王子が婚約破棄して混厄波気されるようです

Mr.後困る

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王子が婚約破棄して混厄波気されるようです

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「紅!! お前との婚約は破棄する」
「分かりました!! はあああああああああああああ!!」

卒業パーティの最中に突如として王太子の王子が婚約破棄を宣言する。
そして気を高める公爵令嬢の紅。
その気の高まりは窓ガラスを粉砕した。

「む、 むぅ!! あれは伝説の混厄波気・・・」
「な、 何だそれは説明しろ!! 黄!!」

騎士団長の黄(ホアン)が説明を始める。



混厄波気
古代王国の時代に頻発した婚約破棄を諫める為に編み出された奥義である。
自らの気を相手に叩き込むと言うシンプルな技であるが
この技を恐れる余りに自身を土の中に埋める
鉄球の中に入り深海の中に沈む、 国外逃亡する。
婚約破棄をした者達が逃げ出す事例が相次いだ。
そんな婚約破棄をした者達を逃がさない為に混厄波気の威力は上がり続け
埋まった地面を抉る、 深海を貫く、 国の外まで届く
それほどまでに混厄波気の威力は高まった。
現在の王国では婚約破棄の際の混厄波気による攻撃は合法と見做されるも
混厄波気の影響で婚約破棄は忌むべき事とされており婚約破棄が王国で行われない事から
混厄波気も行われる事は無くなり廃れていった。

王国書房【王国婚姻奇譚】より抜粋。



「だがこれはチャンスですね」
「何がチャンスなんだ黄!!」
「混厄波気は気を溜める瞬間は無防備、 この瞬間に攻撃すれば勝てる!!」
「勝てるって・・・私は婚約破棄してこの男爵令嬢の猫を妻に迎えたいだけなんだ!!」

そういって傍に男爵令嬢の猫(マオ)を抱き寄せる。

「勝ち負けとか如何でも良い!! 如何にかできないのか!?」
「大丈夫です、 紅公爵令嬢はお優しい方、 殺される事は無いと思います、 多分」
「多分じゃ駄目だろおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「はああああああああああああ!!!」

そうこうしている内に紅から気の本流が王子に向かって叩き込まれる。
王子は吹き飛ばされ第二宇宙速度で大気圏外を突き抜けたのだった。

王子は全治2ヶ月の重傷を負ったのだった。

その後、 紅との婚約は破棄では無く解消され
王子は多額の賠償金を支払う事になった。



後日、 王子は猫と共に王妃の所に向かっていた。

「今日から王妃教育だが・・・大丈夫か猫?」

松葉杖を突きながら歩く王子。

「え、 えぇ!! 大丈夫です!!」
「そうか、 それは良かった」

王妃が現れる。

「ならば受けるが良い殴燈凶逝を!!」
「あ、 あの技は伝説の殴燈凶逝!!」
「知って居るのか黄!!」

殴燈凶逝
古代王国の時代に暴凶王と恐れられた
歯亜門戸(ばあもんど)が考案したとされる王家のしきたり。
気に入らない令嬢が嫁入りした際に王妃自らの気を令嬢に叩き込み
相手を絶命させる事を目的とした暗殺拳。
凄まじい破壊力から繰り出したその反動に耐えられず
王妃も腕を脱臼する程の破壊力を持つ。

余談だが辛口で有名なバァモンドカレーの語源は歯亜門戸の苛烈さから来ており
このしきたりをみればその苛烈さも理解出来よう。

王国書房【歯亜門戸VS邪和】より抜粋。

「死ねぇえええええええええええええええ!!!!!!!」
「うわあああああああああああああああああ!!!」

猫は殴燈凶逝を受けて爆発四散してしまったのだった。
その四散した肉片に激突し王子は生命活動を停止、 死んだのだ。
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