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間章2
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話しかけたものの、その子は驚いたのか一瞬体を震わせただけで特に反応がない。余計に心配になる。
「大丈夫?どうして、ここに一人でいるの?」
そう言葉をかけてみるが、やはり反応してくれない。ここまでくると、おそらく何かのおとりということはなさそうだ、と一安心する。だが、ここまで話しかけて反応がないからと放っておくわけにもいかないし、僕がそうしたくなかった。
「もしかして、迷っちゃった?」
「……っちが、ごめ、なさい。勝手に…ひっく」
やっと反応してくれたことに少し安堵する。その子は泣いているせいか、少し話しずらしそうにしながらも一生懸命答えてくれたようだった。
「そっか、それならいいんだ。どこか痛いの?」
そう言いながら、もう少し近づいてみる。一向にこちらを見てくれない。そのことが少し残念だ。
「顔を、あげてくれない?」
そう言うと、少し迷いながらもその子はこちらを向いてくれて、目が合った。黒い髪に少し長い前髪。そこから覗く瞳はまん丸でかわいいけれど、涙で濡れていて。なんとも言葉にできない、胸が苦しいような、喉がつかえるような、そんな感情になった。
「……」
「え?」
その子は何かを呟くと、堰を切ったように泣き出してしまった。
「……っうぇ、ひっく、うわぁぁ」
「え、え、ちょっと待って、ごめん、怖かった、かな?」
僕の顔が怖かったのか、話しかけたのが悪かったのか。どうしたらいいのかわからなかったが、どうしてもこの子に泣き止んで欲しかった。理由はわからないけれど、僕の心がそう言っていた。
「っん、うわぁぁ、うぇ」
「そんなに泣いたら、そのかわいい目が溶けちゃうよ?」
そう言って、ポケットからハンカチを取り出して涙を拭きとった。かわいい、と感じたことをそのまま口にしてみたら、案の定驚いた顔をしてずっと流し続けていた涙を止めてくれた。この子はいくつくらいなんだろうか。見たところ、僕よりは年下であることは確実だろうが、今日のお茶会に参加できる年齢より下に見える。しかし、ここは別棟とはいえ王家に関係のある場所。部外者が簡単に立ち入れる場所ではないはず。そう考えていると彼が自分から話してくれた。
「……天使、ですか?」
そんなことを言われるとは思っていなくてつい笑ってしまう。この子は今まで会ったことのある人たちとは全然違う感じが、いや、感じではない。全然違う。今日初めて会って、まだ少ししか話していないが、そう確信する。僕のことはおそらく知らないのだろうが、念のため僕のことを知らないのか確認してみると、やはり僕の考えは的中した。
「いいんだ。でも、ごめん。訳があって、名前は言えないんだ。だから、君も名前は言わなくていい。それと、敬語は使わなくてもいいよ。」
「……うん」
この子とは対等に話がしたいとそう漠然と感じ、そう提案した。難なく受け入れてくれたようでなんだか嬉しくなる。
でも、この子はなぜここで泣いていたのだろう。
「それで、どうしてこんなところで泣いていたの?君は、王族ではないだろう?」
「……ここで、今日お茶会があって、それに参加していて。」
「でも、会場は確か、反対側だろう?」
「……っ」
ということは、この子は、彼は、お茶会に参加できる年齢ということだ。それにしては小さい気がする。それに、服でわかりにくいが、よく見ると体が細すぎる。ご飯をちゃんと食べているのか心配になるほどだ。お茶会に参加している、ということは、この国の貴族のはず。なのに、だ。それに、僕は気が付いてしまった。服から少し見える手首にあざがあることに。どうして、そこにあざができるのか。その、細い体に関係があるのか。今日、ここで泣いていたことに関係があるのか。彼に何が起こっているのか。無性に知りたくて聞いてみたが、彼は言葉を詰まらせていた。もしかしたら知られたくないことなのかもしれない。でも、どうしても知りたかった。
「ごめん、言いたくなければ言わなくてもいいんだ。でも、そのことは、君のそのけがと関係がある?」
「……え」
保険をかけながら彼に問いかける。答えたくないと言われれば仕方ない。でも、もし話してくれたら。彼の力になれたら。その一心で問いかけた。
「あの、えっと」
「うん」
「あの、ね」
「……うん」
それから、彼は一生懸命言葉を紡いで、僕に自分に起こったことを話してくれた。お茶会でのこと、家でのこと、今までの彼の人生で起こったこと。それは、僕が想像していたより、酷くて、残酷で。本来であれば、守護する立場である家族や大人からの暴力と悪意は、きっと僕が想像するより恐ろしいだろう。
僕がいつも感じているものは、悪意もあるが、善意もある。それに、家族は僕の味方だとわかっている。だからこそ、ここまでやってこられたのだと思う。なんだか、自分がわがままだったのではないかとさえ思えてくる。権力しか見られていないことがなんだ、うわべだけの関係がなんだ。彼は、この小さな体で、独りで、苦痛に、苦しみに耐えているのだ。それを知ってしまったら、じっとしていられなかった。
「……体に、触れてもいい?」
「……うん」
自分から誰かに触れたい、なんて思ったことは初めてだった。でも、なんでもいいから彼にぬくもりを分けたかった。独りじゃないと感じてほしかった。本当は、抱きしめたかった。
でも、初対面の知らない人からいきなりそんなことをされたらいやだろうと思う。それに、彼に触れようと手を伸ばしたが、その瞬間に彼の体がこわばるのが分かった。怖がらせたいわけではないのだ。むしろ、今、この時間だけでも少しでも安心してほしかった。だから、頭をなでることにした。
「よく、今まで耐えたな。すごい。君は、本当にすごいよ」
そう言いながら、頭をなでる。それしか言えない自分に腹が立つ。もっと何か言えたらいいのに。でも彼は、笑顔でお礼を言ってくれた。その笑顔が、すごくうれしくて。まるで、僕のぬくもりを受け入れて、安心してくれているような、そんな笑顔に見えて。もっと見たい、と思った。
「……君は、泣き顔よりも笑顔の方が何倍もかわいいね」
そう自然と口から出て、自分でも驚いた。どうしたら、もっと笑顔になってくれるだろう。どうしたら、少しでも彼の心を軽くすることができるだろう。考えてもすぐには思い浮かばなくて。そこで僕は自分の話をすることにした。王族であることは言えないけれど、僕の国のことなら教えられる。空や海がきれいなこと。街のこと。僕の家族のこと。僕が彼に伝えたいことが伝わりますように、と願いながらたくさんのことを話した。
こんなに誰かに自分の心を、感情を動かされるのは初めてだった。今日、初めて会った子。僕が父についてきていなければ会えなかった。初めて会った子に対して抱く感情にしては大きい気もするが、どうしても僕の心が叫ぶんだ。この子を僕が守りたい。泣き顔より、笑顔になってほしい。君にとって僕が安心できる存在になれたら。
本当は今すぐにでも僕の国に連れ帰って保護したい。でも、まだ僕自身にその力はないから。だから、それまで、彼は僕を待っていてくれるだろうか。
「世界は、広いんだ。だから、君も、生きることをあきらめないで。……僕が大人になって、君のことを守れるようになったら、君をお迎えに行くから。それまで、待っててくれる?」
彼は、驚いた顔をしながらも待っていてくれることを僕と約束してくれた。
「大丈夫?どうして、ここに一人でいるの?」
そう言葉をかけてみるが、やはり反応してくれない。ここまでくると、おそらく何かのおとりということはなさそうだ、と一安心する。だが、ここまで話しかけて反応がないからと放っておくわけにもいかないし、僕がそうしたくなかった。
「もしかして、迷っちゃった?」
「……っちが、ごめ、なさい。勝手に…ひっく」
やっと反応してくれたことに少し安堵する。その子は泣いているせいか、少し話しずらしそうにしながらも一生懸命答えてくれたようだった。
「そっか、それならいいんだ。どこか痛いの?」
そう言いながら、もう少し近づいてみる。一向にこちらを見てくれない。そのことが少し残念だ。
「顔を、あげてくれない?」
そう言うと、少し迷いながらもその子はこちらを向いてくれて、目が合った。黒い髪に少し長い前髪。そこから覗く瞳はまん丸でかわいいけれど、涙で濡れていて。なんとも言葉にできない、胸が苦しいような、喉がつかえるような、そんな感情になった。
「……」
「え?」
その子は何かを呟くと、堰を切ったように泣き出してしまった。
「……っうぇ、ひっく、うわぁぁ」
「え、え、ちょっと待って、ごめん、怖かった、かな?」
僕の顔が怖かったのか、話しかけたのが悪かったのか。どうしたらいいのかわからなかったが、どうしてもこの子に泣き止んで欲しかった。理由はわからないけれど、僕の心がそう言っていた。
「っん、うわぁぁ、うぇ」
「そんなに泣いたら、そのかわいい目が溶けちゃうよ?」
そう言って、ポケットからハンカチを取り出して涙を拭きとった。かわいい、と感じたことをそのまま口にしてみたら、案の定驚いた顔をしてずっと流し続けていた涙を止めてくれた。この子はいくつくらいなんだろうか。見たところ、僕よりは年下であることは確実だろうが、今日のお茶会に参加できる年齢より下に見える。しかし、ここは別棟とはいえ王家に関係のある場所。部外者が簡単に立ち入れる場所ではないはず。そう考えていると彼が自分から話してくれた。
「……天使、ですか?」
そんなことを言われるとは思っていなくてつい笑ってしまう。この子は今まで会ったことのある人たちとは全然違う感じが、いや、感じではない。全然違う。今日初めて会って、まだ少ししか話していないが、そう確信する。僕のことはおそらく知らないのだろうが、念のため僕のことを知らないのか確認してみると、やはり僕の考えは的中した。
「いいんだ。でも、ごめん。訳があって、名前は言えないんだ。だから、君も名前は言わなくていい。それと、敬語は使わなくてもいいよ。」
「……うん」
この子とは対等に話がしたいとそう漠然と感じ、そう提案した。難なく受け入れてくれたようでなんだか嬉しくなる。
でも、この子はなぜここで泣いていたのだろう。
「それで、どうしてこんなところで泣いていたの?君は、王族ではないだろう?」
「……ここで、今日お茶会があって、それに参加していて。」
「でも、会場は確か、反対側だろう?」
「……っ」
ということは、この子は、彼は、お茶会に参加できる年齢ということだ。それにしては小さい気がする。それに、服でわかりにくいが、よく見ると体が細すぎる。ご飯をちゃんと食べているのか心配になるほどだ。お茶会に参加している、ということは、この国の貴族のはず。なのに、だ。それに、僕は気が付いてしまった。服から少し見える手首にあざがあることに。どうして、そこにあざができるのか。その、細い体に関係があるのか。今日、ここで泣いていたことに関係があるのか。彼に何が起こっているのか。無性に知りたくて聞いてみたが、彼は言葉を詰まらせていた。もしかしたら知られたくないことなのかもしれない。でも、どうしても知りたかった。
「ごめん、言いたくなければ言わなくてもいいんだ。でも、そのことは、君のそのけがと関係がある?」
「……え」
保険をかけながら彼に問いかける。答えたくないと言われれば仕方ない。でも、もし話してくれたら。彼の力になれたら。その一心で問いかけた。
「あの、えっと」
「うん」
「あの、ね」
「……うん」
それから、彼は一生懸命言葉を紡いで、僕に自分に起こったことを話してくれた。お茶会でのこと、家でのこと、今までの彼の人生で起こったこと。それは、僕が想像していたより、酷くて、残酷で。本来であれば、守護する立場である家族や大人からの暴力と悪意は、きっと僕が想像するより恐ろしいだろう。
僕がいつも感じているものは、悪意もあるが、善意もある。それに、家族は僕の味方だとわかっている。だからこそ、ここまでやってこられたのだと思う。なんだか、自分がわがままだったのではないかとさえ思えてくる。権力しか見られていないことがなんだ、うわべだけの関係がなんだ。彼は、この小さな体で、独りで、苦痛に、苦しみに耐えているのだ。それを知ってしまったら、じっとしていられなかった。
「……体に、触れてもいい?」
「……うん」
自分から誰かに触れたい、なんて思ったことは初めてだった。でも、なんでもいいから彼にぬくもりを分けたかった。独りじゃないと感じてほしかった。本当は、抱きしめたかった。
でも、初対面の知らない人からいきなりそんなことをされたらいやだろうと思う。それに、彼に触れようと手を伸ばしたが、その瞬間に彼の体がこわばるのが分かった。怖がらせたいわけではないのだ。むしろ、今、この時間だけでも少しでも安心してほしかった。だから、頭をなでることにした。
「よく、今まで耐えたな。すごい。君は、本当にすごいよ」
そう言いながら、頭をなでる。それしか言えない自分に腹が立つ。もっと何か言えたらいいのに。でも彼は、笑顔でお礼を言ってくれた。その笑顔が、すごくうれしくて。まるで、僕のぬくもりを受け入れて、安心してくれているような、そんな笑顔に見えて。もっと見たい、と思った。
「……君は、泣き顔よりも笑顔の方が何倍もかわいいね」
そう自然と口から出て、自分でも驚いた。どうしたら、もっと笑顔になってくれるだろう。どうしたら、少しでも彼の心を軽くすることができるだろう。考えてもすぐには思い浮かばなくて。そこで僕は自分の話をすることにした。王族であることは言えないけれど、僕の国のことなら教えられる。空や海がきれいなこと。街のこと。僕の家族のこと。僕が彼に伝えたいことが伝わりますように、と願いながらたくさんのことを話した。
こんなに誰かに自分の心を、感情を動かされるのは初めてだった。今日、初めて会った子。僕が父についてきていなければ会えなかった。初めて会った子に対して抱く感情にしては大きい気もするが、どうしても僕の心が叫ぶんだ。この子を僕が守りたい。泣き顔より、笑顔になってほしい。君にとって僕が安心できる存在になれたら。
本当は今すぐにでも僕の国に連れ帰って保護したい。でも、まだ僕自身にその力はないから。だから、それまで、彼は僕を待っていてくれるだろうか。
「世界は、広いんだ。だから、君も、生きることをあきらめないで。……僕が大人になって、君のことを守れるようになったら、君をお迎えに行くから。それまで、待っててくれる?」
彼は、驚いた顔をしながらも待っていてくれることを僕と約束してくれた。
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