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間章11
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父へ交換留学の提案をすると、なかなかいいと受け入れてくれた。両国の親交を深めることにつながるとし、せっかくならと国をあげての事業として進めてくれることになった。テオのことは直接言っていないが、父のことだ、きっとあの子のためだと気が付いている。でも、こうして僕の提案を受け入れてくれたのは、事業としていいものだと思ってくれたからだろう。うまくいってよかった。あとは、テオが留学生に学園で選ばれれば。それはリアムがどうにかしてくれるだろうが、テオの努力もきっと必要になる。僕はここからひっそりと応援しているしかない。
「テオ君、無事に留学が決まりました」
「よかった…」
きっとテオなら大丈夫と思っていたが、内心ずっとドキドキしていた。
テオのためにとこの事業を提案したが、それでテオが選ばれなければ意味がない。本当に良かった。
「最初は僕が選ばれるわけないって諦めてるし、先生たちを説得するのに骨が折れる思いもしましたけど、うまくいってよかったです」
「テオ、よく頑張ったんだな。リアムも、本当にありがとう」
「報酬を楽しみにしています」
なんて得意げに言うリアムに呆れつつ、きっと、リアムがいなければここまでうまくはいかなかったと思う。すべてテオの努力があってこそだと思うが、リアムにもそれ相応の報酬を渡さないといけない。
その後も、すべて滞りなくテオの留学準備が行われているようだった。リアムが手伝ってくれていて、忙しいのか報告の数が減った。
僕がテオに会えることが楽しみで、ここ最近の日の流れがゆっくりと感じる。早くテオがこっちに来る日にならないかな。迎えに行くと約束したのに、テオに来てもらう形になってしまったけれど。早く会いたい。早く会って、頭を撫でたい。また、僕の隣で笑ってくれるだろうか。心が休まる日々を過ごしてくれるだろうか。僕に気が付いてくれるだろうか。僕に会ったらどんな顔をするだろうか。これから先、どんな表情を僕に見せてくれるだろうか。頭の中はそんなことばかりでずっと上の空。
テオはあくまでも、こっちの国で勉強するためにくる。僕と会うために来るわけではない。わかっているし、僕がこの国の人で、第2王子なこともテオは知らない。そもそも、まだ僕と会いたいと、僕を待っていてくれるという約束を覚えているとも限らない。でも、それでも、まだテオは苦しくて、悲しい毎日を送っているから。それだけで、僕がテオを守る理由は十分ある。
テオが僕に気が付かなくても、僕と出会った、僕は大切だと思っているあの日のことを、約束を忘れていてもいい。それでも、テオが心穏やかに日々を過ごしてくれたらそれで十分だ。欲を言えば、友達、くらいにはなって、楽しくて、明日が楽しみになるような日々を僕の隣で過ごしてくれたらいいな、なんて思う。
「テオ君、無事に留学が決まりました」
「よかった…」
きっとテオなら大丈夫と思っていたが、内心ずっとドキドキしていた。
テオのためにとこの事業を提案したが、それでテオが選ばれなければ意味がない。本当に良かった。
「最初は僕が選ばれるわけないって諦めてるし、先生たちを説得するのに骨が折れる思いもしましたけど、うまくいってよかったです」
「テオ、よく頑張ったんだな。リアムも、本当にありがとう」
「報酬を楽しみにしています」
なんて得意げに言うリアムに呆れつつ、きっと、リアムがいなければここまでうまくはいかなかったと思う。すべてテオの努力があってこそだと思うが、リアムにもそれ相応の報酬を渡さないといけない。
その後も、すべて滞りなくテオの留学準備が行われているようだった。リアムが手伝ってくれていて、忙しいのか報告の数が減った。
僕がテオに会えることが楽しみで、ここ最近の日の流れがゆっくりと感じる。早くテオがこっちに来る日にならないかな。迎えに行くと約束したのに、テオに来てもらう形になってしまったけれど。早く会いたい。早く会って、頭を撫でたい。また、僕の隣で笑ってくれるだろうか。心が休まる日々を過ごしてくれるだろうか。僕に気が付いてくれるだろうか。僕に会ったらどんな顔をするだろうか。これから先、どんな表情を僕に見せてくれるだろうか。頭の中はそんなことばかりでずっと上の空。
テオはあくまでも、こっちの国で勉強するためにくる。僕と会うために来るわけではない。わかっているし、僕がこの国の人で、第2王子なこともテオは知らない。そもそも、まだ僕と会いたいと、僕を待っていてくれるという約束を覚えているとも限らない。でも、それでも、まだテオは苦しくて、悲しい毎日を送っているから。それだけで、僕がテオを守る理由は十分ある。
テオが僕に気が付かなくても、僕と出会った、僕は大切だと思っているあの日のことを、約束を忘れていてもいい。それでも、テオが心穏やかに日々を過ごしてくれたらそれで十分だ。欲を言えば、友達、くらいにはなって、楽しくて、明日が楽しみになるような日々を僕の隣で過ごしてくれたらいいな、なんて思う。
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