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第9話【クレーマー】
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事務所のドアが開いた。
「いらっしゃ、 ってまた貴方ですか、 しつこいなぁ・・・
それで本日もまた無駄話ですか? 私も暇ですが貴方も暇ですねぇ・・・」
「いや、 ですから何度も言っている様に幽霊は現実に存在するんですって」
「いやいや、 貴女が見えないからって幽霊が居ない証拠にはならないじゃないですか」
「白い鴉?」
「いや、 見た事無いから居ないと言うのは可笑しいじゃないですか
それは貴方の偏見と言う物ですよ」
「子供に悪影響? いやいや何故ですか?」
「いや、 子供は何にでも怖がるべきですよ
寧ろ警戒せずに触って大怪我をしたら事ですって」
「詐欺って、 私は王国からの資格をちゃんと持ってこうして事務所を構えているんですよ
貴方は王国から私にいちゃもん付けて良いという資格を貰っているのですか?」
「私にとっては貴方こそが駄々をこねている様にしか見えませんね」
「これ以上何か言うつもりでしたら弁護士でも立ててから来て下さい
貴方は少々人任せが過ぎますよ、 理論も滅茶苦茶で好き勝手に喋って人に行動を求めるのは
人としてどうかと思いますよ」
「おっと、 殴るのなら法的措置を取らせて貰いますがよろしいのですか?」
「それが賢明ですよ、 大人なんですから我儘ばかり言わないで下さい」
「おかえりなら出口はそちらです、 ではもう二度と来ないで下さい」
ドアが開く、 そして手を振るハシモト。
「あーあ・・・暇だなぁ・・・」
愚痴っているハシモト。
そして事務所のドアを開けるニコ。
「こんにちはー、 これ今日のパンです」
「おー、 ありがとー」
パンをハシモトに渡すニコ。
「声が聞こえましたけども誰かと喋っていたんですか?」
「幽霊なんかいないからこんな商売なんかするな
と言って来ている幽霊否定派のクレーマーと暇潰しに話しただけだよ」
「そのクレーマーは?」
「さっきすれ違わなかった?」
「いえ・・・見てませんけど」
「まぁ幽霊だからね」
「え? 幽霊なのに幽霊を信じない幽霊なんか居るんですか?」
「結構居る、 それ所か自分が死んだ事にすら気が付いていない奴とか結構居る」
「そうなんですかー」
「そう、 例えば君の様に」
「え」
固まるニコ。
手を広げるハシモト。
「冗談だよ」
「冗談に聞こえませんよ・・・」
―――――――――――――――――――――――
【登場人物紹介】
レマ
幽霊を認めずハシモト霊的相談所に
いちゃもんを付けているクレーマーの幽霊
生前からいちゃもんを付けていて
幽霊になってもいちゃもんをつけにやって来るのは見上げた根性
それなりに身形の整っている男性だが貴族ではない模様
生前からハシモトが暇潰しに応対していた
霊格が低く人間に対して害意が全くないので危険度は無害
「いらっしゃ、 ってまた貴方ですか、 しつこいなぁ・・・
それで本日もまた無駄話ですか? 私も暇ですが貴方も暇ですねぇ・・・」
「いや、 ですから何度も言っている様に幽霊は現実に存在するんですって」
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「白い鴉?」
「いや、 見た事無いから居ないと言うのは可笑しいじゃないですか
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「いや、 子供は何にでも怖がるべきですよ
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「おっと、 殴るのなら法的措置を取らせて貰いますがよろしいのですか?」
「それが賢明ですよ、 大人なんですから我儘ばかり言わないで下さい」
「おかえりなら出口はそちらです、 ではもう二度と来ないで下さい」
ドアが開く、 そして手を振るハシモト。
「あーあ・・・暇だなぁ・・・」
愚痴っているハシモト。
そして事務所のドアを開けるニコ。
「こんにちはー、 これ今日のパンです」
「おー、 ありがとー」
パンをハシモトに渡すニコ。
「声が聞こえましたけども誰かと喋っていたんですか?」
「幽霊なんかいないからこんな商売なんかするな
と言って来ている幽霊否定派のクレーマーと暇潰しに話しただけだよ」
「そのクレーマーは?」
「さっきすれ違わなかった?」
「いえ・・・見てませんけど」
「まぁ幽霊だからね」
「え? 幽霊なのに幽霊を信じない幽霊なんか居るんですか?」
「結構居る、 それ所か自分が死んだ事にすら気が付いていない奴とか結構居る」
「そうなんですかー」
「そう、 例えば君の様に」
「え」
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手を広げるハシモト。
「冗談だよ」
「冗談に聞こえませんよ・・・」
―――――――――――――――――――――――
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レマ
幽霊を認めずハシモト霊的相談所に
いちゃもんを付けているクレーマーの幽霊
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幽霊になってもいちゃもんをつけにやって来るのは見上げた根性
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