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第三話 魔者の花嫁編
3ー35 魔者の花嫁
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「それからわたしは頑張ったわ。なんとか千草さまにお会いしたくて、気を引きたくて」
それからファイエットは、いかに自分が千草の心を掴むために奮闘したかを熱弁した。
千草はやけに人間くさい仕草で首の後ろに手をやり、明後日の方を向く。
同じ男として、居心地の悪さはランスでも想像がついた。
――千草さまー! いらっしゃいませんかー? 千草さまー!
彼女の歌が聞こえていると言っていたので、呼べば声が届くのではないかと、ファイエットは山の中で千草を呼んだ。
――なんだ、大声で。
すると文句を言いながらも、千草は空間の割れ目からスッと姿を現した。
――助けていただいたお礼に、お菓子を作ってきたんです。
ファイエットが籠に入った焼き菓子を見せると、千草は不思議そうに首を傾げた。
――これはなんだ?
――クッキーです。
――甘い匂いがする。人間は、こういうものを食べるのか?
――千草さまのお口に合うといいんですが……。
千草は一枚手に取り、矯めつ眇めつクッキーを観察する。
――お前が作ったのか?
――はい。お菓子作りが好きで。家族にも好評なので、たぶん美味しいと……。
あまりにマジマジとクッキーを見られるので、ファイエットは恥ずかしくなってしまった。
後に聞いた話では、魔族は食事を必要とせず、初めて人間の食べ物を間近で見たのだそうだ。
――な、なんだこれは……!
ファイエットの答えに躊躇いなくクッキーを口に運んだ千草だが、一口齧った途端、呻くように声を漏らした。
やっぱりお気に召さなかったか、とファイエットが落胆するより早く、千草はクッキーを平らげる。そして次々とクッキーに手を伸ばした。
――あの、千草さま……? 美味しいですか?
ファイエットが尋ねれば、黙々とクッキーを咀嚼していた千草が返事をしようとし、咽て咳き込んでしまう。
――お水、お水飲んでください!
水筒を手渡しながら、背中をさする。
籠の中は、あっという間に空になっていた……。
「千草さまは、今でもクッキーが一番好きなの」
千草はなにか言いたげに、横目でファイエットを見やる。
ファイエットは知らないだけで、千草は胃袋を掴まれる前に、とっくにファイエットに心を掴まれていたようだった。
「魔族か人間かなんて関係ない。そんなことを気にしたこともない。わたしは千草さまを愛してる」
ファイエットが毅然と言い切ると、ランスは言葉を失った。
「なんだよ、それは」
まるで普通の夫婦のような出会いを受け入れられないのか、ランスは反論の糸口を探す。
「姉さんはそうかもしれないけど、じゃあ、そいつはどうなんだよ。魔者だぞ?」
「魔者でも、千草さまはわたしたちと同じ感情をちゃんと持ってるわ」
初めて食べたクッキーの美味しさに驚いたり、陣痛に苦しむファイエットにオロオロしたり、生まれたばかりの我が子を抱いて感動したり。
魔者の千草にとって、人間として暮らす生活は新鮮だった。その全てに喜怒哀楽の反応を見せる姿は、人間よりよほど純粋だ。
「それに千草さまは、あの日のことを悔やんでるの。わたしの家族を助けてやれなくてすまなかったって、謝ってくれたのよ」
魔獣の気配に駆けつけた千草には、両親と共に血の海に倒れ、意識を失っていたランスは事切れているようにしか見えなかったろう。
魔獣の凶爪からは助けたが、家族を喪い悲しむファイエットに、千草もまた心を痛めたのだ。
「そんなの、口だけならなんとでも言える!」
しかし、口車に乗せられているのだとランスは必死に訴える。
「姉さんは知らないんだ! 魔族がどれだけ凶暴で凶悪か!
魔獣に家族を殺された人たちを、おれはたくさん見てきたんだ!」
魔法使いとして、その言葉に嘘はない。
家族を失い、悲しみに暮れる人々――そんな人たちを一人でも減らすために、ランスは戦ってきた。
「こいつは絶対に、いつか姉さんを傷付ける!」
「おれが、ファイエットを傷付けるだと……?」
だがその一言に、殺気を孕んだ声音が漏れ、空気中の魔力が反応する。
「おれがファイエットを傷付けるものか! おれが、ファイエットを傷付ける全てから守る!」
ピリピリと肌を刺す魔力が、彼の怒りの大きさを物語る。
ランスの魔法使いとしての警告が、千草の誇りに大きく爪を立てたのだ。
「あなた……」
夫の腕に、ファイエットはそっと手を添える。
「ファイエットの涙を見るのは、二度とごめんだ」
家族を失い、悲しみに暮れるファイエットに、千草は身を切るような痛みを覚えた。
その時に誓ったのだ。
ファイエットを、ありとあらゆる悲しみから守るのだと。
妻の手に自身の手を重ね、千草は息と共に感情を吐き出す。
「お前には、理解できまい」
「………」
「たった数十年しか生きぬ人間に、なにがわかる」
千草の横顔に、切なさと悲しみ、苦しみが滲み、ランスは口を閉ざした。
「何百年と、そこにあるだけの日々。我が君からのお声がけは一度としてなく、過ぎていくだけの、気が遠くなるような年月……」
ただ、生きているだけの毎日。
移ろいゆく世界を見ているだけの自分。
存在意義もなく、自らを形作る輪郭すら淡く溶け、世界との境界すら薄れていく。
「お前にわかるか? おれにとって、ファイエットがどれほど大切か」
色褪せた世界が、鮮やかな色を取り戻した。
ファイエットがいるだけで、世界が色づくのだ。
「ファイエットが、おれの生きる意味だ」
真っ直ぐにランスを見据える千草の眼差しには、一点の曇もない。
「……なんだよ、それ」
グシャリと前髪を掴み、ランスは俯く。
想像もできないほど、深く重い想いを聞いて、ランスは後悔した。
それではまるで、心の底から愛しているようではないか。
「なあ、ランス。お前はこれまで人を襲う魔獣しか見たことないだろうが、あいつらは本来、そこの子ネコと同じだよ」
セツに促されて子ネコを見やれば、ロワメールの膝の上で無防備に眠っている。
その姿は、人を襲う恐ろしい魔獣には到底見えなかった。
「じゃあ自分は、なんのために魔獣を殺してきたんですか?」
自分のしてきたことはなんだったのか。
今度こそ、魔法使いとしての根幹が崩れそうだった。
「人を助けるためだろう?」
しかし、セツは迷いなく答える。
「お前は、復讐のためだけに殺してきたのか? 違うだろう?」
魔獣におびえる人々を守るために、魔獣を倒してきたはずだ。
復讐の気持ちもあったかもしれない。だが、それだけではなかったはずだ。
「なによりお前によって、助けられた人たちがいるはずだ」
復讐の闇に囚われなかったのは、人々の笑顔と感謝があったから。
「お前のしてきたことは、無駄じゃない。なにひとつ、無駄じゃないんだ」
セツの手が、くすんだ金髪を撫でる。
ランスは俯き、ただ唇を噛みしめた。
▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽
❖ お知らせ ❖
読んでくださり、ありがとうございます!
3ー36 眷属 は11/6(水)の夜、21時頃に投稿を予定しています。
2024/12/06、加筆修正しました。
それからファイエットは、いかに自分が千草の心を掴むために奮闘したかを熱弁した。
千草はやけに人間くさい仕草で首の後ろに手をやり、明後日の方を向く。
同じ男として、居心地の悪さはランスでも想像がついた。
――千草さまー! いらっしゃいませんかー? 千草さまー!
彼女の歌が聞こえていると言っていたので、呼べば声が届くのではないかと、ファイエットは山の中で千草を呼んだ。
――なんだ、大声で。
すると文句を言いながらも、千草は空間の割れ目からスッと姿を現した。
――助けていただいたお礼に、お菓子を作ってきたんです。
ファイエットが籠に入った焼き菓子を見せると、千草は不思議そうに首を傾げた。
――これはなんだ?
――クッキーです。
――甘い匂いがする。人間は、こういうものを食べるのか?
――千草さまのお口に合うといいんですが……。
千草は一枚手に取り、矯めつ眇めつクッキーを観察する。
――お前が作ったのか?
――はい。お菓子作りが好きで。家族にも好評なので、たぶん美味しいと……。
あまりにマジマジとクッキーを見られるので、ファイエットは恥ずかしくなってしまった。
後に聞いた話では、魔族は食事を必要とせず、初めて人間の食べ物を間近で見たのだそうだ。
――な、なんだこれは……!
ファイエットの答えに躊躇いなくクッキーを口に運んだ千草だが、一口齧った途端、呻くように声を漏らした。
やっぱりお気に召さなかったか、とファイエットが落胆するより早く、千草はクッキーを平らげる。そして次々とクッキーに手を伸ばした。
――あの、千草さま……? 美味しいですか?
ファイエットが尋ねれば、黙々とクッキーを咀嚼していた千草が返事をしようとし、咽て咳き込んでしまう。
――お水、お水飲んでください!
水筒を手渡しながら、背中をさする。
籠の中は、あっという間に空になっていた……。
「千草さまは、今でもクッキーが一番好きなの」
千草はなにか言いたげに、横目でファイエットを見やる。
ファイエットは知らないだけで、千草は胃袋を掴まれる前に、とっくにファイエットに心を掴まれていたようだった。
「魔族か人間かなんて関係ない。そんなことを気にしたこともない。わたしは千草さまを愛してる」
ファイエットが毅然と言い切ると、ランスは言葉を失った。
「なんだよ、それは」
まるで普通の夫婦のような出会いを受け入れられないのか、ランスは反論の糸口を探す。
「姉さんはそうかもしれないけど、じゃあ、そいつはどうなんだよ。魔者だぞ?」
「魔者でも、千草さまはわたしたちと同じ感情をちゃんと持ってるわ」
初めて食べたクッキーの美味しさに驚いたり、陣痛に苦しむファイエットにオロオロしたり、生まれたばかりの我が子を抱いて感動したり。
魔者の千草にとって、人間として暮らす生活は新鮮だった。その全てに喜怒哀楽の反応を見せる姿は、人間よりよほど純粋だ。
「それに千草さまは、あの日のことを悔やんでるの。わたしの家族を助けてやれなくてすまなかったって、謝ってくれたのよ」
魔獣の気配に駆けつけた千草には、両親と共に血の海に倒れ、意識を失っていたランスは事切れているようにしか見えなかったろう。
魔獣の凶爪からは助けたが、家族を喪い悲しむファイエットに、千草もまた心を痛めたのだ。
「そんなの、口だけならなんとでも言える!」
しかし、口車に乗せられているのだとランスは必死に訴える。
「姉さんは知らないんだ! 魔族がどれだけ凶暴で凶悪か!
魔獣に家族を殺された人たちを、おれはたくさん見てきたんだ!」
魔法使いとして、その言葉に嘘はない。
家族を失い、悲しみに暮れる人々――そんな人たちを一人でも減らすために、ランスは戦ってきた。
「こいつは絶対に、いつか姉さんを傷付ける!」
「おれが、ファイエットを傷付けるだと……?」
だがその一言に、殺気を孕んだ声音が漏れ、空気中の魔力が反応する。
「おれがファイエットを傷付けるものか! おれが、ファイエットを傷付ける全てから守る!」
ピリピリと肌を刺す魔力が、彼の怒りの大きさを物語る。
ランスの魔法使いとしての警告が、千草の誇りに大きく爪を立てたのだ。
「あなた……」
夫の腕に、ファイエットはそっと手を添える。
「ファイエットの涙を見るのは、二度とごめんだ」
家族を失い、悲しみに暮れるファイエットに、千草は身を切るような痛みを覚えた。
その時に誓ったのだ。
ファイエットを、ありとあらゆる悲しみから守るのだと。
妻の手に自身の手を重ね、千草は息と共に感情を吐き出す。
「お前には、理解できまい」
「………」
「たった数十年しか生きぬ人間に、なにがわかる」
千草の横顔に、切なさと悲しみ、苦しみが滲み、ランスは口を閉ざした。
「何百年と、そこにあるだけの日々。我が君からのお声がけは一度としてなく、過ぎていくだけの、気が遠くなるような年月……」
ただ、生きているだけの毎日。
移ろいゆく世界を見ているだけの自分。
存在意義もなく、自らを形作る輪郭すら淡く溶け、世界との境界すら薄れていく。
「お前にわかるか? おれにとって、ファイエットがどれほど大切か」
色褪せた世界が、鮮やかな色を取り戻した。
ファイエットがいるだけで、世界が色づくのだ。
「ファイエットが、おれの生きる意味だ」
真っ直ぐにランスを見据える千草の眼差しには、一点の曇もない。
「……なんだよ、それ」
グシャリと前髪を掴み、ランスは俯く。
想像もできないほど、深く重い想いを聞いて、ランスは後悔した。
それではまるで、心の底から愛しているようではないか。
「なあ、ランス。お前はこれまで人を襲う魔獣しか見たことないだろうが、あいつらは本来、そこの子ネコと同じだよ」
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その姿は、人を襲う恐ろしい魔獣には到底見えなかった。
「じゃあ自分は、なんのために魔獣を殺してきたんですか?」
自分のしてきたことはなんだったのか。
今度こそ、魔法使いとしての根幹が崩れそうだった。
「人を助けるためだろう?」
しかし、セツは迷いなく答える。
「お前は、復讐のためだけに殺してきたのか? 違うだろう?」
魔獣におびえる人々を守るために、魔獣を倒してきたはずだ。
復讐の気持ちもあったかもしれない。だが、それだけではなかったはずだ。
「なによりお前によって、助けられた人たちがいるはずだ」
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「お前のしてきたことは、無駄じゃない。なにひとつ、無駄じゃないんだ」
セツの手が、くすんだ金髪を撫でる。
ランスは俯き、ただ唇を噛みしめた。
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