仲介人ハシモトと愉快な幽霊祓い師達

Mr.後困る

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第41話【饅頭屋】

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「コーヒーは美味しいが茶菓子が欲しいな」

ノウェが厚かましく注文を付けて来た。

「饅頭だったら有りますよ」
「コーヒーに合わないだろ・・・でも好きだから貰うよ」
「はい、 どうぞ」

そうしてノウェの前に出て来たのは葬式饅頭だった。

「何で葬式饅頭?」
「大きくて好きなんですよ、 子供の頃から好きだった」
「何となく分からなくも無いが、 常備する程じゃないなぁ」

もぐもぐと饅頭を食べるノウェ、 ピクリ、 と動きが止まる。

「これ美味しいなぁ、 何処のお店の饅頭?」
「これは饅頭堂の饅頭ですね」
「饅頭堂か、 国内有数の饅頭の名店だな
中々手に入らないだろう」
「昔、 修行した時の伝手で割と手に入るんですよ」
「修行?」
「饅頭屋で?」
「いや光明山で修行していた時に出入りの業者の中に饅頭堂が居たんですよ」
「へぇ・・・出入りの業者に・・・」

暫しの沈黙。

「出入りの業者体張り過ぎじゃない? 登山は危険な山だぞ?」
「流石は饅頭堂と、 いう事でしょう」
「流石の意味が分からん・・・しかし饅頭堂のお菓子は本当に美味しいなぁ」

もぐもぐと饅頭を全て平らげるノウェ。
出されていたとはいえ全ての饅頭を平らげるのは非常識では無いのか?
とニコは訝し気だ。

「それでは骨折や捻挫や打ち身を治す為に湯治に行こうと思う
お金は出すから君達も来ないか?」
「私達がですか?」
「え? 何で?」
「色々と面白そうなエピソードが聞きたいんだ」
「温泉旅館殺人事件とか有りますが」
「温泉旅館でそんな話をするもんじゃないよ
サービス回にもなるし行ってみるのは如何だろう」
「ですが・・・今からは少し急過ぎて・・・」
「では時間を開けよう、 どの位にするかね?」
「そうですね・・・では来週末では如何でしょうか」
「そうか、 じゃあ私は先に温泉宿に向かう準備をして先に行っているから
君達は後から来ると良い、 何処の温泉宿かは後で手紙を送るよ」

そう言ってノウェは去って行った。

「しかし温泉宿ねぇ・・・君も来る?」
「行きますよ、 事務所初めての慰安旅行みたいな事ですよね?」
「私は個人的に旅行は何回か言っているから初の慰安旅行では無いかなぁ」
「そうなんですか?」
「お金が沢山有ると旅行に行きたくなる性分なので」
「貯金しましょうよぉ」
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