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冥府にGO!!
無貌の子(アラモードside)
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「シアンの子の魔法はシアンによると無形の固有魔法らしい」
「無形・・・?」
首を傾げるアラモード。
「まだ生まれて間もない子供故に決まった形が無い」
「・・・・・それって固有魔法って言えるの?」
「違う違う、 この固有魔法は他者のイメージによって変化する」
「他者のイメージ?」
「他者のイメージ、 指向性と言い換えても良いかな
そのイメージに従って魔法が形作られる魔法」
「要するに人任せ、 って事だ、 下らない」
「そう、 人任せだ、 相手が怖がってくれないと
脅威に思ってくれないと全く意味の無い魔法だ」
ふっ、 と笑うマヤ。
「だがしかし、 怖がらずとも脅威に思い対応する奴が一人は確実に居るだろう」
「・・・誰?」
「かつての好敵手の子供ならば自分を脅かすに違いないと警戒する男」
「・・・父上」
ぽつりと呟くアラモード。
フライが最大のライバルだった白のフライを警戒していると言う事は
充分に分かっている。
「まぁフライが警戒しなくてもこう発表すれば良い
『シアンの子の固有魔法は皇帝フライに連なる者達を虐殺できる魔法』と
こうすればこの帝国中にイメージが伝わるだろう」
「そんな無茶な・・・誰が信じるのよ」
「だからこそのラビーだ、 ラビーの固有魔法
そして固有魔法で充分脅してからの発表
この2枚の手札で私は現在のビア帝国をひっくり返す!!
そして正義の帝国を築くんだ!! 今度こそ!!」
空に向かって両手を広げるマヤ。
「さぁ、 アラモード殿下、 貴女も一緒に」
「質問に答えてないだろう」
「はい?」
「何でシアンはこの様になっているの?」
「シアンは自分が出産には耐えられない事
そしてこの無貌の子を今すぐに産んでも黒のフライを倒す決定打にならない
だからこそタイミングを計る為に自分自身を赤子を閉じ込める魔道具に作り替え
出産のタイミングを待っているのよ」
「・・・父上はクズだ、 それは認めよう」
「だったら」
「だがしかし!!」
叫ぶアラモード。
「赤子を軍事利用しようなんて馬鹿な事は言わない
結局の所、 貴女は人頼りじゃない
そして貴女は自分の仲間の子供すら自分の為に使おうとする
全く信用が出来ない」
「ならここで死にますか?」
マヤが輝き始める。
「私にこれを見せたのは間違いだったわね」
アラモードは体中に隠した全ての種を急成長させて
ここを台無しにするつもりだ、 自分も巻き添えで死ぬだろうが
シアンも胎の子もただでは済まないだろう。
「馬鹿め・・・」
マヤが呟いた。
そして叫び声が響く。
「外から!? 侵入者か!?」
スカイが叫ぶ。
「見張りが誰かにやられたようね、 貴女は後回しにしましょう」
「ならば大人しくしてよう、 死にたくないし
助けを待つ事にしましょうか」
「無形・・・?」
首を傾げるアラモード。
「まだ生まれて間もない子供故に決まった形が無い」
「・・・・・それって固有魔法って言えるの?」
「違う違う、 この固有魔法は他者のイメージによって変化する」
「他者のイメージ?」
「他者のイメージ、 指向性と言い換えても良いかな
そのイメージに従って魔法が形作られる魔法」
「要するに人任せ、 って事だ、 下らない」
「そう、 人任せだ、 相手が怖がってくれないと
脅威に思ってくれないと全く意味の無い魔法だ」
ふっ、 と笑うマヤ。
「だがしかし、 怖がらずとも脅威に思い対応する奴が一人は確実に居るだろう」
「・・・誰?」
「かつての好敵手の子供ならば自分を脅かすに違いないと警戒する男」
「・・・父上」
ぽつりと呟くアラモード。
フライが最大のライバルだった白のフライを警戒していると言う事は
充分に分かっている。
「まぁフライが警戒しなくてもこう発表すれば良い
『シアンの子の固有魔法は皇帝フライに連なる者達を虐殺できる魔法』と
こうすればこの帝国中にイメージが伝わるだろう」
「そんな無茶な・・・誰が信じるのよ」
「だからこそのラビーだ、 ラビーの固有魔法
そして固有魔法で充分脅してからの発表
この2枚の手札で私は現在のビア帝国をひっくり返す!!
そして正義の帝国を築くんだ!! 今度こそ!!」
空に向かって両手を広げるマヤ。
「さぁ、 アラモード殿下、 貴女も一緒に」
「質問に答えてないだろう」
「はい?」
「何でシアンはこの様になっているの?」
「シアンは自分が出産には耐えられない事
そしてこの無貌の子を今すぐに産んでも黒のフライを倒す決定打にならない
だからこそタイミングを計る為に自分自身を赤子を閉じ込める魔道具に作り替え
出産のタイミングを待っているのよ」
「・・・父上はクズだ、 それは認めよう」
「だったら」
「だがしかし!!」
叫ぶアラモード。
「赤子を軍事利用しようなんて馬鹿な事は言わない
結局の所、 貴女は人頼りじゃない
そして貴女は自分の仲間の子供すら自分の為に使おうとする
全く信用が出来ない」
「ならここで死にますか?」
マヤが輝き始める。
「私にこれを見せたのは間違いだったわね」
アラモードは体中に隠した全ての種を急成長させて
ここを台無しにするつもりだ、 自分も巻き添えで死ぬだろうが
シアンも胎の子もただでは済まないだろう。
「馬鹿め・・・」
マヤが呟いた。
そして叫び声が響く。
「外から!? 侵入者か!?」
スカイが叫ぶ。
「見張りが誰かにやられたようね、 貴女は後回しにしましょう」
「ならば大人しくしてよう、 死にたくないし
助けを待つ事にしましょうか」
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