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古代でぶ妖精文明遺跡の謎

留年を知らされるサンライズとアスパル(王子side)

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サンライズ達が部屋の中で待っていた。
サンライズとアスパルは椅子に座り。
ウルとスノーが壁にもたれかかっている。

「一体何時まで待たせるのか・・・」
「御待たせした」

サンライズの愚痴に呼応するように
マルファスがアルマロスとオリエンスを連れてサンライズ達のいる部屋に戻って来た。

「とりあえずアスパル令嬢、 貴方が聖女として活動するかについてですが」
「アスパルは私の妻になる、 つまり王妃になる女性だ
この国に帰化する事はあり得ない」
「サンライズ殿下、 貴方そうも言ってられない状況ですよ?」
「何? どういう事だ?」

新聞を手渡すマルファス。
サンライズは新聞を受取る。

「何々・・・【サンライズ殿下、 まさかの留年!?】・・・留年!?」
「「「留年!?」」」

サンライズの言葉に驚愕するウルとスノー、 そしてアスパル。

「えぇ、 カラメル王国学院にも確認を取りましたが
単位が全く足りなく殿下とアスパル令嬢は留年していますね」
「そんな馬鹿な!? あり得んだろう!!」
「事実ですアスパル令嬢に関しては履修登録すらしていない様ですね」
「な・・・アスパル!?」
「・・・・・」

顔を真っ青にするアスパル。
確かに全く勉強はしていなかったがこんな事になるとは想定していなかった。

「で、 殿下、 何とか単位取得出来ませんかね・・・」
「く・・・今すぐに国に戻る必要が・・・」
「いや、 無理でしょう!! こんな新聞記事になっているんですよ!?
もう手遅れでしょう!!」

ウルが叫ぶ。

「殿下・・・だからあれ程、 授業には出る様にと言ったのに・・・」

スノーが呟く。

「そして先程言いましたがアスパル令嬢が聖女として活動するかという問題ですが
聖女の採用には大卒が条件になっています、 カラメル王国で言うと
カラメル王国学院の学力が有れば良いですが、 卒業出来ていないとなると難しいですね」
「・・・アスパルはさっきも言ったが帰化はしない・・・」
「しかしサンライズ殿下、 このままだと貴方、 王位を継ぐ事すら怪しいのでは?
流石に留年がこうも大っぴらにされては問題になるでしょう」
「・・・・・アスパル・・・すまないが聖女として働いて貰えるか?」
「・・・分かりました」

留年した以上、 ただの娘同然の立場なのは不味いと考えたアスパルが答えた。

「それでは学力テストをします
アスパル令嬢だけ別室に連れて行きますが宜しいですか?」
「・・・何かしたら許さないぞ」
「大丈夫です」

マルファスはアスパルを連れて別室に向かった。
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