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2 奔放なプリューム
2 奔放なプリューム(2)
しおりを挟むアリエーテはどこで働いているのかしら?
プリュームは何気なく街へと向かって歩き始めた。
元婚約者のアルシナシオン・コル・ペンサミエント公爵家の前を通り過ぎるとき、「プリューム」と名前を呼ばれた。アルシナシオン様だ。彼は公爵家の嫡男で今では父親に代わり議会にも出ているとか、こんな昼間にどうして家にいるのだろう?年齢は28歳とイグレシア殿下よりも年上で、体格も良く貫禄もある。身長は長身のイグレシア殿下よりも高いかもしれない。
「ごきげんよう」
「よう、突然の婚約破棄は殿下を襲ったからだとか耳にしたが」
「……何ですって」
「視察で隣国の街まで行ってきたんだが、珍しい菓子を買ってきた。良かったら、寄っていくか?」
「暇だから寄っても構わないけれど。ねえ、その噂はどこから出ているの?」
「家に上がれ」
「お邪魔します」
噂が気になり、プリュームは元婚約者の家に上がり込んだ。公爵家だけあり使用人もおり、家も豪華だ。「いらっしゃいませ」と声をかけられ、アルシナシオンの部屋に招かれると同時に紅茶を出された。
「美人になったな。プリューム」
「どうも。お年頃ですもの」
「ほら、あちらの国では名物らしい」
目の前に箱を出された。見知らぬ文字で書かれていて、それが何か分からない。プリュームはパッケージを外して、箱を開けた。
「チョコレートかしら?」
「食べてもいいぜ」
「では、いただきます」
そのチョコレートの中には洋酒が入っていた。とても美味しい。
アルシナシオンは旅の片付けをしていた。視察というのは本当なのだろう。
「遠慮せずにもっと食え」
「でも、なくなってしまうわ」
アルシナシオンは、口を開けた。
プリュームはチョコを包んでいる銀紙を開けると、アルシナシオンの口の中に入れた。
「うん、うまいな」
プリュームもチョコレートを食べる。
ほろ苦いチョコレートの中から洋酒が流れ出る時が、一番の至福だ。
時々、アルシナシオンに与えながら、結局、二人で一箱食べてしまった。
紅茶を飲むと、洋酒のいい香りがまだ口の中に広がる。
「とても美味しかったわ」
「俺もこのチョコレートは初めて食べたよ」
「この部屋、暖房が入っているのかしら?体がほかほか熱いわ」
「それは、このチョコレートが特別性だからだろう」
「特別製って、洋酒が入っていたから?」
「洋酒と媚薬が入っていたんだぜ」
「媚薬って……」
プリュームは、怪しげな言葉を聞いて、チョコレートの箱をもう一度眺める。
「王子様を襲って、初めてを奪ったんだったんだってな?」
「だから、それはどこの情報ですの?」
「使用人が見ていたとかで、城の中で知らぬ者はいないとか。しかも城に居座って出て行かないとか……」
アルシナシオンは声を上げて笑った。
プリュームの顔は、真っ赤になった。
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主導権はプリュームが握っていたし、流されたとしか言えないだろう。
「プリュームは処女ではなくなったが、イグレシア王子に抱かれてはいないだろう」
「そうね。私が一人で襲ったのは確かよ」
「だったら、プリュームを気持ち良くさせてあげよう」
逞しい腕が伸びていて、プリュームはそのまま抱き上げられ、アルシナシオンのベッドに優しく横たえられた。
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