改

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「奈都、勉強教えて」
「いいよ」
 振り向いた奈都がニコッと微笑む。
 胸がドキっとするような、可愛い笑顔だ。
「うそぉ。奈都とイチャイチャしに来た」
「勉強中なのに」
 亜稀は奈都の椅子の背もたれを回した。
 正面から向き合うと、奈都が微笑んだ。
「奈都のこと好き」
「亜稀のことも好き」
「キスしていい?」
「共有?」
 首を傾けて、奈都は少し困ったような顔した。
「平等に愛して」
 奈都をぎゅっと抱きしめる。
 亜稀の体を押して、奈都は距離を取る。
 響介からは、亜稀とは抱き合わなくていいと言われている。
 けれど平等に愛してと言われると、奈都の心は揺れる。
 亜稀を突き放すことはできない。
「もう変なことしない?痛いのも嫌い」
 亜稀は奈都の目をしっかり見て、答えた。
「すごく反省したんだ。俺を信じて」
 奈都が小さくため息をついた。
「一回だけだよ。絶対に痛いことしないでね」
「痛いことはしない」
 奈都を抱きしめて、ベッドに誘う。
 亜稀がバスタオルをベッドに敷いた。
 奈都が驚いたような顔をした。
「汚れても安心」
「うん」
 可愛い笑顔が浮かんだ。
 そのままキスをしながら、Tシャツの中に手を入れて体に触れる。
 体に触れながら、Tシャツを脱がしていく。
 奈都は優しく撫でられ、気持ちよくなってくる。
 足をもじもじさせると、亜稀がショートパンツと下着を脱がしてくれる。
「すぐ出ちゃうから」
「出していいよ。タオル持ってきた。かけておくね」
「うん」
 キスをしながら今にも弾けそうな小さなペニスに触れると、その刺激だけで弾けてしまう。タオルをかけていたので、飛び散ることもない。
 奈都も恥ずかしくないだろう。
 胸にキスしていた亜稀は、徐々にキスを下半身に移動させていく。
 タオルをよけて、小さなペニスを口にする。口の中で舐めながら、先端を突く。
「あああんっ」
 奈都の体が快感に悶えて、体を揺らしている。先端を吸うと、嬌声を上げながらイった。
 体がビクビク震えている。
 そっとその体を抱きしめる。
「よかった?」
「うん、よかった」
 震えが止まったところで、またペニスの上にタオルをかけて、下肢へとキスをおろしていく。そっと足を開くと、膝を立てて、開いてくれた。
 小さな女の子の場所を口で開いて、甘く噛む。
「やあああ!」
 舌を使って、割れ目を開いてクリトリスを舐める。
 体をよじって、悶えている。
 少しずつ位置をずらして、小さな膣口に舌先を差し込む。唾液を送り込んで柔らかくしていく。
「亜稀、あまり舐めないで」
「気持ちよすぎるから?」
「聞かないでよ」
 奈都の手が亜稀の頭に触れている。
「指入れるよ」
 二本の指を入れて、胎内を愛撫する。
 響介とは違う指の動きに戸惑い、奈都は亜稀の髪を握ったり緩めたりしている。
 快感を逃がしているのだろう。
「亜稀、亜稀」
「入れるね」
 熱くて大きい楔がゆっくりと入ってくる。
 亜稀の亀頭の方が響介よりわずかに太くて、受け入れる奈都には、亜稀の楔は負担が大きい。
「あああっ」
 腰が揺れる。
「奈都のここ、やっぱりすごい。吸い付いてくる」
 いろんな角度で突かれて、奈都の上半身が悶え震えている。
「感じる?奈都」
 奈都は何度も頷く。
 一番反応がよかった位置を突くと、奈都の手が何かを掴もうと震えて彷徨っている。その手を握って、指を絡める。感じる場所を激しく突いていく。
「そこだめ」
 髪を振り乱して、奈都が逃げ出そうとするが、組み敷かれて動けない。
「ここがいいんだね」
「亜稀、いやぁ」
 奈都がイって、内壁が激しく痙攣する。
「すごい」
 絞られるように、亜稀は射精していた。
「出ちゃったよ」
 奈都の体を抱きよせて、内壁の痙攣が治まるまで、じっと抱きしめた。
 柔らかい体が、亜稀の鍛えた体に触れる。
 奈都の甘い香りが鼻孔をくすぐる。
 乱れた奈都の髪を撫でて、首筋にキスを落とす。
「痛くなかったでしょ?」
「うん」
「一回の約束だから、出るね」
「うん」
 ゆっくりと腰を引いて出て行く。
 亜稀は奈都の小さなお尻を撫でた。
 まだ抱き足らない。
「今度はお尻、いい?ここも一回」
 奈都が頷いた。
「痛くないようにするからね」
 亜稀の左指が蕾を開いていく。
 指を一本入れて、そこの柔らかさに驚いて、指を増やす。
 二本の指で愛撫すると、女性器のように濡れてくる。
「入れても平気?」
「大丈夫」
 蕾を開いて、ゆっくり入って行く。
 奈都はシーツを握って目を閉じていた。
 快感に弱い奈都なりの快感に翻弄されないための逃げ方だ。
 夢だと思うことで、すべてをやり過ごす。
 響介と抱き合うたびに、学んだ方法だ。
「動いても大丈夫?」
「うん」
 力の加減を替えながら、いろんな角度で奈都のいい場所を探していく。
(反応が悪い?抱き方が足りない?)
 いったん引き抜くと、力を込めて奥を突いていくと、体が仰け反った。
「あんまり激しくしないで」
 目を開けて、奈都が恥ずかしそうに言った。
「でも、奈都、気持ちよくないんじゃないの?」
「そんなことない」
 奈都はまた目を閉じた。
「そうかな?」
 亜稀は首を傾ける。
 どうしても反応が悪いような気がする。
 何度か強く突いて、その後に、亜稀は右手を小さな前の穴の中に入れて愛撫を始めた。
「あああっ」
 目を閉じていた奈都が、目を見開き呼吸を乱している。
 響介と違う抱き方に、奈都は戸惑って、亜稀に流されていく。
 ゆっくりの抽挿と膣への愛撫で奈都の体はビクビクと震えている。
「感じる?」
「うん」
「どっちがいいの?前と後ろ」
「どっちも」
「奈都は前も後ろも名器だね。絡みついて放さない。すごく気持ちがいい」
「あああっ、おかしくなる」
「なってもいいじゃん。二人だけしかいないんだから。俺なんか最初からおかしくなってる」
 三本の指で膣全体を愛撫しながら、抽挿のリズムを時々変えると、すすり泣きが聞こえてくる。痛みと快感の狭間を彷徨う。
「泣くほど感じる?」
「これ以上、だめ。やめて」
 奈都が強い口調で拒絶の言葉を口にした。
 言葉とは裏腹に亜稀の目が朦朧としている。
(意識飛ばす?)
 ぱたりと腕が落ちて、立てていた膝も力が抜けて、ぱたりと足が倒れて開いた。
「可愛い、奈都」
 一回は一回だ。
 気を失った奈都の奥を突いていく。
 最初は起こさないように、遠慮しながら抱いていたが、奈都は目を覚まさない。
 刺激が物足りなくて、足を抱え上げて強く奥を突いていると、気持ちがよくて、もっと激しくしたくなる。
 パンパンパンパンと音を立てて、リズミカルに陰部と陰部がぶつかる。
 亜稀はその体と体が奏でる音に耳を刺激されて、理性のたがが外れていく。
「めっちゃ気持ちいい」
 衝撃で意識を失っている奈都の体が仰け反っている。
 小さな胸だが突き上げるたびに、淡いピンクの乳頭が天を向く。
「かわいい」
 触れるよりも眺めていたい。
 突き上げるたびに、奈都の体が浮き上がるのも、まるですべてを手に入れたようで嬉しくてたまらない。
 時間を忘れて、ひたすら快感を追っていると、背後から頭を叩かれた。
「いってぇ」
「奈都をいたわれと言ったはずだ。意識飛ばしてる奈都を襲うな」
 響介が怒った顔をして立っていた。
「響介だって、寝てる奈都を襲っていたじゃないか」
「僕はこんな相手を無視した抱き方をしたことはない。それに奈都の全てを受け止められる。年齢も上だ。地位もある。奈都が妊んでも、一緒に育てられる。お前はなにも持っていないだろう?ただ抱きたいだけだ。お前は奈都への責任を取れるのか?」
「責任は取れないけど、愛はある」
「その抱き方のどこに愛があるんだ?」
 部屋には陰部と陰部がぶつかる音が響いている。
 意識をなくしている奈都の体が、胸を突き上げるように跳ね上がり、まるで人形のようにされるまま横たわっている。
 響介は眉を顰めた。
「人に開発されてよくなったベッドに眠りに来た盗人と同じだ。わかるか?」
「難しい言い方するな」
「奈都の体の感度をよくしたのは僕だ。人の宝に手を出すなと言ったんだ。その手を放して、奈都から出て行け」
「嫌だ。奈都は一回はしていいって言った。まだ俺一回も出してない」
 会話をしながらも、亜稀は怒りにまかせて力一杯奈都の体を突き上げる。
 肌と肌がぶつかる音が、もっと激しくなる。
 体から抜け出てしまうまで引き抜いて、スイングを速くする。
 奈都の体の突き当たりに、亜稀は自分の欲望を突き上げて、征服感に酔っていた。
 ただ気持ちいい。
 奈都の体を手に入れた嬉しさで、心が躍っていた。
「失神させた時点で終わりだ。お前は気を失っているときに襲われたいか?」
「だから、寝てる奈都を襲っていた響介には言う資格はない」
「いたわる方法も知らない奴が言うな。今、亜稀がしている行為はレイプだ。もう奈都に乱暴はするな。今すぐやめろ」
 会話をしながらも、遠慮もなく奈都を人形のように抱く亜稀に、響介は腹を立てていた。
「うるせえ」
 限界まで引き抜いて、力に任せて奈都の体を突き上げた。
 体の中で内臓が動いて、その痛みに奈都の意識が覚醒していく。
「痛い、痛いよ」
 奈都がぼんやり目を開けた。
 それにも気づかず亜稀は、また力一杯、奈都を突き上げた。
 また内臓が動いた。大きな楔が直腸より先に入って行く。内臓を破られそうで恐怖がこみ上げてきた。
「いやーっ!」
 奈都は悲鳴を上げる。
「奈都、起きたんだ?」
「いや、なんで?」
 陰部でエッチな音が鳴り響く。
 亜稀に突き上げられるたびに、体が浮き上がる。
 ずっと走り続けていたみたいに、呼吸が苦しい。
 掴まれている足が痛い。
 いつもは痛くない後孔が痛い。
 受け入れている内壁がヒリヒリする。
 視線を彷徨わせると、響介が部屋の入り口に立っていた。
「響ちゃん、助けて。中がヒリヒリする」
「亜稀、いい加減にもうやめなさい」
「やだよ、奈都、まだ一回も終わってない」
 亜稀は奈都の体の奥にある欲望で再度、奥を激しく突いた。
 また直腸のもっと先に楔が入った。
「あっ」
 腸がねじれるような感覚は気持ちが悪い。
 なんとも言えない嫌悪感に、奈都はお腹を押さえた。
「もうやめて」
 奈都の苦しそうな声に、ようやく亜稀は動きを止めた。
 顔色が蒼白になり、呼吸が乱れている奈都の胸が、苦しそうに上下している。
「もう終わって、・・・これ以上は駄目って言った。・・・やめてって言った。・・・人が寝ている間に痛いことしないで」
「痛い事なんて、してない」
「お尻もお腹の中も亜稀が掴んでる足も痛い」
 片手でお腹を押さえて、もう片方の手で、亜稀の体を押す。
「共有、嫌だ。手を放して、体から出てって。僕は亜稀の人形じゃない。こんなのおもちゃで遊んでるだけじゃない?僕はおもちゃになりたくない」
「奈都はおもちゃじゃない」
 亜稀はすぐに反論した。けれど、奈都は首を左右に振る。
「こんな一方的な抱き方は愛じゃない」
「奈都」
「お願い、もうやめて」
 奈都は片手で顔を覆って泣き出した。
 奈都の体が震えている。
(こんなに震えて、奈都が怖がってる?)
 最奥にある欲望をゆっくり出していくと、奈都は目をぎゅっと閉じた。目の上で握った手が小刻みに震えている。唇が痛いと動いた。
 閉じた目から涙が流れている。欲望を抜いて抱えていた足を下ろすと、亜稀は奈都から離れた。
 奈都の白い足に、赤く亜稀の手の痕が残っている。
(強く握りすぎた)
「奈都のこと好きなんだ」
「もうエッチはしたくない」
 奈都は背を向けて体を丸めてた。
「出てって。一人にして」
 奈都は声を殺して泣いていた。
 響介は自分が身につけていた浴衣を脱ぐと、震える華奢な背中にかけて、亜稀を連れて部屋を出て行った。


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