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冥府にGO!!

死者のロープ(ウィノ&アラモードside)

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寂れた廃マンションの一室。
飯盒を火にかけて何かの植物を煮だしているアラモード。
それを見るウィノ。
何処からか持って来たバケツ。

「・・・・・一体何をしているのですか?」
「アヤワスカと言う帝国の中でも一番強い物だ」
「物? ・・・・・麻薬ですか!?」
「何を驚く、 麻薬によるバフは帝国ではメジャーでしょう」
「いや・・・だって・・・」

ウィノは一応は騎士、 だからそういう事情は知っている。

「貴方はお姫様じゃないか!! こんな危なっかしい真似をするなんて・・・」
「確かにヤバい代物だが座して死ぬよりはマシ
そんな世界の終わりみたいな顔をしないで危ない橋を渡るのは私よ」
「いや・・・でも・・・!!」
「大丈夫だ、 問題はアヤワスカは飲んでから30分は動けないから
その間、 ガードしてね」
「ガードって・・・30分動けなくなるって」
「安心しなさい、 30分経ったら5分で外の亜人皆殺しにしてやるわ」
「そこまで強くなるんですか!?」
「うん」

飯盒から煮だしたアヤワスカをコップによそうアラモード。

「・・・・・俺も飲むの!?」
「いや、 私だけだよ、 今回はコップ1杯で充分」

ごくり、 アヤワスカを飲むアラモード。

「あぁ!!」
「落ち着k」

アラモードはバケツに嘔吐した。

「ちょ!!」
「大丈夫、 単なる前段階よ」

アヤワスカは服用時に吐き気、 悪寒等の症状が出る。

「ほ、 本当に大丈夫ですか!?」
「心配し過ぎ、 それより見張り」
「は、 はい!!」

アラモードをちらちら見ながら見張りを始めるウィノ。

「アラモード殿下が周囲に張り巡らせた木ですがかなりの勢いで切られてますね」

嘔吐するアラモード。

「はぁ・・・はぁ・・・まぁ所詮は木だからね・・・」
「も、 燃やされたら不味いのでは?」
「私を人質に取りたいでしょうからそれは無いわね」

息を切らし冷や汗を流すアラモード。

「・・・・・」
「何よ」
「自分が情けない・・・女子供に薬飲ませて・・・
戦って貰って・・・自分が惨めだ・・・」
「じゃあ次の機会に頑張れば?」
「え?」
「今回は私が戦うから次機会有ったら貴方が戦ってよ」
「あぁ・・・う・・・」

嘔吐するアラモード。

「はぁ・・・それより見張り!!」
「は、 はい!!」

見張りに戻るウィノだった。
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