更新休止【異世界ファンタジー追放ざまぁハーレム主人公チート】デュエリスト・イン・ザ・ブロークンワールド【注釈付き】

Mr.後困る

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チャプター15:ドクターズ・オウクワード

ノー・エクスプレイン

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暗い暗い宇宙そら
通常の通信モノリスの通信ルームでは無いEUDMO専用の通信ルームにては
立会人達がパニックになっている。

「通信不調!! 通信不調!!」
「シュレディンガーシステムに異常!! 存在希釈による同位体多数消滅!!」
「№999~800まで存在消失!! 他№も存在希釈による消滅危機!!」
「存在希釈化している№は凍結!! 残り№は存在維持に注力!!」
「素粒子組成に異常感知!! 複数の改変を確認!!」
「次元反作用修復発生!! こちらにも飛び火します!!」

通信ルームが閉じられた。



EUDMO本部。

意識が戻る立会人№1。
周囲を見渡す。

「ここで残った№はこれだけか・・・」

長い円卓を前に溜息を吐く、 通信前には20人は居たのに
今では5人に満たない。

「どういう事だ? ここは次元反作用から守られているのでは無かったのか?」

№2が尋ねる。

「それでも限度が有ると言う事だろう、 我々のやっている事はそもそもが無茶だ
シュレディンガーシステムが無ければ即座にアウト
我々ごとこの恒星系は消滅する・・・・・
恒星系は無いか、 まぁこの星周辺次元が偉い事になるのは確実だ」

№3が答える。

「シュレディンガーシステムが消されれば私達もヤバいだろ・・・
消えた連中はどうなってる?」

№4が尋ねる。

「消えた連中は消滅だな、 別の可能性とは言え
シュレディンガーシステムは別人性が損なわれると判断した場合
消去して我々を守る」
「そりゃあきついなぁ・・・血も涙もないシステムだ
一体誰が作った? あぁだったか」
「しかしこのシステムは次元に多大な負荷がかからないと
異常が起きないシステムじゃなかったのか?
近場で超新星爆発でも起きたのか?」
「流石にそれならば我々とて気付くだろう・・・一番単純な想定としては
次元に干渉する何かしらの術を誰かが使った、 と見るのが正しいと思う」
「それは滅茶苦茶では?」
「じゃあが感知できない
自然現象で次元に大ダメージが来ているとでも言いてぇのかよぉ!?
地球の裏で超新星爆発起こって気が付かないレベルだろうがぁ!?」
「それは・・・そうだな・・・うん・・・」
「問題は誰が・・やったか!!
個人領域パーソナルスペースなんて真似事ではない
本当の天地創造!! それが可能な奴なんて居るのか!?」
「ヨーロッパの外では?」
「いや!! 月の残骸の埋没量がトップクラスに大きいヨーロッパ以外に
そんな奴が出て来るとは考えにくい!! 居てもスペインだろう!!」
「待て、 今はそれよりも現状の回復をするべきだ
数もだいぶ減っている、 ここで20人減ったという事は・・・・・
25-20で・・・残りが5だから・・・」
「全体の1/5、 20%が残っている、 いや残ったのは上位№だから10%切ってるかも・・・」
「【Fワード】」
「気持ちは分かるが落ち着け、 年明けまでには回復出来る筈・・・」
「この状態が長続きしなかったらな」
「いや、 全滅しても問題無いだろう№0・・はどうなっても残る筈だ」
「・・・・・奴は無事か?」
「確認するまでも無い、 そもそも№0が死んだら私達も存在出来ない」
「・・・・・」

頭を抱える№3。

「・・・・・じゃあ如何するよ?」
「如何にも出来ない、 事態が好転するのを待つのみだ」
「待っている間に次元干渉者が襲撃をかけてきたら?」
「あり得ん事だ、 ここは特定座標には無い場所だ
干渉するどころか感知する事も出来ない、 次元干渉能力とは言え
ここを探すのは海から砂粒を見つけるが如くだ
それに攻め入って来るのならばもっと早くアクションを起こすだろうよ
間髪入れず、 警戒される前に叩くはずだ
そもそも私達を倒しても意味は無い、 №0が無事ならば
何れ補充される、 そして№0を倒す前に我々を倒す必要性は無い
№0を倒しに行けば良い」
「・・・・・・・・・・じゃあ何か? 我々とは関係の無い所で
やらかしたって事か?」
「そうなるな」
「次元に干渉する事がどんなにヤバい事か
想像位は出来るだろう、 使ったら世界に悪影響が出る事も分かるだろう
警戒される事も承知の筈、 なのに使った?」
「だな」
「相当頭悪いんだな」
「だと思う」

溜息を吐く一同。

「いずれにせよ、 暫くはおやすみだな」
「そうだな」



ヨーロッパ連合決闘責任者組織EUDMOは通信モノリスによって起こった
不具合による混乱により暫く休業となった。
これは長い長い歴史を持つEUDMOにとって初めての事であり
大きな話題を呼んだのだった。

そして立会人が不在になった事により情勢は一気に動き出すのだった。
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