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第一章.はじまり
人類アンチ種族神Ⅳ《復讐ⅱ 後編》
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その衝撃は、突如「ドン」という爆音とともに始まった。
建物全体が横に揺れ、弁護士は即座にSPを連れて警備室へ向かった。
「どうした、何があった?」
警備当番が答える。
「突然、外部扉の温度が急上昇し、破損しました!」
——外部扉が? 厚さ30センチ、核攻撃にも耐えるはずだ。
「内部扉は?」「すでに破壊されています。怪物が侵入中、保護扉はまだ健在です」
「よし、保護扉の内側の隔壁を閉じろ。時間の問題だ」
警備当番が不安を漏らす。「隔壁の強度では時間稼ぎにも……」
「だからこそSPを配置する。隔壁を背にして357マグナムで迎撃すれば、奴らに避ける場所はない」
SPの一人が口を挟む。「弾が心もとないですよ。全弾使い切るかも」
「構わん。3人は隔壁へ。残りは私に同行しろ」
弁護士は全館放送で告げる。
「怪物が侵入。隔壁を閉鎖し、SPが排除に当たる。一般人は隔壁の外に退避せよ」
警備当番にも避難を命じ、自らは地下3階へと向かった。
◆ ◆ ◆
その頃、ガーゴイルたちは攻撃準備を整えていた。
「こちらヴァロン。ファイアバレット再発射まであと120秒。サーチ、警戒を続けろ」
上空から索敵するサーチは、ベルガンの攻撃力に興味を抱いていた。
自分にはない能力。直撃を避けられるか、無力化できるか。計算が止まらなかった。
そして120秒後、2発目のファイアバレットが発射された。
轟音が空を震わせる。
◆ ◆ ◆
一方、地上のベルガンは満足していた。今度の任務は“手応え”がある。
1枚目の扉を破壊し、2枚目の耐熱扉は鉄骨を剣代わりにして突破。
次の保護扉も、再びファイアバレットの出番だ。
2発目を撃った直後、内部から357マグナムの銃弾が降り注いだ。
高熱で立ちこめた蒸気が視界を奪う。
ベルガンは崩れた扉の陰に潜み、息を殺した。
——通常のガーゴイルには真似できない行動だ。
やがて蒸気が晴れた。
3人のSPが、静寂に気を緩めた瞬間だった。
ベルガンは中央のSPに飛びかかり、心臓を貫く。
その身体を盾に突進し、右のSPの頭を尻尾で砕き、左のSPの喉を切り裂いた。
ー最高だ。
たった、4秒の戦闘時間にベルガンは手ごたえを楽しんでした。
◆ ◆ ◆
だが、余韻を楽しむ時間もなくヴァロンから次の指示が入る。
「周囲に隠れている一般人は無視していい、地下3階にいる弁護士を確保しろ」
地下3階のホールの扉を破ると、待ち構えていたSPがサブマシンガンを撃ち込んできた。
だが、広い空間ではベルガンの機動力が勝る。一瞬でSPは無力化されてしまった。
弁護士が逃げようとしたので、ベルガンは順次に首根っこを掴んだ。
直後にサーチが現れ、拘束を引き継ぐ。
場の掌握が完了したとき、ヴァロンから連絡が入った。
「ベルガン、サーチに次ぐ。神がそちらへ転移される」
その言葉にベルガンの背筋に瞬間的に緊張が走る。サーチも同様に顔から余裕がなくなった。
その時、神がその場に現れた。何もない空間からまるで煙のようにふわりと姿を出した神は弁護士に話しかけた。
「久しぶりですね。覚えていますか?……まあ、昔の面影はありませんか」
神は弁護士にフレンドリーな口調に、冷たい笑みで語り掛けた。
「誰だ、お前……ストーカーを憎んでた女の知人か? 政治家の遺族か?」
「違いますよ。まあ、誰でもいい。今から法廷を開きます。被告はお前の家族と愛人。裁判官は私、弁護人はあなたです」
ベルガンが扉を開け、一人の老婆を連れてきた。
「一人目の被告。あなたの母。罪状は、息子の教育に失敗したことです。異議は?」
弁護士が口を開こうとした瞬間、サーチが指を折る。
「ぎゃあああっ!」
それを見た髪は、少々高揚した声で宣言する。
「異議なしとみなします。死刑」
母の首が切り落とされた。
次に、不貞行為の罪で愛人が処刑された。
さらに妻と娘が連行されると、弁護士は絶叫した。
「やめろ! 二人だけは!!」
神は一段と高揚した声で告げる。
「異議がありますか? 10秒以内にどうぞ」
弁護士は、さらに指を折られてもここだけは譲れないという、つよい感情で異議を叫ぼうとした
しかしその瞬間、サーチが弁護士の右目を潰す。
「目、目が、ああああああ!」
神はふざけてたように時間を告げる
「10秒経過ー」
だが余りの痛みに弁護士には届かない。
神はその様子を満足げに見下しながら告げた。
「15秒待ちました。これは確実に異議なしでいいですねー。死刑!」
ベルガンは二人の即座に頸椎を砕く。おそらく二人苦痛を感じる間もなく、その命が散った。
「さて、残りの被告はまとめて処刑。異議は?」
弁護士は、もはや言葉を発せなかった。
「では、執行」
ベルガンはヴァロンからブレス焼き払えと指示を受け、黙って実行する。
ファイアバレットではなく、普通の炎。だがその高温は部屋を瞬く間に灰に変えた。
神は弁護士を見下ろす。
「お前は法律という暴力で同じことをしてきた。弱者の気持ち、少しは理解できたか?」
そして最後にこう告げる。
「お前は殺さない。だが、生き延びた先で再び守りたいものを得たとき……また、この法廷を開きに来る」
神は煙のように消え、ガーゴイルたちも姿を消した。
復讐は完了した。
——第Ⅰ章・第2部、完。
(次回、第3部「神の軍勢 vs 国家」へ)
建物全体が横に揺れ、弁護士は即座にSPを連れて警備室へ向かった。
「どうした、何があった?」
警備当番が答える。
「突然、外部扉の温度が急上昇し、破損しました!」
——外部扉が? 厚さ30センチ、核攻撃にも耐えるはずだ。
「内部扉は?」「すでに破壊されています。怪物が侵入中、保護扉はまだ健在です」
「よし、保護扉の内側の隔壁を閉じろ。時間の問題だ」
警備当番が不安を漏らす。「隔壁の強度では時間稼ぎにも……」
「だからこそSPを配置する。隔壁を背にして357マグナムで迎撃すれば、奴らに避ける場所はない」
SPの一人が口を挟む。「弾が心もとないですよ。全弾使い切るかも」
「構わん。3人は隔壁へ。残りは私に同行しろ」
弁護士は全館放送で告げる。
「怪物が侵入。隔壁を閉鎖し、SPが排除に当たる。一般人は隔壁の外に退避せよ」
警備当番にも避難を命じ、自らは地下3階へと向かった。
◆ ◆ ◆
その頃、ガーゴイルたちは攻撃準備を整えていた。
「こちらヴァロン。ファイアバレット再発射まであと120秒。サーチ、警戒を続けろ」
上空から索敵するサーチは、ベルガンの攻撃力に興味を抱いていた。
自分にはない能力。直撃を避けられるか、無力化できるか。計算が止まらなかった。
そして120秒後、2発目のファイアバレットが発射された。
轟音が空を震わせる。
◆ ◆ ◆
一方、地上のベルガンは満足していた。今度の任務は“手応え”がある。
1枚目の扉を破壊し、2枚目の耐熱扉は鉄骨を剣代わりにして突破。
次の保護扉も、再びファイアバレットの出番だ。
2発目を撃った直後、内部から357マグナムの銃弾が降り注いだ。
高熱で立ちこめた蒸気が視界を奪う。
ベルガンは崩れた扉の陰に潜み、息を殺した。
——通常のガーゴイルには真似できない行動だ。
やがて蒸気が晴れた。
3人のSPが、静寂に気を緩めた瞬間だった。
ベルガンは中央のSPに飛びかかり、心臓を貫く。
その身体を盾に突進し、右のSPの頭を尻尾で砕き、左のSPの喉を切り裂いた。
ー最高だ。
たった、4秒の戦闘時間にベルガンは手ごたえを楽しんでした。
◆ ◆ ◆
だが、余韻を楽しむ時間もなくヴァロンから次の指示が入る。
「周囲に隠れている一般人は無視していい、地下3階にいる弁護士を確保しろ」
地下3階のホールの扉を破ると、待ち構えていたSPがサブマシンガンを撃ち込んできた。
だが、広い空間ではベルガンの機動力が勝る。一瞬でSPは無力化されてしまった。
弁護士が逃げようとしたので、ベルガンは順次に首根っこを掴んだ。
直後にサーチが現れ、拘束を引き継ぐ。
場の掌握が完了したとき、ヴァロンから連絡が入った。
「ベルガン、サーチに次ぐ。神がそちらへ転移される」
その言葉にベルガンの背筋に瞬間的に緊張が走る。サーチも同様に顔から余裕がなくなった。
その時、神がその場に現れた。何もない空間からまるで煙のようにふわりと姿を出した神は弁護士に話しかけた。
「久しぶりですね。覚えていますか?……まあ、昔の面影はありませんか」
神は弁護士にフレンドリーな口調に、冷たい笑みで語り掛けた。
「誰だ、お前……ストーカーを憎んでた女の知人か? 政治家の遺族か?」
「違いますよ。まあ、誰でもいい。今から法廷を開きます。被告はお前の家族と愛人。裁判官は私、弁護人はあなたです」
ベルガンが扉を開け、一人の老婆を連れてきた。
「一人目の被告。あなたの母。罪状は、息子の教育に失敗したことです。異議は?」
弁護士が口を開こうとした瞬間、サーチが指を折る。
「ぎゃあああっ!」
それを見た髪は、少々高揚した声で宣言する。
「異議なしとみなします。死刑」
母の首が切り落とされた。
次に、不貞行為の罪で愛人が処刑された。
さらに妻と娘が連行されると、弁護士は絶叫した。
「やめろ! 二人だけは!!」
神は一段と高揚した声で告げる。
「異議がありますか? 10秒以内にどうぞ」
弁護士は、さらに指を折られてもここだけは譲れないという、つよい感情で異議を叫ぼうとした
しかしその瞬間、サーチが弁護士の右目を潰す。
「目、目が、ああああああ!」
神はふざけてたように時間を告げる
「10秒経過ー」
だが余りの痛みに弁護士には届かない。
神はその様子を満足げに見下しながら告げた。
「15秒待ちました。これは確実に異議なしでいいですねー。死刑!」
ベルガンは二人の即座に頸椎を砕く。おそらく二人苦痛を感じる間もなく、その命が散った。
「さて、残りの被告はまとめて処刑。異議は?」
弁護士は、もはや言葉を発せなかった。
「では、執行」
ベルガンはヴァロンからブレス焼き払えと指示を受け、黙って実行する。
ファイアバレットではなく、普通の炎。だがその高温は部屋を瞬く間に灰に変えた。
神は弁護士を見下ろす。
「お前は法律という暴力で同じことをしてきた。弱者の気持ち、少しは理解できたか?」
そして最後にこう告げる。
「お前は殺さない。だが、生き延びた先で再び守りたいものを得たとき……また、この法廷を開きに来る」
神は煙のように消え、ガーゴイルたちも姿を消した。
復讐は完了した。
——第Ⅰ章・第2部、完。
(次回、第3部「神の軍勢 vs 国家」へ)
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