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古代でぶ妖精文明遺跡の謎
質問攻め(王子side)
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サンライズとアスパルはマルファスの問いに答えていた。
用意された椅子に座って数多くの質問を投げかけられている。
「ではフライ・ボウル・ビアの行った
帝国市民化について貴方方は如何思っていますか?」
「・・・・・質問の意味が分からない」
「・・・同じく」
はぁ、 とため息を吐くマルファス。
「二人共、 真面目に考えているのか?
さっきから分からないばかり言っているじゃないですか」
「だから、 何を言っているのか分からないんだ」
「そうですよ、 さっきから誰誰の何何について如何思うとか、 分からないわよ」
「貴方達の政治的思想を知っておきたいんですよ」
「政治的思想だと? そんなの如何でも良いじゃないか」
「「「良い訳があるか」!!」」
聖女三人からツッコミが入る。
「貴方達は王族とその妻なんですから政治的な立ち位置をはっきりしておかないと
我々も困ります」
「困るって・・・お前達は聖女だろ?
そういう政治とかとは関係無い所にあるのではないのか?」
「否、 聖女とは責任ある立場、 政治にも密接に関わります」
「・・・・・さっきからお前ばかり質問して不公平だ」
サンライズが不満げに言う。
「私はアスパルの聖痕の傷を癒して欲しい、 それは教会には可能なのか?」
「質問しているのは此方なんですがね、 まぁ答えましょう
癒す事は不可能ですが痛みを和らげる事は可能です」
「痛みを和らげる?」
「その通り、 十二聖女の首席は痛みを和らげる力を神から賜っております
この力で我ら聖女の聖痕の苦痛を和らげて下さっているのです」
「なるほど・・・ではアスパルの苦痛も和らげる事が可能なのか?」
「聖女として我等に協力して貰えれば」
マルファスの言葉に眉を顰めるサンライズ。
「無償の愛、 では無いのか?」
「うん?」
「教会は無償の愛、 が教義だった筈」
「無償の愛は捧げても、 それを要求するのは如何かと思いますよ?
では次の質問に入ります、 貴方達は人は死んだら如何なると思いますか?」
「死んだら地獄か、 天国に行くのだろう? 教会の教義はそうだった筈だ」
「・・・・・」
アスパルは黙っている。
「アスパル? 如何した?」
「・・・わ、 分かりません・・・」
「・・・・・そう、 暫くお待ち下さい」
マルファスは立ち上がった、 アルマロスとオリエンスを連れて別室に向かった。
「アスパル、 今のは不味かったんじゃないのか?
教会の教義じゃない答えを言うのは機嫌を損ねたかもしれない」
「う・・・」
アスパルには前世の記憶がある。
それを馬鹿正直に言う訳は無いがだからと言って否定する気にもなれないのだ。
「僕達、 そろそろ座りたいです」
「足が・・・」
ウルとスノーがずっと立ちっぱなしだった為、 足が震えている。
「大分、 時間が経っているが・・・訳が分からん
意図が掴めん・・・不安だ・・・」
「心配ですね・・・」
用意された椅子に座って数多くの質問を投げかけられている。
「ではフライ・ボウル・ビアの行った
帝国市民化について貴方方は如何思っていますか?」
「・・・・・質問の意味が分からない」
「・・・同じく」
はぁ、 とため息を吐くマルファス。
「二人共、 真面目に考えているのか?
さっきから分からないばかり言っているじゃないですか」
「だから、 何を言っているのか分からないんだ」
「そうですよ、 さっきから誰誰の何何について如何思うとか、 分からないわよ」
「貴方達の政治的思想を知っておきたいんですよ」
「政治的思想だと? そんなの如何でも良いじゃないか」
「「「良い訳があるか」!!」」
聖女三人からツッコミが入る。
「貴方達は王族とその妻なんですから政治的な立ち位置をはっきりしておかないと
我々も困ります」
「困るって・・・お前達は聖女だろ?
そういう政治とかとは関係無い所にあるのではないのか?」
「否、 聖女とは責任ある立場、 政治にも密接に関わります」
「・・・・・さっきからお前ばかり質問して不公平だ」
サンライズが不満げに言う。
「私はアスパルの聖痕の傷を癒して欲しい、 それは教会には可能なのか?」
「質問しているのは此方なんですがね、 まぁ答えましょう
癒す事は不可能ですが痛みを和らげる事は可能です」
「痛みを和らげる?」
「その通り、 十二聖女の首席は痛みを和らげる力を神から賜っております
この力で我ら聖女の聖痕の苦痛を和らげて下さっているのです」
「なるほど・・・ではアスパルの苦痛も和らげる事が可能なのか?」
「聖女として我等に協力して貰えれば」
マルファスの言葉に眉を顰めるサンライズ。
「無償の愛、 では無いのか?」
「うん?」
「教会は無償の愛、 が教義だった筈」
「無償の愛は捧げても、 それを要求するのは如何かと思いますよ?
では次の質問に入ります、 貴方達は人は死んだら如何なると思いますか?」
「死んだら地獄か、 天国に行くのだろう? 教会の教義はそうだった筈だ」
「・・・・・」
アスパルは黙っている。
「アスパル? 如何した?」
「・・・わ、 分かりません・・・」
「・・・・・そう、 暫くお待ち下さい」
マルファスは立ち上がった、 アルマロスとオリエンスを連れて別室に向かった。
「アスパル、 今のは不味かったんじゃないのか?
教会の教義じゃない答えを言うのは機嫌を損ねたかもしれない」
「う・・・」
アスパルには前世の記憶がある。
それを馬鹿正直に言う訳は無いがだからと言って否定する気にもなれないのだ。
「僕達、 そろそろ座りたいです」
「足が・・・」
ウルとスノーがずっと立ちっぱなしだった為、 足が震えている。
「大分、 時間が経っているが・・・訳が分からん
意図が掴めん・・・不安だ・・・」
「心配ですね・・・」
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