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古代でぶ妖精文明遺跡の謎

八方塞(アスパルside)

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「貴方も転生者・・・」
「その通り、 聖女達の中に他にも何人か転生者が混ざっている」
「・・・死んだら地獄か天国に行くって言うのが教会の教義じゃないの?」
「シビリアンコントロールの為の方便だ」
「シビ・・・? まぁ兎も角貴女も転生者だったって言う事?
スイーツキングダムでは貴方は居なかったじゃない」
「次回作には出てただろう」
「次回作・・・?」
「知らないのか?」
「知らないわ・・・」

大姉様と呼ばれた豪華なベールを付けた聖女が一瞬黙る。

「スイーツキングダムはサークルランドサーガシリーズの作品だと知らなかったのか?」
「知らなかった・・・私は普通の主婦で
普通にスイーツキングダムをプレイしていただけだったし・・・」
「主人公だからと大して努力も勉強もしていなかったんだろう?」
「うぅ・・・」

アスパルは悔しそうにする。

「まぁ良いだろう
さっきも言ったがお前の選択肢は我々に使われるしかない
お前は努力しなかった怠け者だ、 私がお前を適切に管理してやろうじゃないか」
「管理って・・・」
「育成と言った方がそれっぽいか
恋愛ゲームには良く有るだろ? スケジュールを熟して主人公を成長させるシステム」
「いや・・・そうだけど・・・だけど・・・」
「グダグダ抜かすな、 良いか?
私は聖女だったが本来ならば首席になるキャラクターじゃない
私は努力して自らを高める事を腐心していった
お前がサンライズと会っている間、 私は必死に勉強した
お前がフロートと遊んでいる間、 私は必死に魔法の修行をした
お前がウルを慰めている間、 私は鍛錬をして体を鍛えた
お前がウィノと過ごす間、 私は人脈を作る為に媚を売っていた
私がこうしてここに居るのは私が転生したからじゃない
私の努力の結果なんだ、 お前は怠けていたからこういう如何しようも無い状況になっている」
「ぐ・・・」

歯軋りをするアスパル。

「お前が我々に使われる事を拒否するのならば
お引き取り願おう、 その場合、 お前は聖痕の痛みに悩まされ
更にサンライズを堕落させて共に留年したと言う境遇も背負うだろう
私達と袂を別ったならば教会のサポートは得られない事も承知せよ」
「うぅ・・・」
「さぁ如何する? 地獄に落ちるか、 我々に使われるか選べ・・・」

アスパルは悔し涙を流しながら言った。

「貴女達に従います・・・」
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