更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

Mr.後困る

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チャプター4:ホエア・イズ・コープ

ノット・アースクエイク

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マタ、 正確にはマタに成り済ましたポイニクスはキンピラを絞り上げで
モーント・ズンディカーズの情報を全て吐き出させた。
ポイニクスが欲しかった売られたマタの息子の嫁の情報は無かった。
ポイニクスの目的はモーント・ズンディカーズの壊滅と
売られた女性の奪還である。

「まぁ、 まだまだオークションには時間が有るし今日は部屋に帰るか・・・
あいつ等が不審がると困るしな・・・」

燃えるキンピラを放置して去って行くポイニクス。

「と、 その前に、 どーん」

ポイニクスは炎を飛ばして路地裏に攻撃した。

「くっ!! 覗き見するんじゃ無かった!!」
黙ってシャラップって戦えバトル!!」

様子を見ていたデビットとルーが物陰から現れた。

「恐らくは俺達より格上か!?」
「AAA級決闘者だ」
なんてこったい、 嘘だろ神様、 何か悪い事したか!?ジース
こうなったらこっちも本気で行くしかねぇ」
「神よ、 俺達を救いたまえ・・・」

アフロを取り外すデビット。
そしてポイニクスは炎に包まれる。
ポイニクスは自分のウィルパワーを炎や熱に変換する事が出来る。
俗に言う発火能力者パイロキネシスト
だが殺傷力は凄まじい、 更に言うとポイニクスの真価はこれだけではない。

「っ・・・!!」

文字通り火に炙られたイカ※1 である。
何と凄まじい熱量、 元気系アイドルが1年に放出するエネルギーとほぼ同等である。


※1:火に炙られたイカが丸くなるのは
火に対する根源的な恐怖が肉体に備わっているからである。
太古の昔、 火に炙られたクラーケンの恐怖の記憶がDNAに残っているという説が支配的である。
転じて相手に恐怖する事の例えと言う意味でつかわれる事がある。


「う、 うおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉおおおお!?」
ワッツ!?」
「何だ!?」

3人は驚愕した。
地震である、 しかもかなりデカい!!
路地裏で地震とは非常に不味い!!
ヨーロッパは日本と違い地震の頻度が少ない為、 建物の耐震性が低い!!
更にこのN5では耐震性がおざなりの建物が多い!!
故に・・・

「うわああああああああ!!!」
「NOOOOOOOOOOOOO!!!」

建物が崩れてデビットとルーに瓦礫が落ちる。

「ちぃ!!」

ポイニクスは身体能力の高さを活かして回避する!!
何とか建物の崩落からは回避出来た。

「ここも危ないな、 離れよ」

ポイニクスは逃げ出した。





「めっちゃ揺れたな・・・」
「怖かったー・・・」

怯えるカボチャとヨランダ。
彼等はポイニクスとは別の場所に居て、 地震に襲われた。
彼等は咄嗟にゴミ収集用のゴミ箱の中に入って難を逃れた。
もしもゴミ箱に入らなかったら瓦礫が頭に直撃して死んだだろう。

「よし、 出るか」
「うん」

出ようとするカボチャとヨランダ、 しかし・・・

「・・・・・嘘、 開かない」
「ふぁ!?」

瓦礫でゴミ箱が凹んでいるのだ!! 閉じ込められた!!
何と言う事だ!!

「ちょ、 ちょっと!? どうするの!?」
「誰かー!! 助けてくれー!!」

どうしようもなく助けを求めて叫ぶのであった。






ホテル・モーントのフェザー達はやや混乱していた。

「いやああああああああああああああ!!! 揺れてるぅうううううううううううううう!!」

初めての地震にパニックになるサン。

「お嬢様、 落ち着いてくだっ!?」

フェザーが平静を促す為に近付くとサンに抱き締められる。

「!!」

ツゴモリもどさくさに紛れて抱き着く。

「いや、 お前に関しては何で?」

暫くすると地震が収まった。

「・・・・・す、 すまなかったわね、 フェザー、 ちょっと怖くて」

まだ抱き締めているサン。

「嫁入り前の婦女子がする事ではないですよ」
「ツゴモリにはさせていたのに?」
「私は良いんですー、 信頼がありますー」

マウントの取り合いが発生して来た。

「・・・クラブ、 気が付いた?」
「うん? 何が?」

フェザーが構わずクラブと話を始める。

「さっきの揺れ・・・地震の揺れ方じゃない」
「地震の揺れ方じゃない? どゆこと?」
「地面が揺れてない、 揺らされている印象が有った」
「良く分かんないな・・・どゆこと?」
「・・・・・まぁ良いか、 少しじっとしておこうか」

フェザーはサン達に抱かれるままになっていた。






騎士団詰め所地下七階中央制御室にて。
猛烈な振動で周囲がしっちゃかめっちゃかになっている。

「一体どうなっている!? ベンジャミン説明しろ!!」
「・・・・・・・・・・にはありったけの制御棒と生贄を捧げましたが
・・・ここまでの揺れだと出て来ますね」

ベンジャミンが対象と呼ぶ物。
それは赤い球体の様な物である。
レッドはこの赤い球体から取れる物である。
名前を呼ぶ事は危険なので皆は対象と呼ぶ。

「出てくるだと!? いや、 待てコイツを利用して侵入者を」
「馬鹿を言わんで下さいよ」

心底冷めた目でオダハラを見るベンジャミン。

「何だと!?」
「これはもう出て来ます、 出て来たら我々は死にますよ」
「・・・・・・・!!」

オダハラは慌てて逃げ出した。

「・・・ふん・・・」

レッドの効果が消える位冷静になったベンジャミン。
対象を見る。
最早覚醒直前である。

「俺がネルネルに勤めていた頃にこれを研究出来ていれば・・・未練だな・・・」

ベンジャミンはマッチで煙草に火を付けた。
禁煙だが今更守る事も無いだろう。
煙草を一息吸い、 自分の身が吹き飛ばされる。
この際ベンジャミンは死と言う物を自分の身で体験し学習したのだった。
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