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冥府にGO!!

帝国の刑務所事情(ウィノ&アラモードside)

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「殺される・・・死刑になる?」
「いや、 それは無いと思うけどもさ、 ウィノ、 アンタは大事な事忘れていない?」
「大事な事・・・?」
「私、 14最なのよ」
「・・・・・大事、 ですか?」

ぽつりと呟くウィノ。

「大事よ、 未成年の、 しかもうら若き乙女を拉致したとなりゃあ
もう刑務所に行ったら間違い無く他の囚人から殺されるでしょ
ロリコン誘拐犯とかマジで終わっている」
「ロリコン・・・?」

首を傾げるウィノ。

「児童性愛者だね」
「そう見られるのは本当に嫌ですね・・・でもアラモード殿下は
年下とは思えませんね」
「ドヤァ( ・´ー・`)」
「・・・でも帝国って他の囚人に殺されるとか有るんですか?」
「そもそも帝国の刑務所で生きて出られるケースは他国に比べると少ない
お偉いさんの不評を買った奴やまた問題起こすだろうと危険視される奴は
刑務所内で殺される
魔道具の素材に人体が必要な場合にちょくちょく人が『無くなる』ケースも多い」
「そんな事して問題にならないんですか?」
「アンタは帝国の刑務所内での死亡した人数とか把握しているの?
王国の刑務所内での死亡人数にすら興味無いでしょ
帝国でも情報公開はしているし調べればどれだけ刑務所で人が死んでいるか分かるけども
そもそも調べる人間がいないから問題にならない」
「・・・・・」

確かに気に留めた事は無い。
ウィノは愕然とした。

「ましてやアンタは皇族を拉致した奴
王国も関わりたく無いでしょう、 そんな居なくなっても良い奴をほっとくとは思えない」
「・・・貴女を皇帝にするか、 死ぬか、 ですか」
「そうなるわね」
「・・・・・はぁ・・・」

溜息を吐くウィノ。

「まぁ今回の事はアンタの自業自得も含まれるんじゃないの?
アンタが色々有って勘当されたって言う話
アンタが真面目にやっていれば防げたはずじゃない」
「・・・そう、 なんですかね」
「そうよ、 積極的に騎士として盗賊のアジトにでも行って
皆殺しにして来ればよかったのよ」
「いや、 流石にそれは・・・」
「だって騎士でしょう?」
「騎士のイメージがちょっとおかしいとしか・・・」
「そうかしらねぇ・・・うーん、 お腹空いたしラビーに何か作って貰いますかね」
「それが良いでしょうね」

小屋からひょっこり出てレストラン・スコヴィルに向かう二人だった。
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