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大波乱!?料理対決!!

名産品

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亜人圏中心部、 会場近くの街にて変装しながら食事をする
【ダイナー・ファニーズ】料理人。
彼は地元の一般的な食堂にやって来た。
食べているのは地元の名物料理【ほうれん草のクルミ胡麻和え】と
【鶏肉の梅肉添え】である。

「・・・・・」

揚げ物食いて―と思いながらも【ダイナー・ファニーズ】料理人は黙々と食べていた。

「兄ちゃん、 見ない顔だな、 料理対決を見に来たのかい?」

食堂の店主がやって来た、 昼過ぎの暇な時間帯なのでこうして暇を潰している。

「そんな所だ、 しかし名物って聞いたがほうれん草はクルミとゴマは旨いが
ほうれん草は駄目だな」
「まぁ、 名産品はクルミとゴマだからね
この二つを使う料理としてのほうれん草だからほうれん草自体は
あまり良い物とは言えないかもな」
「この鶏肉もまぁまぁ旨いが梅肉が邪魔だ」
「その梅干しは俺が漬けた」
「・・・・・」

軽く溜息を吐いた【ダイナー・ファニーズ】料理人。

「まぁ良いか・・・ごちそうさん」

そう言って大量のオリーブオイルを置いて行く【ダイナー・ファニーズ】料理人。

「さて・・・と・・・」

【ダイナー・ファニーズ】料理人は街中をふらついたのだった。



一方その頃ラビーは近辺の名産品を注文して届けさせたのだった。

「これで全部ですね」
「ありがとうございます
名産品は鶏肉、 ごま、 大豆、 クルミ、 胡瓜、 アボカド
そして目玉のカタクチイワシ」
「カタクチイワシ? って魚? 魚が名産品?」
「養殖してるんだとさ」
「ほへー・・・すっごい・・・」

感嘆する盾の騎士。

「流石は中心部、 色んな物が有るなぁ」
「養殖だから普通の魚よりも安価だがそれでも中々ふんだくられた」
「あちゃあ・・・・・しかしこんな小さい魚なんて食えるんですか?」
「煮干しにしますよ」
「煮干し? 煮干しってあの煮干し? あの何か空の下に干すアレですか?」
「あれよりももっと簡単に作る事が出来ますよ」
「それはそれで楽しみですな、 しかし煮干しで一体何を作るつもりですか?
煮干しって出汁に使うのでは」
「まぁ見ていて下さいよ」

にこり、 と笑うラビーだった。
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