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大波乱!?料理対決!!

糠漬け蒸し鶏

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レストラン・スコヴィルにて仕込みをしていたラビー。

カランコロンと誰かが来た様だ。

「おいーっす」

店の中に入って来たのは顔が秤になっている料理人。

「あら、 久しぶり、 いや来ていたのかしら?」
「うん? どういう事だ?」
「ちょっと出かけれていたから」
「久々に来たのは訳がある、 今回作って来たのはこれだ」

そう言って持ってきたバスケットから取り出したのは・・・

「蒸し鶏?」

蒸し鶏である、 その上に細かく刻んだ葱とキュウリを乗せてラビーに出した。

「この匂いは・・・」
「おでぶちゃんにもー」

でぶ妖精がよじ登って来た。

「はいはい」

でぶ妖精に蒸し鶏を一切れ上げて食べるラビー。

「まずは鶏だけで・・・これは・・・」
「にょーおいしいにょー、 酸味があるにょー」
「・・・・・」

キュウリを食べるラビー。

「なるほど、 鶏肉を糠漬けして蒸した、 って事ね」
「その通り、 鶏肉とキュウリを糠に漬けて調理してみた
分かり易く旨い!! とはならないが冷めても旨いだろう?」
「確かに、 糠は好き嫌いがあるからね、 でも私は好きですよ」
「そう言ってくれると助かる、 店でも人気が無いメニューでな」
「確かにダイナーだったらもっと分かり易くガッーって行きたくなるかもしれない
糠の独特な感じが苦手って人も居るだろうしね」
「そうだな・・・辛さ一本のお前は思い切っていると思うぞ」
「確かに辛いのは好きだけどもそれだけって訳じゃないからね
辛さ控えめなのも作れるよ」
「地力が有るんだよな、 でもちょっと気になるんだが」

新聞を取り出す料理人。

「これってお前の事だろ?」
「うん?」

新聞にはラビーと他七名が八王の料理対決に出場する旨の記事が書いてあった。

「新聞って高価なのに何で持っているの?」
「古新聞はそこそこ安いんだよ」
「へぇ・・・しかし他の面々が気になる人が多過ぎね、 何で発明王本人が出るのよ」
「うーん・・・でも発明家って事は料理得意じゃねぇのか?
ビーカーかフラスコでコーヒー作っているイメージある」
「あー・・・・・何となく分かるわ」
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