更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

Mr.後困る

文字の大きさ
234 / 495
チャプター11:フリー・ライド・ヘル・ライン

クイック・ワーク・メイド

しおりを挟む
再誕歴7702年ジュライ8日。

スターダスト評議国、 首都コアに辿り着いたフェザー一行。
スターダスト評議国は利益を投資にフルコミットした国であり
様々な革新的技術を持っている。
その中の一つに国家内地下通路網と言う物が有る。
要約すると国中に張り巡らされた地下通路網である。
これにより地上を吹き荒れる暴風に悩む事無く簡単に早く移動する事が可能である。
また地下道路には警備体制が敷かれている為、 安全も確保されている。
唯一のネックは高い通行費を取られる事だろうか。

「まぁ費用は陛下持ちだし僕達は問題無いか」
「そうね、 じゃあ早速私達はエメラルドタブレットについて探してくるわ」
「分かったらホテルに来てくれ」
「分かったわ」

フローラ、 アンテイア、 クローリスの3人は即座に走り去っていった。

「さてと僕は待っているとするか」

歯痒い思いをしたが彼には彼の、 3人には3人の役目がある。
彼女達に調べて貰い自分が行動する、 それで良いと思ってホテルで待つ事10分後。

「お待たせ!!」
「え? もう?」
「完璧に調べ上げたわ」
「が、 がんばったよ・・・」
「当然ね」

3人が情報を精査した結果、 エメラルドタブレットが有る可能性が有る場所として
星派の幹事長ペーパーの元執事のリーパが経営する日本風料理店【GapanRestaurant】が
有力候補だと睨んだ。

「何で?」
「調査の結果、 ペーパーは何度もリーパの元に足を運んでいた
【GapanRestaurant】は星派お抱えのレストランだけども不味い事で有名
恐らくは星派の、 いやペーパーの拠点の一つだと考えてる」

フローラは資料の束をほおった。

「副幹事長と共に【GapanRestaurant】に向かってる・・・きっと何か有る筈・・・」

おどおどとアンテイアが呟く。

「何も無くてもペーパーと接触して聞き出せば良い、  直接会うのは良いと思うよ」

クローリスが胸を張った。

「・・・・・」

資料を見るフェザー。

「・・・・・い、 幾ら何でも早過ぎじゃない? 一体どうやってこんなに早く・・・」
「フェザー、 私達はコソ泥だってけどもさ
まさか普通のコソ泥がベルモンド伯爵に仕える事になると思う?」

にや、 と笑うクローリス。

「流石・・・」

これには笑うしかないフェザー。

「さてと、 じゃあクローリスクロー、 これから如何する?
全部全部フェザーに丸投げするのは心苦しいわ」
「じゃあフェザーが正面から、 私達は裏から侵入、 って事で如何フェザー」
「・・・・・」

彼女達の実力は今、 見せつけられた、 ならば信じる他あるまい。

「任せたよ」
「「「任せて!!」」」
「と、 その前にもう一つ情報がある」
「何?」

フローラは資料を捲って1枚見せる。

「実は九頭派が星派の幹事長ペーパーに対して決闘を申し込んだ
九頭派は【カッパー・インターナショナル】のA級決闘者ペレットを
星派は【ブラック・シンゲツ・コーポレーション】のA級決闘者デニス・ホープを呼び寄せた
【GapanRestaurant】を行うかもしれない・・・」
「デブリ・・・アイツか・・・」

【カッパー・インターナショナル】所属A級決闘者ペレット。
ウィルパワーで大気や地面の塵を集めて硬化させる戦術をとる男である。
それなりの強敵だと記憶している。

「デニスもデニスで強敵だったと思うけども・・・
互いに手の内は知り尽くしているだろうしやり難いだろうな
彼等の決闘が良い目晦ましになってくれると良いんだけども・・・」
「いざという時はこの二人と戦う事になる訳だけど、 いける?」
「二人纏めてはキツイかな・・・彼等はA級の中でも上位に位置する
S級に上がっていないのは偶々だよ」
「ならばそれに警戒して行こうか、 じゃあ早急に馬車を借りて行ってみる?」
「いや・・・いや、 うん、 そうね行こうか」

フローラの言葉に刃切れの悪い返事をしたクローリス。

「?」

首を傾げるフェザー。

そして馬車を借りて早急に【GapanRestaurant】に向かう。
その道中、 馬車の中で唐突に着替えが始まった。

「何でここで着替えるんだよっ・・・」

フェザーはそっぽを向きながら愚痴る。

「だって仕方ないじゃない、 このドレスの恰好では作業に差し支える」
「そう・・・久々に仕事着を着る・・・」
「私達の着替えが見られるんだ、 イーブンでしょ」

そう言いながら3人の女性が艶めかしく着替える。

「良いからさっさと着替えて!!」
「はいはい、 意外と初心なのね」

笑うクローリスだった。





ふざけはしたがコソ泥時代の黒服に着替えるメイド3人。

「じゃあ打ち合わせ通りに私達は裏から、 フェザーは表から行ってね」
「あぁ、 分かったよ・・・」

フェザーは【GapanRestaurant】の正面玄関に向かった。

「だーかーら!! この子は幹事長の娘なんだって!!」
「幾らペーパー幹事長の娘でもご予約の無い方は・・・」

何やら男と少女の二人連れが店の男達と揉めている。

「何だ?」

フェザーは近付いた。

「あ、 御客様、 ご予約の・・・!!」

店の男はフェザーに飛び掛かった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

【完結】おじいちゃんは元勇者

三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話… 親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。 エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する! 土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。 自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。 『あ、やべ!』 そして・・・・ 【あれ?ここは何処だ?】 気が付けば真っ白な世界。 気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ? ・・・・ ・・・ ・・ ・ 【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】 こうして剛史は新た生を異世界で受けた。 そして何も思い出す事なく10歳に。 そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。 スキルによって一生が決まるからだ。 最低1、最高でも10。平均すると概ね5。 そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。 しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。 そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。 追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。 だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。 『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』 不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。 そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。 その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。 前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。 但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。 転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。 これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな? 何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが? 俺は農家の4男だぞ?

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

処理中です...