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本編
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「ああ、そうだ。リラ嬢に贈り物をしたいのですが、何がお好きなのですか?私は今まで他人と深く関わって来なかったので、お恥ずかしい事にどのような物が良いのか駄目なのかが、さっぱり分からないのです。宝石やドレスでもと思いましたが、どうせなら、色やデザインが好きな物の方が使用して貰えるだろうし、花を贈るにしても、好きな物が良いと思いまして。ジーン殿も勿論ご存じですよね?是非、教えて頂きたいです」
「何も持って来なかったのかな?」
ジーンの問いに、エドワルドは一つだけ、これだけはどうしても譲れなかった物を懐から取り出し、箱を開けた上で見易いようにテーブルに置く。
「この1セットだけを。この国では恋人や婚約者に、自身と同じ瞳の色の宝石を、同じ意匠の髪飾りと首飾りに一つずつ付けて贈り、自分の存在を主張する、でしたよね。だからこれだけは、事前に用意をしていたのです。勿論、リラ嬢を想って」
そこにはエドワルドの言う通り、エドワルドの瞳の色と同じ色の宝石が輝く、銀細工の美しい装飾品が箱に収められていた。
(凄く綺麗……)
言葉も出ない程に、リラはその装飾品に見惚れ、その姿をエドワルドは満足気に眺める。
「付けて見せて頂けませんか?」
エドワルドの言葉に我に返り、エドワルドを見返せばにっこりと微笑まれ、リラは動揺する。
「こんな綺麗な物、わたくしには勿体無さ過ぎて似合いませんわ」
「そんな事ありません。私は貴女を想って作らせましたから。それに、これはもう、貴女の物です。私の誠意を受け取って下さい」
リラがどうしようと、隣の兄を見上げるので、ジーンは適切な助言をしてやる。
「受け取って、付けて見せてあげなよ。そうでないと、気に入らなかったのかと廃棄した上で、他の物を持って来るんじゃないかな?リラが気に入らなかったならそれも良いけど」
「だだだっ、駄目です!そんなの!」
廃棄なんて言葉を聞き、リラは思わずその二つの装飾品を腕の中に抱え込む。
「デザイン的にも、場所や服を選ばずに使用出来るみたいだから、普段から常に身に付ける方がエドワルド殿にとっても最高のお礼になると思うよ。まぁ、リラの口からも、お礼の言葉をちゃんと言った方が勿論良いけどね。リラだって、有難うを言われる方が嬉しいだろう?」
「それは勿論!……でも、わたくしみたいな極々平凡な小娘に言われて困らせない?」
「あー……、(人前だと、ある程度自制しなきゃだし)喩え困る事になったとしても、好意を寄せる相手にお礼を言われて、嫌な気になる男はいないよ」
「……そう言うものですか?」
リラはエドワルドを見て問う。
「そうだね、私はリラ嬢が喜んでくれるのが一番だけど、リラ嬢の口からお礼も聞きたいな。勿論嫌でなければだけど」
エドワルドはにっこりと微笑みリラを見詰める。
他人から、幾度も笑顔を向けられる事のなかったリラとしては気恥ずかしく、もじもじとする姿がエドワルドにとっては堪らない。
(やっぱり、持ち帰っては駄目かな?こんなに可愛いのだから、毎日愛で尽くしていたいのだけれど)
物騒な事を考えるエドワルドの前で、リラは上目遣いで見返した。
「何も持って来なかったのかな?」
ジーンの問いに、エドワルドは一つだけ、これだけはどうしても譲れなかった物を懐から取り出し、箱を開けた上で見易いようにテーブルに置く。
「この1セットだけを。この国では恋人や婚約者に、自身と同じ瞳の色の宝石を、同じ意匠の髪飾りと首飾りに一つずつ付けて贈り、自分の存在を主張する、でしたよね。だからこれだけは、事前に用意をしていたのです。勿論、リラ嬢を想って」
そこにはエドワルドの言う通り、エドワルドの瞳の色と同じ色の宝石が輝く、銀細工の美しい装飾品が箱に収められていた。
(凄く綺麗……)
言葉も出ない程に、リラはその装飾品に見惚れ、その姿をエドワルドは満足気に眺める。
「付けて見せて頂けませんか?」
エドワルドの言葉に我に返り、エドワルドを見返せばにっこりと微笑まれ、リラは動揺する。
「こんな綺麗な物、わたくしには勿体無さ過ぎて似合いませんわ」
「そんな事ありません。私は貴女を想って作らせましたから。それに、これはもう、貴女の物です。私の誠意を受け取って下さい」
リラがどうしようと、隣の兄を見上げるので、ジーンは適切な助言をしてやる。
「受け取って、付けて見せてあげなよ。そうでないと、気に入らなかったのかと廃棄した上で、他の物を持って来るんじゃないかな?リラが気に入らなかったならそれも良いけど」
「だだだっ、駄目です!そんなの!」
廃棄なんて言葉を聞き、リラは思わずその二つの装飾品を腕の中に抱え込む。
「デザイン的にも、場所や服を選ばずに使用出来るみたいだから、普段から常に身に付ける方がエドワルド殿にとっても最高のお礼になると思うよ。まぁ、リラの口からも、お礼の言葉をちゃんと言った方が勿論良いけどね。リラだって、有難うを言われる方が嬉しいだろう?」
「それは勿論!……でも、わたくしみたいな極々平凡な小娘に言われて困らせない?」
「あー……、(人前だと、ある程度自制しなきゃだし)喩え困る事になったとしても、好意を寄せる相手にお礼を言われて、嫌な気になる男はいないよ」
「……そう言うものですか?」
リラはエドワルドを見て問う。
「そうだね、私はリラ嬢が喜んでくれるのが一番だけど、リラ嬢の口からお礼も聞きたいな。勿論嫌でなければだけど」
エドワルドはにっこりと微笑みリラを見詰める。
他人から、幾度も笑顔を向けられる事のなかったリラとしては気恥ずかしく、もじもじとする姿がエドワルドにとっては堪らない。
(やっぱり、持ち帰っては駄目かな?こんなに可愛いのだから、毎日愛で尽くしていたいのだけれど)
物騒な事を考えるエドワルドの前で、リラは上目遣いで見返した。
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