仲介人ハシモトと愉快な幽霊祓い師達

Mr.後困る

文字の大きさ
27 / 73

第27話【デバッカー】

しおりを挟む
後日、 ハシモトが呼んだ男がチーオヤの屋敷にやって来た。

「ボソボソボソボソボソボソボソボソ」

髪の毛はぼさぼさの中肉中背の眼鏡をかけた男がやって来た。

「えーっと・・・彼は?」
「彼はハガーと言います」

チーオヤがハシモトに尋ねる。

「ボソボソボソボソボソボソボソボソ」
「凄いボソボソ言っているんだが・・・彼は一体何なんだ?」
「デバッカー・・・らしいです」
「デバッカー・・・とは一体?」
「私もさっぱり・・・偶に現れて仕事をして帰る謎の人です」
「はぁ・・・」
「ボソボソボソボソボソボソボソボソ」
「・・・・・とりあえず私の娘を見て貰えますか」
「ボソボソボソボソボソボソボソボソ」
「これちゃんと意志疎通出来てます?」

ハシモトを不安そうに見るチーオヤ。

「大丈夫です、 多分」
「・・・とりあえず娘を見て下さい」
「ボソボソボソボソボソボソボソボソ」

スメーの元に向かう一行。

「ボソボソボソボソボソボソ・・・」

ピタリとボソボソ喋りが終わった、 そして勢い良く扉を開いた。

「!!」

スメーの元に走って向かい向かい、 スメーの髪の毛に何かを差し込む
そして差し込んだ何かに繋がっている板の様な物を取り出して
勢い良く叩き始めた!!

「な、 何をしているんですか!?」
「全く持って分かりません、 ですが霊は苦しんでいる様です」
「除霊・・・なのですか!?」
「分かりません、 彼独特の方法なので私には何一つ理解出来ません」

板を凄まじい勢いで叩きまくるハガー。
最後に一度だけ勢い良く叩く!!

「・・・・・・・」
「終わった・・・のか?」
「その様ですね・・・あ、 見て下さい!!」

スメーの髪の毛の色がショッキングピンクから親譲りの栗色になっていく。

「お、 おぉ!? こ、 これは元に戻っている!?」
「そういう事みたいですね、 ありがとうハガー」
「ボソボソボソボソボソボソボソボソ」
「あぁ、 元に戻っちゃった」

ハガーは立ち上がりその場を離れた。

「あ、 御礼を・・・」
「彼は金に頓着しないんですよ、 一体なんでこんな事をやっているのやら・・・」

離れるハガーの背中を見守る一同であった。

――――――――――――――――――――――――――――


【登場人物紹介】
ハガー
デバッカー
常にボソボソ言っている正体不明の男
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

真実の愛を見つけたとおっしゃるので

あんど もあ
ファンタジー
貴族学院のお昼休みに突然始まった婚約破棄劇。 「真実の愛を見つけた」と言う婚約者にレイチェルは反撃する。

勝手にサインしろと仰いましたので、廃嫡書類に国璽を押して差し上げました

鷹 綾
恋愛
「確認? 面倒だ。適当にサインして国璽を押しておけ」 そう言ったのは、王太子アレス。 そう言われたのは、公爵令嬢レイナ・アルヴェルト。 外交も財政も軍備も―― すべてを裏で処理してきたのは彼女だった。 けれど功績はすべて王太子のもの。 感謝も敬意も、ただの一度もない。 そして迎えた舞踏会の夜。 「便利だったが、飾りには向かん」 公開婚約破棄。 それならば、とレイナは微笑む。 「では業務も終了でよろしいですね?」 王太子が望んだ通り、 彼女は“確認”をやめた。 保証を外し、責任を返し、 そして最後に―― 「ご確認を」と差し出した書類に、 彼は何も読まずに署名した。 国は契約で成り立っている。 確認しない者に、王の資格はない。 働きたくない公爵令嬢と、 責任を理解しなかった王太子。 静かな契約ざまぁ劇、開幕。 ---

冷遇王妃はときめかない

あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。 だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...