仲介人ハシモトと愉快な幽霊祓い師達

Mr.後困る

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第33話【殺し屋】

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大衆食堂【タイシュー】、 客が少なかった店だったが
サッキッサが出来てから更に客足が来なくなっていた。
その店で客が座る机に座る男。

「畜生!! 何で客が来ないんだ!!」

大衆食堂【タイシュー】の店主、 テンシューが激怒して机を叩く。

「ひぃ!!」

ウェイターが声を上げる。

「サッキッサが閉まってるんだったらこっちにも客が来ても良いだろ・・・クソ!!」
「あの・・・」
「あぁ!?」
「もう時間ですし、 自分はこれで・・・」

カランコロンとドアベルが鳴り
ウェイターが帰る。

「けっ、 掃除くらいしていけよ・・・まぁ大して汚れてねぇけどよ」

テンシューが立ち上がる。

「本で見た通りに呪ってみたけど全然客が来ねぇ・・・街中の店全部呪うか?」

この男がサッキッサのカバンヌに呪いをかけた張本人である。

「まだ空いているか?」
「!?」

振り返るテンシュー。
そこには黒いコートとテンガロンハットを被った男が立っていた。
逆光で顔は見えない。

「い、 いらっしゃい・・・・・あー・・・と、 とりあえずメニューを・・・」
「アンタの一番の得意料理」
「へ?」
「アンタの一番の得意料理」
「・・・・・わ、 分かりました」

厨房に向かうテンシュー。

「気味の悪い客だな・・・」

テンシューは魚に手を伸ばす。
彼の一番の得意料理は魚の煮つけである。

「・・・・・良いや、 ここは思い切り高い物を作ろう」
「駄目だな」
「!?」

男がテンシューの後ろに立っていた。

「お、 お客さん厨房に入って来ないで下さいよ」
「いや厨房に行ったんだから俺も厨房に来ないと駄目だろう」
「何を言っているんですか」
「厨房に俺も来ないと駄目だろう」

そう言って包丁を取り出す男。

「な、 なんだアンタ!? 強盗か!? 金なら」
「強盗じゃない、 殺し屋だ」
「こ、 殺し屋!?」
「アンタが呪いを使った事は分かっている
人を呪う様な奴はこの世にいちゃいけないんだ、 分かるだろう?」
「な、 何で知っている!?」
「この近くで呪われた奴が居る
ならばこの近くに呪った奴が居る
この近くを探せば呪った奴は見つかる、 そう言う事だ」
「な、 何で見つかった!?」
「さぁね、 俺は殺せと言われただけだ、 押し込み強盗の様にな」
「た、 助けてくれ!! 金は幾らでも払う!!」
「悪いけどこれは仕方のない話なんだよ
人を呪えば穴二つだ、 悪く思うなよ」

―――――――――――――――――――――――

【登場人物紹介】
テンシュー
大衆食堂【タイシュー】の店主
タイシュー自体先代から受け継いだ物で特に料理人としてプライドは無い
得意料理は魚の煮つけだが
一番の人気メニューはチキンカツ
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