エロ道がッ!!

芥川虎之助

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第1話 道力

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 いつからこうなってしまったんだ。大学に行かなくなってから1ヶ月経つ。最初はそれなりにうまくやってたんだけどなあ、もう疲れたよマジで。人に合わせんのだるすぎる。
 一人暮らしのボロアパートでひたすら時間を浪費し、ハリのない人生を過ごしている俺にも一つだけ楽しみがある。それは、ずばり自慰行為!!
 行為の相手などいない俺にとってこれだけが極上の快感であった。
「さーて、今日は何で抜こうかな。昨日見つけておいた痴漢もので抜くか。」
 ズボンとパンツを脱ぎ捨て、ティッシュを手元に置く。イヤホンを装着し再生ボタンを押す。何回も繰り返してきた俺のルーティーン。息子も元気いっぱいで俺を見つめている。準備は整った。いざ!!

「ふう~」

 一仕事終えた後のような心地よさと、若干の罪悪感にサンドウィッチされているような気分だが、まあこんなものだろう。ちなみに後5回はシコる。母親の顔は知らないが、きっと子宮の中のステータス割り振り画面で、性欲にぶっぱされてしまったのだろう。幼い頃から頭も良くないし、運動も苦手だった。俺に与えられたのは、この溢れんばかりの性欲だけだ。しかし、受け止めてくれる相手がいないため、俺の唯一の長所も産廃となってしまっている。やんぬるかな。
 特にやることもないため、何かないかと郵便受けを見に行くと封筒が一枚入っていた。
「同窓会?」
 中学の同窓会のお知らせだった。行くわけがないだろう。同窓会などという、昔の友人たちと当時の思い出を談笑し合う和やかな会に見せかけた地獄のパーティ。当時イキってた奴らは低所得となって女からは見向きもされない。逆に当時ガリ勉で目立ってなかったが、有名大学に進学し将来有望な奴はもてはやされる。そんなクソみたいな会だと聞き及んでいる。そして俺には会いたい人もいない。行かないという選択が正解だろう。そう思い、封筒を捨てようとした時、俺の息子が問いかけてきた。
「本当にいいのかい?童貞を捨てれるかもしれないのに。」
封筒を捨てようとしていた手が止まった。
「なんだと?」
「直道は覚えていないのか?裏で進撃の巨チンって言われていたことを。」
はっとした。そうだ。修学旅行の風呂でやけにみんなが俺の股間を凝視していると思ったら、次の日からヒソヒソと囁かれるようになっていた。特に目立つようなことをしていたわけではないが、自分でも忘れていたようなことで、皆の記憶に残っているかもしれない。当時は中学生だったため行為には及ぶことなどなかったが、今なら俺の巨根を求めて女が寄ってくるかもしれない!目指せ童貞卒業!!

「本日はお集まりいただきまして誠にありがとうございます。幹事の杉山です。」
あーいたわ、あんな奴。女バスの陽キャの女だ。そして隣にいるガタイのいい奴は須藤か。確か野球部だったよな。なんだかんだ懐かしくていい感じだな。それにしても全然ヤレそうな女いないというか、誰も俺に近づいてこない。そりゃそうか。特に仲よかった奴もいないし、みんな大人になってるから今更下ネタで盛り上がるなんてこともないか。期待した俺がバカだったわ。帰ろ。そう思った時、俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「いっ、出雲君!」
ん?どちら様?黒髪おさげメガネの小柄な女だった。
「私のこと覚えてる?白石雛子です。」
あー、全然わからん。
「ほらっ、あのっ、席が隣でっ、出雲君よく教科書忘れてたから、私がよく見せてあげてたんだよ?」
んあー!思い出した!
「めちゃくちゃ字が綺麗なひなちゃんか!」
思わず大きな声を出してしまった。
「そうそう!やっと思い出してくれた!忘れられてたらどうしようかと思ってすごく焦ったよ!」
「ごめんごめん。いや、でも何で俺に声かけてくれたの?」
これは期待してもいいやつか?実は昔から好きでした的なやつ?このまま二人でランデブー的なやつウ?
「私、出雲君にお礼が言いたくて。」
「お礼?」
「うん。昔さ、私って地味だとか根暗だとか言われていつも一人だったでしょ?それで自分でも私っていいとこが一つもないダメな人間なんだって思ってたの。でも出雲君が私の字がめっちゃ綺麗って褒めてくれて、すごく嬉しかったんだよね。」
「えー、そんなことあったっけ?」
「あったよ!それでね、親に書道を習わされてたから普通の人よりは字が綺麗に書けたんだけど、正直辞めたかったの。だって字が綺麗に書けても友達ができるわけじゃないし、私が幸せになれるわけでもないでしょ?だから、すごく無意味に思ってたの。」
「まー確かに。」
「でもね、出雲君が褒めてくれた時、無意味だと思ってたことが初めて意味を持ったような気がして、何ていうか、うまく言葉で言えないんだけど、すごくグワーってなって、その日から書道に打ち込むようになって、今は日本で2位の書道家になったの!」
「日本で2位!?やばいなそれ!」
「そうでしょ~。出雲君のおかげだよ!だからそのお礼が言いたかったの!ありがとう!」
昔と比べてだいぶ明るくなったな。いや、本当は昔から明るかったのかもな。人間関係や、やってきたことに意味を見出せずにいたせいで、下を向きがちだったのかもしれない。何はともあれ誰かのために何かできて、俺の方こそ自分が生きてきたことに意味が見出せたような気がするな。
「こちらこそありがとう。」
「えっ?何で出雲君がお礼を言うの?」
「いや何でもない。それよりさ、周りの人たちだいぶ忘れちゃったから、名前とか色々教えてくれない?」
「いいよ~、まず、幹事の杉山さんは今はネイルデザイナーやってるんだって。彼氏募集中だって聞こえてきたよ。」
「ん?聞こえてきた?」
「えっ?あーちなみに今日ここにきて会話したの出雲君が初めてなの笑」
「なるほど笑 一人でいると周りの話がよく聞こえるあれね笑」
「そうそう笑 それでね副幹事の須藤君は野球をやめて今は柔道やってるんだって。すごく強いらしいよ。」
へー、柔道か。どうりでガタイが良いわけだ。そう思って須藤の方をチラリと見た。すると目があってしまった。
「おー!出雲君!」
しっかり名前を覚えてくれていたことは嬉しいが、どうせ進撃の巨チンだろう。
「久しぶりだね。出雲君。そして白石さん。」
「おう、久しぶり。聞いたよ。今、柔道やってるんだって?」
「ああ、まあね。君は今何かしているのかい?」
とても毎日シコっているだけとは言えない。
「まっ、まあ俺もボチボチ大学生活を謳歌してるけども?」
「そうかそれは素晴らしいね!白石さんは今何をしているんだい?」
「私は今、書道家をやっています!」
その時、須藤の眉がピクリと動いた。
「書道家?しょっ、書道ウ!ヴウウウッ!」
明らかに様子がおかしい。
「ジュウドウガッ!!サイキョウッ!!」
須藤はそう叫ぶとひなちゃんの小柄な体を宙へ放り投げた。
「おいおいマジか!」
呆気にとられていた俺だったがすぐに我に返った。このままでは地面に叩きつけれて大怪我をしてしまう。
俺は走った。自分の人生に意味を与えてくれた人がこんなことで傷つくのは絶対に嫌だ!落ちてくる人間をキャッチしたことなどないがやるしかない!男を見せろ出雲直道!

ガシャアアンッ!!

キャッチはできたが近くにあったテーブルに自分の体をぶつけてしまった。痛すぎる。しかし、ひなちゃんに怪我はなさそうでよかった。ん?よく考えると生まれてこのかた一度も異性と体を密着させる機会などなかったが、今はこんなにもお互いの体を密着させている。そのため、真っ先に出てきたのが、このクソ野郎が!須藤テメエ!許さんぞ!ではなく、ひなちゃんて結構エロい体してたんだなということだった。色白で華奢な体かと思いきや、触れているからこそわかる確かな質感、そして柔軟剤の良い匂い、あーめちゃめちゃ興奮してきた。しかし、すぐにこの異常事態に自分の意識を引き戻された。
「ジュウドウガッ!!サイキョウッ!!」
須藤がこちらに向かってくる。何一つとして状況が理解できないが一つだけ分かったことがある。それは自分が今起こっている異常事態よりも異常なやつだとうことだ。今、正に自分と自分の最愛の人(仮)の命が危険に晒されているというのに、俺ときたら呑気に息子を元気にさせている。自分を責めた。こんな時でさえ息子を元気にすることしかできない自分を責めた。
「ちくしょうッ!!クソしょうもねえ人生だなあオイッ!!」
俺は叫んだ。すると、さっきまでぴくりとも動かなかったひなちゃんが立ち上がった。
「ひなちゃん?!大丈夫なの?!」
その問いかけに返事は返ってこなかった。そして明らかに様子がおかしい。
「ショドウガッ!!サイキョウッ!!」
そう叫ぶと彼女は自分の腕に噛み付いた。
ブシュウウッ!!見たこともない勢いで血が流れていく。そしてその先の手には筆が握れていた。
何だあれは?!さっきまであんなもの持ってなかったはず!一体何が起こっているんだ?!
握られた筆に腕から流れてくる血が染み込んで行く。そして次の瞬間、彼女の姿が一瞬にして消えた。いや違う、須藤の背後に移動したのだ。その須藤の背中には血で書かれた「飛」の文字。何が起きたのか分からぬまま見ていると、須藤の巨体が宙に舞い上がり、そのまま落下した。流石に柔道が強いと言われている須藤でもかなりの高さから落下したため受け身が取れずにその場に蹲っていた。
本当に何が起きたのか分からない。教えてくれる者もいない。俺はただ自分の元気な息子を眺めることしかできなかった。
 すると、彼女はもう一度筆に血を染み込ませ、蹲っている須藤の背中に「爆」と書こうとしている。まずい、とどめを刺すつもりだ。このままでは彼女は人殺しになってしまうかもしれない。それだけは何としても阻止しなければならないが、今の俺に何ができる。元気な息子を睨んで言い放った。
「何ができるってんだよオオオッ!!」
「何でもできるさ直道、君なら。」
へ?誰?なんか声が聞こえる。
「たいしたもんじゃないか。こんな時でさえ君はしっかり性的に興奮できる。そんなことができるのはこの世に君しかいない。君はくだらないことだと思っているようだが、それは勘違いだ。君の生きる力の象徴であるものを恥じる必要はない。」
息子か?息子なのか?さっきから饒舌に話しているのは。何はともあれお前が教えてくれるんだな?
「彼女を止めたい。俺はどうしたらいい?」
「簡単だ。君の『道力』で彼女を無力化するんだ。道力を操る求道者にはこちらも道力を駆使して対抗するしかない。」
「おいなんだよ道力って?!そんなんどうやるんだよ?!」
「細かい説明は後だ。君はいつも息子の先端から汁を飛ばしているだろう。その要領で彼女を助けたいという意思を君の中の道力に乗せるんだ。そうすれば何か起こるはずだ。」
何だかよくわからないがいつもやっていることの応用で彼女を救えるのなら何でもやってやる!
「ひなちゃん!!今助けるぞ!!」
うおおーなんか股間が熱くなってきたあ!!なんか出そうな気がする!
「イっけええええええええええッ!!」

ドガアアアアンッ!!

次の瞬間、あたりは爆音と共に光に包まれた。自分でも何が起こったのか理解できずにしばらく唖然としていたが、よく見てみると周囲の人間すべての動きが止まっている。慌てて彼女に駆け寄る。
「ひなちゃん!大丈夫か!?」
彼女は意識を失っていたが、しばらくして目を覚ました。
「あれ?出雲君?どうしたの?私さっきまで出雲君と話しててって痛い!腕から血が出てる!」
「それ自分でやったんだよ?覚えてないの?」
「これを私が?嘘?!」
「おい!息子!どういうことだ!?」
「私にもよく分からない。だが周りを見てみろ。須藤だけでなく、周囲の人間も似たような状況になっている。この状況から考えると、君の道力は数分程度の記憶を消すことができ、求道者が相手の場合は凶暴な状態から正気に戻す効果があるようだな。」
「なるほどな、賢者モードにするってことか笑 人類が皆賢者モードになったら戦争は起こらないって後藤○樹も言ってたしな。てかおい!お前!知ってること全部教えろ!』
「それが私も道力についてと、君が生まれた時から一緒にいるということしか分からないのだ。須藤やひなさんの力がどのようにして発現したのか皆目見当もつかない。」
「何だよそれ、なんか知ってる風だったのに。」
「出雲君?さっきから誰と喋ってるの?」
「えっ?ひなちゃんには聞こえないのこいつの声。」
「聞こえるはずがないだろう。私は君の魂に居候させてもらっている身だ。君にしか私の声は届かない。」
「あっそうなの?ううん、ごめん、ひなちゃん、何でもない。それより須藤の様子を見てくるね。」
須藤は蹲っていたままだった。
「おい須藤!大丈夫か!?」
須藤に触れた瞬間、何かが俺の体に流れてきた。何だこれは?これはこいつの記憶か?

人気のない路地裏で須藤が謎の白装束に話しかけられていた。
「そこのガタイのいいお兄さん☆」
「はい?私ですか?」
「そうそうあなたよ。あなたの道は~柔道でしょ☆」
「柔道?ええまあやってはいますけどそれが何か?」
「随分と熱心に打ち込んでらっしゃるみたいだけど、どうしてかしら☆」
「はあ、えーと、昔野球やってたんですけど、後輩に暴力を振るう先輩を思わず殴ってしまって、退部することになってしまったんです。それから人を殴らずに大切な人を守れるようにと柔道に打ち込んでました。」
「あらー、なんて感動的な話なのよもう!そんなあなたにはお姉さんからプレゼントよ☆」
そう言うと白装束は須藤の胸に手を当てた。
「いくわよ☆」
ドクンッ!!
「うッ!!」
須藤はその場にしゃがみ込んだ。
「あなたならこの力に適応できるかもね☆」
「うッ、何をした!?」
「さーねえ、あっそうそう、うちらのボスからの伝言を伝えるの忘れてた☆」
「でッ、伝言?』
「ボスはこうおっしゃってたわ。最強の道は何なのか、お前が証明してみせろってね☆」
「何のことだ!おい!まて!」
「じゃあねえ、バイバーイ☆」

何だったんだ今のは。最強の道?何のことかさっぱり分からん。
「おい息子、お前は何か分かったか?」
「どうやら須藤のこの力は後天的に強化されたものだったようだな。」
「後天的?どういうことだ?」
「道力は本来、誰でも備わっている力だ。道力は己の道を歩もうとする力、すなわち生きる力だ。他人に危害を与えられるような力ではないんだ。それがこんなに危険な力になるとは。一体あの白装束は何者なんだ?」
「おいおい待てよ。じゃあ何で俺は道力を使ってひなちゃんたちを止められたんだよ。明らかに生きる力とか、そういうもんの範疇を超えてただろ。俺あんな白装束に何かされたことないぞ?」
「それもまだ分からない。それになぜ私が君の魂に居候しているのかも分からないんだ。ただ一つ確かなことは、白装束が言っていたボスとかいう奴、最強の道を知りたいがために須藤に力を与え、同じく求道者のひなさんを襲わせたんだ。つまり、力を与えられた者は他の道を歩む求道者を襲うようにプログラムされたということだ。」
「そういえばひなちゃんも道力使いこなしてたよな。しかもだいぶ強キャラ感出てたし。」
「ああ、彼女もあの白装束に何かされたのかもしれない。後で聞いてみよう。」
「てか、何で俺はずっと自分の股間と会話してるんですかね?」
「いやそれは君の勘違いだ。私は君とこの体を半分こしているわけだから、身体の一部に止まることはない。君の中に私は存在しているから、何も股間を凝視して会話する必要はないんだよ。」
「そうだったのか!早く言えよ!俺ただの変人みたいじゃん。じゃああれか、俺が勝手に息子だと思ってたけど違ったってことか。」
「そういうことだ。」
「じゃあ何て呼んだらいいかな?。」
「好きなように呼べばいい。」
「じゃあ、ペニーだな。理由はお察し笑」
「・・・」
沈黙はイエスと捉えるスタイル。こうしている間に須藤が立ち上がっていた。普段から鍛えているだけあって特に怪我はしてなそうだ。背中の飛の文字もいつの間にか消えている。周囲の人間も一時混乱していたようだが、もう先ほどのような賑わいを見せている。何はともあれ、ひと段落ついたようだ。
「出雲君。私そろそろ帰るね。」
そう言いながら彼女は歩き始めたが、その足取りはふらついていた。
「大丈夫?ちゃんと帰れる?」
「うん・・・。ちょっと貧血みたい。でも家すぐ近くだから大丈夫か・・・も。」
ついに彼女はその場にしゃがみ込んでしまった。
「えッ!?大丈夫じゃないじゃん。家まで送ってくよ。」
「えへへ・・・。ありがとう。じゃあお言葉に甘えようかな。」
家は本当にすぐ近くだった。しかも一人暮らし。これは俺の人生史上一番童貞卒業に近い日なのでは?そんな期待を胸に玄関の前に着いた。
「出雲君今日はありがとう。もしよかったら泊まって行かない?色々話したいことがあるの。」
えッガチ?いいの?一人暮らしの女が男を泊めるということはつまりそういうこと?こんな積極的な子だったの?
「えッいいの?実は俺も話したいこと結構あったんだよね、あはは。」
「じゃあどうぞ、お入りくださいませ笑」
「失礼いたします笑」
何だこれ。めっちゃいい感じやん。シンプルに夜いつも一人で寂しかったから、誰かと一緒にいられるのは嬉しいかも。てか今日はなんだかんだ疲れたな。まあ夜は長い。これからが本番だ。男を見せろ出雲直道!

続く















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