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冥府にGO!!

子宮の部屋(アラモードside)

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マヤとスカイに連れられ彼女達のアジトの隠し通路を通り
アラモードは奇妙な場所に連れられた。

「ここは私とスカイしか通れない道
側近の者でも通った事は無いわ、 感謝しなさい
貴女が初めてのゲストよ」
「・・・・・」

アラモードは郷愁と不快感を同時に感じた。
懐かしさと嫌悪感を感じる通路だ。

「何? ここは・・・」

壁が臭い。
肉を防腐処理している様だが、 独特な匂いである。

「亜人達の女を解体して作った産道を模した通路よ」

マヤが答える。

「悪趣味極まりないわね」
「私もそう思う」
「黙ってなさいスカイ、 必要なのは分かっているでしょ」
「分かっては居るけども気持ち悪いのは確かよ・・・あんまり来たくは無い場所ね」
「うるさい、 良いからこっちに」

扉も悪趣味である、 防腐処理を施した肉の扉。
これもまた悪臭を放っている。

「胎盤を使った扉よ」
「説明は良いわ、 気分悪い
と言うか貴女達、 亜人とは言え女をかなり殺してるわね
正義の味方を僭称する【純白の真珠】とは思えない暴挙よ」
「仕方がない、 正しい事を成す為よ」

マヤは断言する。

「スカイさん、 貴女もそう思っているんですか?」
「正義とか私は如何でも良い、 あの馬鹿の無念を晴らしたい
そういう意地で戦っている」
「あ、 そう、 正義の為よりはいい理由ですね」
「うるさいわね二人共、 それじゃあ開けるわよ」

胎盤の扉を開ける。
圧倒的悪臭、 防腐処理に加えて魔術的な作用が見て取れる。
部屋の中にはびっしりと防腐処理を施した肉の壁。
そして魔方陣や魔術的なあれこれが並んでいた。
何より目を引くのは部屋の真ん中の台座に有る死体。

「アレは・・・シアン・ラプラス!!」

純白の真珠参謀、 シアン・ラプラスの死体が台座に置かれている!!

「一体何なのよこれは!! アンタ達仲間の死体を冒涜するって言うの!?
こんな悪趣味な物なんて見たく無かったわ!!」
「落ち着きなさい、 これはシアンの意志よ」
「どういう事よ!!」
「貴方には説明する必要があるだろう
シアンの固有魔法、 そして彼女の子の固有魔法を」
「・・・子? 子供がいるの? シアンに?」
「その通り」
「誰との子?」
「我が団長、 白のフライ以外に有る訳有るまい」
「フライの子・・・何という事・・・」

驚愕するアラモードだった。
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