転生したら聖女でした。聖女として生きてきます

綾月百花   

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2   奔放なプリューム

7   奔放なプリューム(7)

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「夜分にすみません。お部屋にお邪魔しても構いませんか?」
「どうした?アリエーテ」
「プリュームが先ほど部屋に来て、イグレシア王子に何かしたような事を口にしたのですが、内容は話さないので気になって……」

 父が大きなため息をついた。

「部屋に入りなさい」
「お邪魔します」

 母はベッドに座っていた。
 寝る寸前だったのだろう。

「プリュームは何をしたのでしょう?」
「殿下を襲ったらしい。自ら裸になり、殿下を襲い事に及んだらしい。こんな事アリエーテに教えるのも酷だが、プリュームは一体、何を考えておるのか?」
「ウエディングドレスが欲しいと言っておりました。好きな人ができたので、イグレシア王子様はお返しすると」

 父はまた頭を抱えた。

「結婚もできるのか分からぬのに、なんと脳天気な奴だ」
「私が帰宅した時、男性と一緒におりました」

 私の中で、久しぶりにアリエーテの気配がして、名前を教えてくれる。

「アルシナシオン様です。仲良くしておりました」
「まさかアルシナシオン殿にも襲いかかったのではないか?」
「あなた、アリエーテの前よ」
「そうだった」
「アリエーテ。そういうわけだ。殿下は傷ついて、議会にも出ていない」
「わかりました。寝る前に申し訳ございませんでした」

 私は取り敢えず、情報は得たので、両親の部屋から出て行った。
 今まで静にかに気配も感じなかったアリエーテが、泣いている。


 部屋に戻ると、モリーとメリーに「おやすみ」と告げて、灯りを落とした。
 心の中でアリエーテに話しかける。
『イグレシア王子に会いに行きましょうか?』
 返事はない。
 泣きながら、意識がまた沈んでいく。沈んで気配が消えた。
 プリュームはアリエーテを傷つけ、イグレシア殿下も傷つけて、自分だけ幸せになろうとしているのね。ウエディングドレスのデザインは描きたくない。
   

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