更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

チャプター11:フリー・ライド・ヘル・ライン

トゥルース

【GapanRestaurant】からの逃走に成功した運転手ドライバー。

「ふぅ、　何とかなったか・・・お前達も無事だったか」
「あぁ、　運転手ドライバーさんも無事でしたか」
「・・・・・」

パスタバカとナウマンゾウが出入口で待っていた。

「所で何でここが分かった?」
「破壊波デストロイウェーブの応用ですよ
破壊波デストロイウェーブの殺傷能力を極限まで落として周囲の地形を察知
ここに隠し通路が有ると感知してここに来ました
てっきりお宝を持った貴人が来ると思いましたが・・・」
「・・・・・カウカウは?」
「死んだよ、　何だアレは?
あんなのが居るって知ってたらここに来なかったぞ」

ナウマンゾウが怒りを込めて運転手ドライバーに近寄る。

「落ち着け”自傷癖リストカット”
運転手ドライバーさんにも事情が有るんだろう
俺達を死地に追いやる事情が」

笑いながらも睨み運転手ドライバーに問うパスタバカ。

「運転手ドライバーさん
俺達はアンタの部下だしアンタはマフィアの大幹部だ
アンタを始末しちまえば俺達は報復でやられるだろう
だがしかし、　これだけの戦力を投入しておいてカウカウまで殺されたとなると
俺達にも事情を説明してくれても良いじゃないかって思うんだが如何だろうか?※1」


※1:訳:どういう事だか説明しろ、　事の次第によってはタダじゃ済まねぇ。


「・・・・・分かった、　説明しよう」
「戦場ここでするのはどうかと思うがね」

突如としてデニスが現れた。

「破壊デストｒ」

破壊波デストロイウェーブを放つ前に
デニスが現れると同時に弾かれたコインが炸裂しパスタバカとナウマンゾウを瞬殺した。

「ヴァカな・・・如何やって・・・」
「租税回避地タックス・ヘイヴン、　金を扱うならば金の隠し方も知らねばならぬ
そして金の隠し方を知れば自分も隠せる、　と言う訳だ
皆の人気者の俺だがかくれんぼは昔から得意でね、　俺を見つけられないと
皆が先に帰る事が多々有ったよ」
「ハブられてんじゃねぇのか?」
「そんな事はねぇよ、　んじゃ、　行こうか」

ポン、　と運転手ドライバーの肩に手を置くデニス。

「・・・・・如何するつもりだ?」
「俺は金さえ有れば文句はねぇよ」
「俺をゆする気か?」
「まさか、　そう言うのが得意な奴にお前を引き渡して金を得るだけさ」

運転手ドライバーの顔面を殴るデニス。

「奥歯に毒の仕込み・・・あるあるだな、　気絶したしさっさと運ぶか
アストロジャーも待たせてるし」

そう言うと運転手ドライバーを担いでそそくさと立ち去るデニスだった。




デニスと運転手ドライバーが消えた頃に
フェザー達も【GapanRestaurant】からの逃走に成功した。
適当な空き家にてフェザー達はペーパーと相対した。

「さて、　ペーパーさん、　単刀直入に言います
僕達はヨーロッパ連合からの命令で貴方に交渉を持ちかけに来ました」

やや事実と異なるが、　ベネルクス95世に咎を持って行かない手法である。

「交渉、　だと?」
「えぇ、　貴方の所有するエメラルドタブレットを連合に引き渡して下さい
そうすれば連合はこの国の民達の避難を行います」
「・・・・・断れば?」
「断れらせない、　貴方をボコボコにしてエメラルドタブレットを奪って
連合に渡して避難誘導を開始させます」
「何故だ?　その場合、　連合は避難誘導を行う義理は無いでは無いか」
「私が貴方が交渉に応じたと言います」

フェザーはペーパーの眼を見る。

「・・・・・修羅場を潜って来た目だ
其方ほどの男が息子ならば私も安泰だったのだがな」
「娘さんの前で言いますか?」

マクガフィンをちらりと見るフェザー。

「私を娘と呼ばないでほしい、　マフィアと取引した男なんて・・・」
「何を言うか!!　そもそも!!
お前がもっとちゃんとしていたらこんな事にはならなかったんだぞ!!
お前がちゃんと地盤固めをしていたらこうやってフォローを入れずに済んだ!!」
「フォローですって!?」
「そうだとも!!　お前は学歴も無く、　人付き合いも悪くてコネクションも無い!!
私の、　家の威光を振りかざすだけの我儘娘!!　それがお前だろう!!
挙句の果てにはお前は我が家に危機的状況を齎したのだぞ!!」
「どういう事よ!!　何の話よ!!　アンタみたいなドロドロとした政治の話なんか
知らないわよ!!」
「政治では無い!!　家の事だ!!　お前はアイツに
ジュエルに多大な権限を渡していただろう!!」
「多大な権限!?　何の話よ!!」
「互いに恋人だからとジュエルは家で好き勝手していた!!」
「・・・・・何の話よ」

本気で意味が分からないと言う表情をするマクガフィン。

「分からないのか!!　ジュエルはモーント・ズンディカーズの手の物だ!!」
「え・・・・・」

絶句するマクガフィン。

「奴は家から情報を盗み出す為にモーント・ズンディカーズから送られて来たんだ!!
本物のジュエルの戸籍を奪い取ってな!!」