仲介人ハシモトと愉快な幽霊祓い師達

Mr.後困る

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第34話【剣聖】

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新聞を読みながらのほほんと過ごすハシモト。

「ココ、 暫く休んでも良いですよ」
「え、 私何かしましたか?」
「最近この近くのお店で殺人事件が有ったじゃないですか
物騒だから暫く事務所を休もうと思いまして」
「うーん、 確かに押し込み強盗は恐いですよね・・・
店主食堂のタイシューさんでしたっけ?」
「大衆食堂のテンシューさんね、 死んだの」
「こういう時こそ霊媒師で幽霊を召喚して事情聴取とかしないんですか?」
「それが出来るの相当高位の人だよ、 お金とか凄いかかるし
あんまり良い趣味とは言えないな」
「何でですか?」
「幽霊を生きている人間の事情で好き勝手するのは良くない、 と言う事さ」
「つまり幽霊をこの世に呼べる方法がある、 と言う事ですか?」

事務所のドアから声がする。

「だ、 誰だ!?」
「失礼・・・」

ドアが開かれる、 そこに居たのは喪服を着た女だった。

「あ、 貴女は剣聖のケンセ!!」

剣聖とはこの国一番の剣の名手である。

「『ハシモト霊的相談所』はここであっていますね?」
「そ、 そうですが・・・何かご相談ですか?
あ、 そ、 そうだコーヒーを」
「要りません」

どさ、 と金貨が入った袋を机の上に出す。

「500万Gあります」
「5、 500!?」
「これである人をあの世から呼び出して貰いたい」
「あ、 ある人? 呼び出す・・・」
「『幽霊を生きている人間の事情で好き勝手するのは良くない』とさっき仰っていました
これはその好き勝手する代金だとお考え下さい」
「ちょ、 ちょっと待って下さい!!
頭が混乱して・・・」
「良いでしょう、 待ちましょう」
「・・・・・」

突然の出来事に混乱するハシモト。
冷静に対処するケンセ。

「落ち着きましたか?」
「え、 えぇ・・・それで呼び出したい人間と言うのは誰ですか?」
「呼び出したい人間は私の相棒のバディです」
「相棒・・・? 貴女に相棒が居たのですか?」
「・・・居ましたよ、 私には立派な相棒が」

ぎりりと歯軋りをするケンセ。

「・・・・・す、 すみません、 不勉強な物で・・・」
「良いんです、 彼が居なくなってからもう五年も過ぎていますし」
「そ、 そうですか・・・・・居なくなってから五年?
つまり死亡したと決まった訳では無い?」
「いえ、 恐らく死亡したのでしょう」

きっぱりと言い切るケンセ。

――――――――――――――――――――――――――――

【登場人物紹介】
ケンセ
この国の剣聖
女性ながら国一番の剣の名手になった実力者
その剣の冴えは一般的な武装をした騎士100名を素手で叩きのめす程である
癇癪を起すと頭を掻きむしる癖がある
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