1 / 1
失われた世界の門出にコーヒーを飲みに来た誰かに、世界の閉店を告げる誰かへ
しおりを挟む
願わくば白く続く積雪した広野をたった一人、馬に乗りながら、果てしない旅路の中で終わってしまった世界をさ迷いたく思う。
愛もなく嫉妬もなく羞恥心も感じない。
誰もいないのだから、誰かにとやかく言われることもない。
"永遠の孤独""美しき懺悔の旅"
空には月も浮かばず、太陽は暑さばかりを与え、肝心な姿を現さない。
灰色と暗闇の繰り返し、暗闇に輝く二つの光は虎かハイエナか、はたまた、幻想か。肥満体だった体は痩せ細り、野生の臭いを常に発する。
ラルフローレンかブルックスブラザーズのトラットなスーツスタイルで変わり果てた荒野の目抜き通りを、堂々と白々しくも、駆け抜ける。
まだ、世界があった頃によく行った喫茶店のカウンターに座り、気取ったカップにウィスキーを入れ、世界があった頃のことを思い出しながら煽る。何もなかった何も手に入れられなかった、誰も愛をくれなかった世界、今世界は失われたが、根本的には変わらない孤独がある、しかし、いささか前より機嫌が良い。
ふと、入り口のベルが鳴る、誰か何かが
コーヒーを飲みにやって来たようだ。
だから、教えてあげなくちゃならない、
コーヒーと世界は閉店したことを。
愛もなく嫉妬もなく羞恥心も感じない。
誰もいないのだから、誰かにとやかく言われることもない。
"永遠の孤独""美しき懺悔の旅"
空には月も浮かばず、太陽は暑さばかりを与え、肝心な姿を現さない。
灰色と暗闇の繰り返し、暗闇に輝く二つの光は虎かハイエナか、はたまた、幻想か。肥満体だった体は痩せ細り、野生の臭いを常に発する。
ラルフローレンかブルックスブラザーズのトラットなスーツスタイルで変わり果てた荒野の目抜き通りを、堂々と白々しくも、駆け抜ける。
まだ、世界があった頃によく行った喫茶店のカウンターに座り、気取ったカップにウィスキーを入れ、世界があった頃のことを思い出しながら煽る。何もなかった何も手に入れられなかった、誰も愛をくれなかった世界、今世界は失われたが、根本的には変わらない孤独がある、しかし、いささか前より機嫌が良い。
ふと、入り口のベルが鳴る、誰か何かが
コーヒーを飲みにやって来たようだ。
だから、教えてあげなくちゃならない、
コーヒーと世界は閉店したことを。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
24hポイントが0だった作品を削除し再投稿したらHOTランキング3位以内に入った話
アミ100
エッセイ・ノンフィクション
私の作品「乙女ゲームのヒロインに転生、科学を駆使して剣と魔法の世界を生きる」がHOTランキング入り(最高で2位)しました、ありがとうございますm(_ _)m
この作品は2年ほど前に投稿したものを1度削除し、色々投稿の仕方を見直して再投稿したものです。
そこで、前回と投稿の仕方をどう変えたらどの程度変わったのかを記録しておこうと思います。
「投稿時、作品内容以外でどこに気を配るべきなのか」の参考になればと思いますm(_ _)m
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる