277 / 426
冥府にGO!!
詳細(ベッコside)
しおりを挟む
カラメル王国の王都ブリュレのプリン城。
プリン城の片隅には小さな塔がある。
表向きには礼拝堂。
歴代の王達の鎮魂の為に日々王族達が祈りを捧げる為に立ち入る事になっている。
裏向きには王族の鍛錬場。
王族が日々自らを鍛える為にトレーニングをしている。
過去に鍛える事を恥と考える文化が有った、 鍛える事を隠匿する為に
礼拝堂と言うカバーストーリーを作ったのだ。
と言うのが一般的に知られている情報であり
この塔の実態は王族、 或は王族の血縁者
許可を得た公爵家以上の者のみが立ち入れる秘密の区画。
塔の内部にはカラメル王家が秘匿している物品が
分類毎に部屋分けされて保管されている。
ベッコは塔を登りながら部屋の前を通り過ぎる。
【禁書指定魔導書】【着用禁止指定宝飾物】【特定外来生物標本】の部屋を通り過ぎた時に
中から声がしたので早歩きしたので少し息が上がっている。
「・・・・・ここか」
ベッコは一つの部屋の前に立った。
部屋には【固有魔法全書】と書かれていた。
ベッコは部屋の鍵を開けて中に入る。
部屋の中に入ると直ぐにドアを閉めて内鍵をかける。
部屋の中は大量の本が詰まった本棚と机と椅子があった。
ベッコは備え付けの机と椅子に座り一息吐く。
幾ら覚悟を決めたとはいえ、 危険物が詰まった場所に居るのは精神的に辛い。
「・・・よし」
覚悟を決めて部屋の中の本棚から一冊の本を探す。
ベッコは【テンパリング】と書かれた本を本棚から取り出した。
【固有魔法全書】の部屋にはカラメル王国で確認された
全ての固有魔法の詳細情報が記載されている。
ベッコはビターにテンパリングを使わせる為に何か方法が無いかと探る為にここまで来たのだった。
「・・・・・うぐ」
ベッコは吐きそうになった。
テンパリングの情報にはビターの祖先が
如何にしてテンパリングと言う魔法を作ろうと思ったのか
その原初の衝動とも言うべき凄惨な物語が記載されていた。
そして如何に人を混ぜ合わせるのかを理論的に説明していた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
人を人とも思わない非情な魔法である。
しかしそんな手段を使わなければならない程、 過去は酷い時代だったと言える。
そしてベッコも追い詰められている状況なのだ。
「ちゃんと見ないと・・・ちゃんと見て、 交渉しないと・・・」
ベッコは本を再び読み始めた。
プリン城の片隅には小さな塔がある。
表向きには礼拝堂。
歴代の王達の鎮魂の為に日々王族達が祈りを捧げる為に立ち入る事になっている。
裏向きには王族の鍛錬場。
王族が日々自らを鍛える為にトレーニングをしている。
過去に鍛える事を恥と考える文化が有った、 鍛える事を隠匿する為に
礼拝堂と言うカバーストーリーを作ったのだ。
と言うのが一般的に知られている情報であり
この塔の実態は王族、 或は王族の血縁者
許可を得た公爵家以上の者のみが立ち入れる秘密の区画。
塔の内部にはカラメル王家が秘匿している物品が
分類毎に部屋分けされて保管されている。
ベッコは塔を登りながら部屋の前を通り過ぎる。
【禁書指定魔導書】【着用禁止指定宝飾物】【特定外来生物標本】の部屋を通り過ぎた時に
中から声がしたので早歩きしたので少し息が上がっている。
「・・・・・ここか」
ベッコは一つの部屋の前に立った。
部屋には【固有魔法全書】と書かれていた。
ベッコは部屋の鍵を開けて中に入る。
部屋の中に入ると直ぐにドアを閉めて内鍵をかける。
部屋の中は大量の本が詰まった本棚と机と椅子があった。
ベッコは備え付けの机と椅子に座り一息吐く。
幾ら覚悟を決めたとはいえ、 危険物が詰まった場所に居るのは精神的に辛い。
「・・・よし」
覚悟を決めて部屋の中の本棚から一冊の本を探す。
ベッコは【テンパリング】と書かれた本を本棚から取り出した。
【固有魔法全書】の部屋にはカラメル王国で確認された
全ての固有魔法の詳細情報が記載されている。
ベッコはビターにテンパリングを使わせる為に何か方法が無いかと探る為にここまで来たのだった。
「・・・・・うぐ」
ベッコは吐きそうになった。
テンパリングの情報にはビターの祖先が
如何にしてテンパリングと言う魔法を作ろうと思ったのか
その原初の衝動とも言うべき凄惨な物語が記載されていた。
そして如何に人を混ぜ合わせるのかを理論的に説明していた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
人を人とも思わない非情な魔法である。
しかしそんな手段を使わなければならない程、 過去は酷い時代だったと言える。
そしてベッコも追い詰められている状況なのだ。
「ちゃんと見ないと・・・ちゃんと見て、 交渉しないと・・・」
ベッコは本を再び読み始めた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
96
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる