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第一章最初の十一回
第12話【ティータイム】
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「・・・・・」
眼の前にミンチが座っている。
紅茶を飲んでいると言う事は茶会なのだろう。
「・・・・・」
ここは見た所、 学院の中庭。
と言うと学院に入学した後の時間に飛ばされたと言う事だ。
「・・・ミンチ」
「何でしょう殿下」
「・・・私が其方との婚約を破棄したいと言ったら如何する?」
「・・・・・如何しようもありませんね
婚約破棄が正当な物であると言う立証が為されれば、婚約破棄による違約金を支払って貰い
正式に婚約破棄をされるでしょう」
淡々と物を言うミンチ。
「随分と冷静なのだな」
「貴方の心が例の・・・何と言いましたかあの男爵令嬢は」
「カラシナだ」
「そう、 カラシナ嬢に移っているのは存じ上げております
そうなると貴方が婚約破棄をしたがるのは自明の理でしょう」
「・・・・・拒否しないのか?」
婚約破棄はされる事はしたのだがてっきりごねるのかと思った。
カラシナに対して嫌がらせもされている筈だったし・・・
「えぇ、 パプリカ殿下から
『婚約が御破算となったら自分の妻にならないか』と打診がありまして」
「なっ!? パプリカがお前の事を好いていたのか!?」
「好き・・・では無いでしょうね
私の家柄が目当てでしょう」
「・・・・・」
立ち上がるピーマン。
「殿下、 何方へ?」
「不愉快だ、 中座させて貰う」
「左様ですか」
ピーマンはそのまま立ち去った。
「・・・・・馬鹿な方だ」
紅茶を飲むミンチ。
侯爵家である自分に恩を売りたい者はごまんと居る
男爵令嬢をいじめているのもそのグループだ。
自分に敵対しているグループも男爵令嬢をいじめて
自分に罪を擦り付けようとしている。
今までは自分が婚約していたのだからいじめで済んでいたが
婚約破棄されるとなると事情が大きく変わって来る。
男爵令嬢如きならば排除して自分がその座に就こう、 と考える者も居るだろう
大恩有る侯爵の令嬢に仇名す男爵令嬢を成敗する、 と考える者も居るだろう
未成熟な貴族の卵がひしめき合うこの学院で生き残れるとは思わない事だ。
未成熟だからこそ恐ろしいのだ。
未成熟だからこそ突飛な事をする。
ピーマンの様に。
「何れにせよ、 もう私には関係の無い事ですわね」
ミンチは紅茶を飲んだ、 既に紅茶は冷めていた。
【死因:カラシナの後追い自殺】
眼の前にミンチが座っている。
紅茶を飲んでいると言う事は茶会なのだろう。
「・・・・・」
ここは見た所、 学院の中庭。
と言うと学院に入学した後の時間に飛ばされたと言う事だ。
「・・・ミンチ」
「何でしょう殿下」
「・・・私が其方との婚約を破棄したいと言ったら如何する?」
「・・・・・如何しようもありませんね
婚約破棄が正当な物であると言う立証が為されれば、婚約破棄による違約金を支払って貰い
正式に婚約破棄をされるでしょう」
淡々と物を言うミンチ。
「随分と冷静なのだな」
「貴方の心が例の・・・何と言いましたかあの男爵令嬢は」
「カラシナだ」
「そう、 カラシナ嬢に移っているのは存じ上げております
そうなると貴方が婚約破棄をしたがるのは自明の理でしょう」
「・・・・・拒否しないのか?」
婚約破棄はされる事はしたのだがてっきりごねるのかと思った。
カラシナに対して嫌がらせもされている筈だったし・・・
「えぇ、 パプリカ殿下から
『婚約が御破算となったら自分の妻にならないか』と打診がありまして」
「なっ!? パプリカがお前の事を好いていたのか!?」
「好き・・・では無いでしょうね
私の家柄が目当てでしょう」
「・・・・・」
立ち上がるピーマン。
「殿下、 何方へ?」
「不愉快だ、 中座させて貰う」
「左様ですか」
ピーマンはそのまま立ち去った。
「・・・・・馬鹿な方だ」
紅茶を飲むミンチ。
侯爵家である自分に恩を売りたい者はごまんと居る
男爵令嬢をいじめているのもそのグループだ。
自分に敵対しているグループも男爵令嬢をいじめて
自分に罪を擦り付けようとしている。
今までは自分が婚約していたのだからいじめで済んでいたが
婚約破棄されるとなると事情が大きく変わって来る。
男爵令嬢如きならば排除して自分がその座に就こう、 と考える者も居るだろう
大恩有る侯爵の令嬢に仇名す男爵令嬢を成敗する、 と考える者も居るだろう
未成熟な貴族の卵がひしめき合うこの学院で生き残れるとは思わない事だ。
未成熟だからこそ恐ろしいのだ。
未成熟だからこそ突飛な事をする。
ピーマンの様に。
「何れにせよ、 もう私には関係の無い事ですわね」
ミンチは紅茶を飲んだ、 既に紅茶は冷めていた。
【死因:カラシナの後追い自殺】
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