更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

Mr.後困る

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チャプター7:ファイブ・ZAMXaww・ストーリー

ハンバーガー・イーター・ウォーカーズ

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カジノ・アタリメ第五号館内レストラン【ベーコン・ヒッツ】。
そこで仲良く食事をしている四人組。
シンゲツ・ヴォイド共々会社から追い出されて仕事が無い決闘代行人フロッグ・タッドポラ。
就職説明会でやらかして首になった無職老人ナーロウ。
地方商会の共同経営者で金が急ぎで欲しいカ・クヨム。
ゴディバ公爵に追われている元貴族アルファ・ポリーヌ。

名物のベーコンビッツが大量に入っているベーコン・ヒッツ・バーガーを食べている。
付け合わせにポテトとサイダーを呑みながら話し合っている。
今回フロッグの申し出で集まって食事をしてこれからについて話す事になったのだ。

「一人居なくなっちまったな」
「あんなヴァカな事するからだよ」

むしゃむしゃと食べながら喋るフロッグとカ・クヨム。

「だがしかしあんなに連続して外れるのか?
勝率7割だろ? だとしても可笑しいんじゃないのか?
俺達、 もしかすると騙されているのでは無いだろうか?」

ナーロウが気落ちして疑問を口にする。

「勝率7割と言う事は100回やったら30回は失敗するって事だ
その回数は決まっている訳じゃないから連続10回失敗もあり得る
Mr.Xが10ユーロずつ賭けさせるって言うのもそれを心配しているって事だ
リスクヘッジって奴だな、 おっさん、 早く食わないと冷めるぞ」

カ・クヨムが解説する。

「俺も歳だな・・・あんまり入って行かない」
「へぇ、 おばさんは結構ガツガツ喰ってるけどな」

アルファは急いで食べていた。

「一体何でそんなに急いでるんだよ」
「別に如何でも良いでしょ、 それよりもこれから如何するの?
さっき取り調べ受けたけどもこの機械の仕組みが分からないから
私達は放置されているけど分かったら私達逮捕されるのよ?」

アルファは小さな機械を取り出した。
チンピラが言っていた上下を指し示す代物。

「・・・・・割とマジな話だが現実改変する機械じゃねぇのかって思っている」

フロッグがシリアスなトーンで喋る。

「現実改変? って何だ?」
「現実を書き換えるって事か? 大丈夫か? 酒でも呑んでる?」
「頭のお医者さんに見て貰って方が良いかもしれないわね」
「だってマジで何をしているか分かんねぇんだぞ?
この時計擬きがどうやって状況を把握して上だの下だの指し示してるんだ?」
「だからって現実を如何こうとか滅茶苦茶じゃねぇのか?」
「いや、 上位の決闘者ならば現実を作り変える事も出来る」
「ホントかよ」
「あり得んな」

ナーロウがバーガーを一齧りして断言した。
フロッグはむっとした表情で反論を始める。

「いや、 マジだから上位の決闘者は」
「決闘者がそんな事が出来るのかは如何でも良い」
「何だって?」
「問題はこの機械が現実改変とかそういうのは出来る訳はないだろう」
「何でそう言い切れるんだよ」
「発条でそんな事が出来るならその技術を売った金でぼろ儲けだろう」
「あ、 そうか」
「じゃあ盗んだ技術とかは? それならば売れないけどもこうやって稼ぐ事は出来る」
「それも無いだろう、 そんな代物を人に渡す訳は無い」
「うーむ・・・」
「・・・・・如何でも良いわ」

アルファがぽつりと呟く。

「私達は金が無い、 金をさっさと稼ぐ、 非合法合法関わらずに大金を得て
今の現状からバイバイ出来ればそれで良い、 でしょ?」
「だな、 俺はちゃっちゃと目標金額稼いだらおさらばするわ」

カ・クヨムは立ち上がって席を離れる。

「仕事に戻るわ、 じゃーなー」
「私も」

カ・クヨムの後を着いて行くアルファ。





「ねぇ、 クヨム君」
「カ・クヨムだ、 イントネーション含めた名前だっつったろ、 何だおばさん」

カジノ【マーブル・ボーダー】に戻るまでの間に喋るかけるアルファ。

「君の目標金額は15万ユーロよね?」
「あぁ、 そうだが?」
「私は超長期的に手に職が欲しいのよ
私も協力するから君の商会で働かせて貰えないかしら?」
「あん?」

アルファを睨むカ・クヨム。

「働かせてくれ? 悪いけどおばさんを雇うのはちょっとなぁ」
「お茶汲みでも掃除婦でも良いから」
「・・・・・」

睨んだまま考え込むカ・クヨム。

「じゃあ10万」
「え?」
「10万払え、 それなら俺の商会の採用担当に口を聞いてやってもいい」
「幾ら何でもそれはちょっと・・・」
「じゃあ12万」
「じゃあって何で値上げしているの? 何でも良いから働かせてよ」
「悪いけど、 お茶汲み『でも』掃除婦『でも』良いから・・・・って言える立場か」
「なっ、 私に勤められないとでも!? たかが掃除婦すら出来ないと!?」
「信用ならねぇ、 アンタは自分を貴族と言ったがとてもそうは見えない」
「うっ・・・た、 確かに没落はしたけども・・・」
「悪いが俺はそういうのに気を使わなきゃならんのだ
金で転ぶ職場ならば他にも有るだろうし、 別な所で頼め」

そう言うとさっさと行ってしまうカ・クヨム。

「・・・・・ま、 良いわ、 確かにクヨムの言う通り
金で転ぶ奴は居るだろうしもっとゆっくり考えれば良いか」

そう言ってカ・クヨムの後を追うアルファだった。
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