仲介人ハシモトと愉快な幽霊祓い師達

Mr.後困る

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第40話【暇人】

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前回から数日後、 事務所に包帯を巻いてやって来たノウェ。

「その怪我は如何したんですか?」

ハシモトが尋ねた。

「光明山に登ったら滑落してこうなった」
「登ろうと思ったんですか・・・あの山を」
「いや、 険しくても山だし登れると思ったんだ」
「正気ですか?」
「ぐうの音も出ない・・・」

ノウェは落ち込む。

「コーヒーです」

ニコがコーヒーをノウェの前に置く。

「・・・本日はどの様な御用件ですか?」
「今日は疾風山で剣聖様が登山の勉強をしていると聞いたので
紹介して貰おうと思って来たんだ」
「その怪我でですか?」
「剣聖様にお会いしたいだけだから登山の事を学ぶつもりは無い」
「・・・これは勝手な想像ですが」

頭を押さえるハシモト。

「貴方、 剣聖様に惚れてますね」
「体のお付き合いをしたいだけで惚れているとは別問題だ」
「兎も角良いお付き合いをしたいのならばバディ氏が居るのだから
生中な事では無理でしょう、 しかし登山仲間と言う形になるのなら」
「勝機は有る、 という事か
しかし怪我を治すのに1ヶ月はかかる、 光明山に登れるようになるのでは無いか?」
「疾風山の登山講習は甘く見積もっても3ヶ月はかかります」
「そうなのか、 ならば怪我を治してゆっくりさせて貰おうか」
「あの・・・一つ良いですか?」

ニコがおずおずと声を上げる。

「何だい?」
「剣聖様もそうですが、 近衛騎士団団長がそんなに休んで大丈夫なんですか?」
「休みはたっぷり貰っている」
「たっぷり貰えるんですか? 責任ある立場じゃないのですか?」
「責任ある立場だからこそ休みがたっぷり貰えるんだよ
我々近衛騎士団を始めとした騎士団にはリフレッシュ休暇等
休みはたっぷりと貰える、 無理を言えば年単位での休暇も貰える」
「えぇ・・・? 貰い過ぎじゃないですか?」
「私もそれは貰い過ぎだと・・・」
「まぁ今の太平の時代、 特に戦争とか争いの火種は無い
平和なもんだよ」

コーヒーを飲むノウェ。

「こうしてのほほんとお茶が飲めるのは素晴らしい事だね」
「そうですねぇ・・・」
「まぁ我々の様な騎士とかが暇な方が世の中は平和だわな」
「何というか納得がいかない・・・」
「仕事熱心で戦争を起こしたい騎士の方が問題だと思うけど」
「それはそうですが・・・」
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