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大波乱!?料理対決!!

答え?(サンライズside)

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「・・・・・はい?」

困惑するカー。

「だから、 お前はアスパルの為に命を賭けられるのか、 と聞いているんだよ」
「・・・・・」

考えるカー。

「如何した? お前の好意とやらはその程度なのか?」
「カラメル王国ではそれが一般的なのですか?」
「・・・・・何?」

逆に聞き返されたサンライズ。

「僕はアスパルさんと友人ですからアスパルさんに
『私の為に命を賭けられるか』聞かれるのは分かります
しかし貴方に『アスパルの為に命を賭けられるか』と聞かれるのは分からない」
「・・・・・・・・・・確かに可笑しな問いだった許してくれ」

流石に失敗だった、 と判断したサンライズは頭を下げて謝罪した。

「い、 いえいえ!! 頭を下げる事はありません!!」
「ならば良し」

頭を上げるサンライズ。

「私としてもここまで人を愛した事は無かったから変な質問をしてしまった」
「そ、 そうですか・・・」
「ただ命を賭ける賭けないは置いておくとしても・・・
そうだな、 例えばお前とアスパルが歩いていた時にナイフを持った暴漢が出たら
アスパルの為に身を張れるか?」
「ナイフ・・・」
「そうだ、 襲われても怪我で済む、 死にはしないとしたら、 如何だ?」
「うーん・・・暴漢が出る所をそもそも歩かない、 と言うのが正解ですかね」
「悪かった、 例え話だ」
「そうですね、 ならアスパルさんを連れで全力で逃げます」
「・・・・・」

例えが通じない、 国家間の考え方のギャップなのだろうか?

「普通は守るか守らないかの二択じゃないのか?」
「そもそも、 僕とアスパルさんが二人でいる状況は食事を摂る時も
二人と言いますが食堂だったら校内ですから実際には二人ではなく
暴漢が入る余地のない場所です」
「外で買い物に行くとかあるだろ」
「外で買い物に行くなんて恋人が居る人とそんな事しますか?」
「・・・・・気遣いの出来る男だな」
「え、 えぇ・・・まぁ・・・」
「・・・・・じゃあアスパルを任せられるか?」
「お、 お任せ下さい、 あ、 も、 勿論女性としてではなく」
「分かっている」
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