仲介人ハシモトと愉快な幽霊祓い師達

Mr.後困る

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第10話【幽霊】

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コーヒーを淹れるニコ。

「今日はクリームパンなのでコーヒー苦めに淹れますね」
「あぁ助かるよ」

コーヒーをハシモトに渡すニコ。

「それにしてもハシモトさん、 さっきの話・・・
幽霊のクレーマーがやって来ると言う事は
貴方も幽霊に憑かれている、 と言う事ですか?」
「いや、 そうでは無い
彼はランクも付かない無害な霊ですから問題無いですよ」

コーヒーを飲むハシモト。

「ランク?」
「そう、 幽霊には危険度に応じたランク付けがされている
無害からE,D,C,B,A,Sとランク付けされている」
「へぇ・・・」
「詳しい事は幽霊測量士に聞かないと分からないが
この前の貴族についていた霊はCランクと言う所か」
「うーん、 具体的にはどんな感じなんですか?」
「良いだろう、 暇だし教えてあげよう
まず無害、 基本的に全くの無害で人に害を加える事も無いタイプ
幽霊の九分九厘がここに分類される」
「殆どの幽霊が無害なんですね」
「そう、 無害を退治するなんて事は普通の幽霊祓い師は
阿漕な奴じゃなければ絶対にやらない事だよ
次にEランク、 害と言うよりは特定の個人や場所に
付き纏って結果的に問題を起こす奴
基本的に害意が無いのが特徴、 君の御婆ちゃんがこれに当たるね」
「なるほど・・・確かに大事は無かったですね」
「次にDランク、 Eランクと比べて害意は無いが霊格は有るタイプ」
「霊格?」
「霊のパワーと考えて貰えれば良いかな
Eランクが子供ならばDランクは大人並と考えて貰えれば良い
続いてCランク、 人に対して明確に害意が有る奴の事だね
Cランクより上は対処を間違うと死者が出かねないレベルだ」

ごくり、 と唾を飲むニコ。

「とは言えCランク以上はあんまり見ないね
BランクはCランクよりも霊格が高い奴
憑りつかれて居たらまず間違い無く危険な状態だろう」
「貴族に憑りついていたのがCランクだからBだったら本当に不味いんですね」
「そうだ、 そしてAランク、 Aランクは害意を持って『即座』に襲って来る」
「即座に?」
「まどろっこしく憑り殺そうなんて考えない
直接的に叩き殺そうとしてくる、 だからAランクの除霊の依頼はまず来ないね」
「恐ろしい・・・Sランクは?」
「Sランク? 現在確認されているSランクはスエだけだ
知ってるでしょ?」
「あぁ・・・」

――――――――――――――――――


【登場人物紹介】
スエ
伝説の悪霊として名高い存在
かつての王国の後継者だったが謀殺され
恨んで化けて出て来た、その力は凄まじく
自身を殺した王を晒し首にし、数十の王の子供達を切り刻み
数百の騎士の首を飛ばし、数千の兵を捩り殺し、数万の民を祟り殺した
伝説の霊媒師ヒノモト率いる霊媒師集団との壮絶な戦いの末に
何とか打ち倒す事が出来たが恨みの根源である王を殺し恨みが薄れたから
太刀打ち出来たと語られる化け物中の化け物
幽霊の危険度のSランクはスエの為だけに有ると言っても良い
因みに絶世の美女だったそうな
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