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第三話 魔者の花嫁編
おまけ ミエルの一日
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朝、ぼくは王さまと一緒に起きる。
王さまの枕の横で、んー、と伸びをすると、王さまが頭を撫でてくれる。
「おはよう、ミエル」
おはよう、王さま!
まだ夜が明けたばかりの時間に起きて、王さまは毎日、剣の稽古をするんだ。
ぼくは、寝心地のいい窓辺のソファで、刀を振るう王さまを見守る。
えい、やあ、って刀を振る王さまは、すごくかっこいいんだよ!
だから、本当はもっと近くで見たいんだけど、ぼくはおうちの中。
危ないから近付いちゃダメだよ、という王さまの言いつけを守る、ぼくは賢いネコなんだ。でも、朝が早くて、いっつも途中で眠っちゃうんだけどね。
目が覚めたら、王さまが遊んでくれるんだよ。
王さまがおもちゃをフリフリすると、ぼくはウズウズして、一生懸命追いかけちゃうんだ!
それでおもちゃの羽を捕まえると、王さまが「ミエルすごいね!」って、褒めてくれるんだよ。
ぼくはすごいんだ! えっへん!
いっぱい遊んだら、今度はごはんの時間。
初めはなんだろうって思ったんだけど、王さまが食べてごらんって言うから食べてみたら、ごはんってすっごく美味しんだ!
ぼく、びっくりしちゃった。
ごはんを食べてお腹いっぱいになったら、今度はおうちの中をパトロール。危険なところはないか、悪い奴がいないか、調べないといけないからね。
王さまの安全は、ぼくが守らなくちゃ。
そしておうちの中に異常がないことを確認してから、王さまのところへ。
「にゃあ」
小さく鳴いたら、王さまはぼくをお膝に乗せてくれる。
お仕事をしている王さまは、時々ぼくをなでなでしてくれるんだけど、それが気持ちよくて、またうとうとしちゃう。
たまに目が覚めてテーブルの上に登ると、紙がいっぱい!
王さまがその紙になにか書いてるんだけど、ぼくがそこに寝転がれば、王さまは紙なんかじゃなくて、ぼくをなでなでしてくれるんだ。
「もー、ミエルはしょうがないなー」
なんて言いながら、笑ってる。
やっぱり王さまは、こんな紙なんかより、ぼくのほうが大好きなんだ。
えへへ、いいでしょ?
でも、カイが怒るんだ。
「ミエル、ロワ様の仕事の邪魔をしないでください」
王さまだって、仕事よりぼくのほうが好きなのに、なんでそんなことを言うんだろう。
それに、カイはいっつもぼくに言うんだよ。
「私が、ロワ様の側近筆頭ですからね」
そっきんひっとーっていうのは、王さまの配下で一番偉いんだって。
でも、ぼく知ってるんだ。
カイは王さまになでなでしてもらってないこと。
それに、ぼくみたいに抱っこもしてもらってないし、いい子だねって褒めてももらってない。
だから可哀想なカイのために、ぼくはどいてあげるんだ。
お昼なら、大王さまがソファにいる。大王さまはいつも忙しそうだけど、この時間だけはゆっくりしてる。
ソファに座ったり寝転がって本を読んでる大王さまの上で、ぼくもお昼寝。
あ、大王さまっていうはね、王さまの「おとーさん」なんだって。
「おとーさん」がなにか、ぼくにはわかんないけどね。
王さまは、大王さまが大好きなんだ。
ぼくも大王さまは好きだけど……大王さまは、ぼくのことをチビ助って呼ぶんだ。
ぼくの名前はミエルって言うのに。
プンプン!
ひょっとして大王さまはぼくの名前、知らないのかな?
お昼寝から起きると、お仕事の終わった王さまが遊んでくれる。外はすっかり夜だ。
ソファに座ってお外を眺めていると、王さまがぼくを呼ぶ。
「ミエル、おいで」
ぼくは王さまに呼ばて嬉しくて、急ぎ足で王さまのところに行くと、王さまが抱っこしてくれる。
「さ、もう寝ようか」
そうして王さまと一緒にベッドに入る。
王さまは、ぼくが眠るまでなでなでしてくれる。
優しい王さまが、ぼくは大好きなんだ。
王さまになでなでしてもらうと嬉しい。
抱っこをしてもらうと嬉しい。
名前を呼んでもらうと嬉しい。
ぼくを見てくれると嬉しい。
遊んでもらうと嬉しい。
えへへ。
ぼくは王さまが大好き。
「おやすみ、ミエル」
おやすみなさい、王さま!
▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽
❖ お知らせ ❖
読んでくださり、ありがとうございます!
皇八島について は3/21(金)の夜、22時30分頃に投稿を予定しています。
次回は「やさしい魔法使いの起こしかた」の舞台となる皇八島の簡単な設定集となります。
王さまの枕の横で、んー、と伸びをすると、王さまが頭を撫でてくれる。
「おはよう、ミエル」
おはよう、王さま!
まだ夜が明けたばかりの時間に起きて、王さまは毎日、剣の稽古をするんだ。
ぼくは、寝心地のいい窓辺のソファで、刀を振るう王さまを見守る。
えい、やあ、って刀を振る王さまは、すごくかっこいいんだよ!
だから、本当はもっと近くで見たいんだけど、ぼくはおうちの中。
危ないから近付いちゃダメだよ、という王さまの言いつけを守る、ぼくは賢いネコなんだ。でも、朝が早くて、いっつも途中で眠っちゃうんだけどね。
目が覚めたら、王さまが遊んでくれるんだよ。
王さまがおもちゃをフリフリすると、ぼくはウズウズして、一生懸命追いかけちゃうんだ!
それでおもちゃの羽を捕まえると、王さまが「ミエルすごいね!」って、褒めてくれるんだよ。
ぼくはすごいんだ! えっへん!
いっぱい遊んだら、今度はごはんの時間。
初めはなんだろうって思ったんだけど、王さまが食べてごらんって言うから食べてみたら、ごはんってすっごく美味しんだ!
ぼく、びっくりしちゃった。
ごはんを食べてお腹いっぱいになったら、今度はおうちの中をパトロール。危険なところはないか、悪い奴がいないか、調べないといけないからね。
王さまの安全は、ぼくが守らなくちゃ。
そしておうちの中に異常がないことを確認してから、王さまのところへ。
「にゃあ」
小さく鳴いたら、王さまはぼくをお膝に乗せてくれる。
お仕事をしている王さまは、時々ぼくをなでなでしてくれるんだけど、それが気持ちよくて、またうとうとしちゃう。
たまに目が覚めてテーブルの上に登ると、紙がいっぱい!
王さまがその紙になにか書いてるんだけど、ぼくがそこに寝転がれば、王さまは紙なんかじゃなくて、ぼくをなでなでしてくれるんだ。
「もー、ミエルはしょうがないなー」
なんて言いながら、笑ってる。
やっぱり王さまは、こんな紙なんかより、ぼくのほうが大好きなんだ。
えへへ、いいでしょ?
でも、カイが怒るんだ。
「ミエル、ロワ様の仕事の邪魔をしないでください」
王さまだって、仕事よりぼくのほうが好きなのに、なんでそんなことを言うんだろう。
それに、カイはいっつもぼくに言うんだよ。
「私が、ロワ様の側近筆頭ですからね」
そっきんひっとーっていうのは、王さまの配下で一番偉いんだって。
でも、ぼく知ってるんだ。
カイは王さまになでなでしてもらってないこと。
それに、ぼくみたいに抱っこもしてもらってないし、いい子だねって褒めてももらってない。
だから可哀想なカイのために、ぼくはどいてあげるんだ。
お昼なら、大王さまがソファにいる。大王さまはいつも忙しそうだけど、この時間だけはゆっくりしてる。
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あ、大王さまっていうはね、王さまの「おとーさん」なんだって。
「おとーさん」がなにか、ぼくにはわかんないけどね。
王さまは、大王さまが大好きなんだ。
ぼくも大王さまは好きだけど……大王さまは、ぼくのことをチビ助って呼ぶんだ。
ぼくの名前はミエルって言うのに。
プンプン!
ひょっとして大王さまはぼくの名前、知らないのかな?
お昼寝から起きると、お仕事の終わった王さまが遊んでくれる。外はすっかり夜だ。
ソファに座ってお外を眺めていると、王さまがぼくを呼ぶ。
「ミエル、おいで」
ぼくは王さまに呼ばて嬉しくて、急ぎ足で王さまのところに行くと、王さまが抱っこしてくれる。
「さ、もう寝ようか」
そうして王さまと一緒にベッドに入る。
王さまは、ぼくが眠るまでなでなでしてくれる。
優しい王さまが、ぼくは大好きなんだ。
王さまになでなでしてもらうと嬉しい。
抱っこをしてもらうと嬉しい。
名前を呼んでもらうと嬉しい。
ぼくを見てくれると嬉しい。
遊んでもらうと嬉しい。
えへへ。
ぼくは王さまが大好き。
「おやすみ、ミエル」
おやすみなさい、王さま!
▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽
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次回は「やさしい魔法使いの起こしかた」の舞台となる皇八島の簡単な設定集となります。
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